昭和のキンケシ「デカ消し」ノコギラーマンを水性アクリル塗料で塗装【第7弾G型・丸越製】#919

2025年5月8日

昭和の懐かし玩具「キン肉マン消しゴム(キンケシ)」を、令和のいま塗装リメイクしています。今回は9cmサイズの大型キンケシ「デカ消し」シリーズ第7弾G型 ノコギラーマンを、水性アクリル塗料でペイントしました。
仕上がりは超人図鑑カラーを意識した色分けで、当時のイメージに近づけています。

デカ消し第7弾G型 ノコギラーマンとは?

ノコギラーマンは、読者応募超人10体で構成された「デカ消し第7弾G型」シリーズのひとつ。1980年代当時、丸越製 正規品パッケージに同梱されていたブックレットも紹介します。

本シリーズには、ゴッドシーサーやローラーマンなど個性豊かな超人たちもラインナップされていました。

塗装前の状態

塗装対象のノコギラーマンは、大きな損傷はないものの経年による黒ずみ落書き跡が目立つ状態でした。
ペイント作業への影響はないため、通常通りの工程で進めています。

キンケシ塗装の基本工程

キンケシ(塩ビ製フィギュア)の塗装は、以下の下処理からスタートします。

  1. 煮沸処理
    形を整えつつ、余分な油分や埃を除去します。
  2. ベンジン漬け
    可塑剤を抜き、塩ビを柔らかくする薬剤を除去します。
  3. 乾燥・下地処理
    Mr.スーパークリア つや消しを全体に吹き付け、塗装下地を作ります。

実際の塗装工程と使用カラー

塗装はすべて水性アクリル塗料を使用し、筆塗りで仕上げました。工程ごとのポイントと使った塗料をご紹介します。

1. ベース塗装(下地)

  • 使用塗料:ファレホ ゲームカラー「デッドホワイト」
    水で薄め、全面に薄く下地として塗布しました。
    これにより発色と塗料の乗りが安定します。

2. ボディのグレー

  • 使用塗料:ファレホ メカカラー「ストーングレイ」
    モデルカラーより粘性が低めですが、隠ぺい力が高い塗料。
    **ラーミアンメディウム(シタデルカラー溶剤)**を使いムラを防ぎながら塗装しました。

3. シルバー部分

  • 使用塗料:ファレホ ゲームカラー「シルバー」
    フェイスガード、胸部、刃・チェーン部を塗装。
    発色が良く、白下地のおかげで一発でしっかり乗りました。

4. 黒いパーツ

  • 使用塗料:ファレホ ゲームカラー「ブラック」
    パンツ・脚部を塗装し、全体の印象を引き締めます。

5. 最終仕上げ(陰影・質感アップ)

  • 使用塗料
    • シタデルカラー コントラスト「アポシカリーホワイト」 → グレー部分に薄く染め塗り
    • シタデルカラー シェイド「ナルンオイル」 → シルバー部分中心にウォッシュ
      これで陰影がつき、立体感・質感が増しました。

使用塗料の特徴

  • シタデルカラー
    イギリス・ゲームズワークショップ製の水性アクリル塗料。
    高い隠ぺい力と塗料の食いつきの良さが特徴。マットな質感。
  • ファレホ
    スペイン製 世界標準の水性アクリルカラー。
    筆塗りでムラが出にくく、広い面にも滑らかに塗れます。
    「ゲームカラー」は鮮やかな色と高い隠ぺい力が特長。

塗装時間と仕上げ

今回の塗装作業時間は約50分。
最後にソフト99コーポレーション ボデーペン・クリアを全体に吹き付け、乾燥後に完成させました。
専用台座も取り付け、フロントビューとリアビューを撮影しています。


まとめ

今回はキン肉マン・デカ消し第7弾G型 ノコギラーマンを、水性アクリル塗料(シタデルカラー・ファレホ併用)で塗装しました。
昭和の名作玩具を、現代の塗料でリメイクする楽しさをぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人
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京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年5月8日

Posted by Mさん模活時間の記録