【SDガンダムBB戦士 No.116】頑駄無阿修羅王を素組み&筆塗りで製作|使用塗料や工程を徹底解説!#944
今回は、1993年に発売されたSDガンダムBB戦士 No.116「頑駄無阿修羅王」(新SD戦国伝・伝説の大将軍編)を製作します。地上最強編で登場した阿修羅頑駄無の進化形であるこのキットは、新規造形で構成された逸品。この記事では、素組みから筆塗りによる塗装、仕上げまでの工程を詳しくご紹介します。

制作Vlogはこちらからご覧いただけます!
今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!
◆素組み・組立
◆塗装その1
◆塗装その2
キットの内容と特徴
- 発売年:1993年
- 定価:500円
- 成形色:赤・グレー系の2色+ゴールドメッキ
- 付属品:スプリング・ポリキャップ・シール
- 武器:荒神の杵(こうじんのしょ)、神威の戟(かむいのげき)
- 特徴:ランナーロック式の接続構造、過去キット「仁王頑駄無」「不知火頑駄無」の強化パーツが付属
- 説明書:縦型・コミックワールドPART110付き



パーツ構成はシンプルで、2袋に分かれて封入されています。


素組み工程|プラモデル用接着剤と薄刃ニッパーで丁寧に組立
使用工具:
- 薄刃ニッパー(ゲート処理用)
- Mr.セメント流し込みタイプ(接着用)


脚部・腕部・頭部・胴体と順に組み立て。胴体は腕部と腰部が分割構造で、ランナーロックにより安定した可動が可能です。武鋭須砲(ブエスキャノン)はスプリング発射ギミック付きで、ポリキャップを使ってバックパックに装着。
素組み状態でも充分に魅力があり、まずは軽装形態で組み上げたのち、鬼面・鳥面・獣面を組み合わせた**鬼舞虎(きまいら)**の鎧を装着し、頑駄無阿修羅王が完成します。









塗装その1|ベースカラーからの筆塗り工程(所要時間:約70分)
使用塗料:
- ベースカラー:ファレホ ゲームカラー「エルフィックフレッシュ」
→ 白系の下地として使用。筆ムラが出にくく、塗料のノリが良い。

色ごとの塗装内容:
- 青(胴体):シタデルカラー BASE「カレドールスカイ」
→ 白成形パーツからの色替えに使用。 - 銀(武器・頭部):ファレホ ゲームカラー「シルバー」
- グレー(手):シタデルカラー LAYER「エシングレイ」
- 白の上塗り:ファレホ「デッドホワイト」
- 赤(肩・胸部):ファレホ「ブラッディレッド」
- 黒(顔・目の下地):ファレホ「ブラック」
- 金色:シタデルカラー BASE「レトリビューターアーマー」

極細筆を使い、細部の塗り分けも丁寧に仕上げました。
塗装その2|金色の比重が高い重装備パーツの塗装(所要時間:約80分)
主なポイント:
- 鬼面・鎧の金色部分が広範囲にわたるため、レトリビューターアーマーを中心に塗装
- 緑(目):ファレホ モデルカラー「ライトグリーン」
- 白彫刻部分:シタデルカラー「アポシカリーホワイト」(コントラスト)を水で溶いて陰影表現
- 成形色そのままのパーツ:シタデル・テクニカル「ストームシールド」で表面仕上げ

使用塗料の特徴|ファレホとシタデルカラー
- ファレホ(Vallejo)
水溶性アクリルカラー。粘度が低めで伸びが良く、筆塗りに最適。
「ゲームカラー」は発色が良く、人物・モンスター・SDガンダムに特におすすめ。 - シタデルカラー(Citadel)
イギリス・ゲームズワークショップ製の高品質アクリル塗料。隠ぺい力が強く、下地の色を気にせず塗れるのが利点。
仕上げとトップコート|つや消しで統一感ある質感に
全パーツを塗装後、Mr.スーパークリア つや消しを全体に吹き付けて乾燥。
落ち着いたマット仕上げで、色のトーンも統一されます。

最後に|軽装から重装へ、完成した頑駄無阿修羅王!
軽装形態に始まり、鬼舞虎の鎧を装着した重装備の頑駄無阿修羅王が堂々完成!
色分けされた各パーツが映える仕上がりになりました。









フロントビュー・リアビューも迫力ある立体感で、塗装の効果がしっかりと活きています。
