【キンケシ塗装】昭和のデカ消し・ブラックホールを令和の技で筆塗りリペイント!#928
昭和の名作『キン肉マン』から生まれた伝説のフィギュア「キンケシ」──今回はその中でも特別感のある9cmサイズの「デカ消し」シリーズ第1弾・A型のブラックホールを、水性アクリル塗料で丁寧に塗装しました。

使用したのは、ジャンプコミックスセレクションの付録シールカラーを参考にした配色。水性アクリルの定番「シタデルカラー」「ファレホ」を使い、全て筆塗りで仕上げています。
制作Vlogはこちらからご覧いただけます!
今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!
■ デカ消し第1弾とは?当時の豪華なラインナップ
今回塗装した「ブラックホール」は、丸越製による正規品デカ消し第1弾に収録されたキャラクター。当時のパッケージには、ブックレットも同梱されていました。


この第1弾には以下のような人気超人が勢ぞろい:

まさに黄金時代のラインナップです!
■ 塗装前の状態チェック
塗装前のブラックホールは、大きな損傷こそないものの、経年劣化による汚れや黒ずみが目立っていました。今回はクリーニングを簡単に済ませ、通常の塗装工程へと進行しました。



■ 塗装プロセスを紹介!デカ消し塗装の基本フロー
キンケシ・デカ消しの塗装は以下のような流れで進めます:

- 煮沸処理:変形を整え、表面の汚れや油分を落とします。
- ベンジン漬け:可塑剤を抜き、塗装しやすい表面に。
- 乾燥&下地塗装:Mr.スーパークリア(つや消し)を全体に吹いて塗料の食いつきをよくします。



■ 使用したカラーと塗装ポイント
以下、実際に使用した塗料とその役割を解説します。
● 下地:シタデルカラー BASE「レイスボーン」
- ややフレッシュ寄りのホワイト。
- 筆塗りで全体を薄く塗ることで、後のカラーがきれいに発色します。

● マント内側&アクセント:シタデルカラー BASE「ザ・ファング」
- 紺色系で、ブラックホールのミステリアスな雰囲気を演出。

● ボディカラー:シタデルカラー LAYER「エシングレイ」
- 純粋な黒ではなく、深みのあるダークグレーを採用。
- ムラを防ぐため「ラーミアンメディウム」で希釈して重ね塗り。

● 白(額のマーク・ベルト):シタデルカラー BASE「コラックスホワイト」

● 赤(パンツ・ブーツ・グローブ・マント外側・胸のBHマーク):
- 使用塗料:ファレホ ゲームカラー「ブラッディレッド」
- 鮮やかで隠ぺい力が高く、筆塗りでもムラになりにくい優秀な赤です。

■ 塗装ツールと所要時間
- 筆塗り:模型用面相筆をメインに、広範囲はブラシ・刷毛で効率化。
- 使用塗料:すべて水性アクリル(シタデルカラー、ファレホ)
- 所要時間:約50分
■ 仕上げと完成レビュー
塗装後は、「ソフト99 ボデーペン(クリア)」を全体に吹き付けて艶消しトップコート。乾燥後、台座に固定して完成です。

フロントビュー・リアビュー共に、ブラックホールらしい立体感と個性が際立つ仕上がりになりました!



■ まとめ|ジャンプコミックス付録カラーでよみがえる昭和のキンケシ!
今回は、昭和の名作「キンケシ」シリーズからデカ消し・ブラックホールを、ジャンプコミックスセレクション付録のシールカラーに準拠しながら水性アクリル塗料で丁寧に再塗装しました。


筆塗りによるリペイントでも、シタデルカラーとファレホの高品質アクリル塗料を使えば、短時間でも満足いく仕上がりが可能です。
今後も他のデカ消し超人の塗装も予定していますので、ぜひお楽しみに!

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