#672【当時物のキン消しを塗装】デカ消し・第12弾(最新型)ザ・マンリキ

2023年12月14日

今回は1980年代、当時物のでかキンケシ、株式会社丸越さんから発売されたシリーズの第12弾、当時、最新型のザ・マンリキを、水性アクリル塗料で塗装しました。

Point☆

・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・丸越製デカ消し、レアな12弾を塗装
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法

塗装の様子をYoutube動画で

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可塑剤を抜く塗装前の下処理

経年劣化と汚れありますが、でかキンケシで第12弾に封入されていたブックレットです。
この弾は、当時の発売デカ消しで最終弾であり、表記は「最新型」。超人は6体です。
ライダーマンにキャノンボールマン、、という記載があったりしますが、王位争奪編の登場超人で構成されています

まずは塗装前の状態です。
経年の汚れ、シミ、黒ずみがありましたが、造形には特に支障なく色塗りにも影響なさそうだったので、そのままいつも通りの下処理をしていきました。

キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)

事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。

・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる

・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く

・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る

水性アクリル塗料(シタデルカラー&ファレホ)で塗装

そして塗装。です。
色塗りの様子はダイジェストにまとめていますので見ていきましょう。

工程は下地塗り~上塗りの2段階です。

下地塗り

まずは水性アクリル塗料のシタデルカラーを使って、キンケシの地に直接、下地塗りをしていきます

最初のカラーはアポシカリーホワイト。
目、歯、頭髪の部分の下地として着色しました

次にバシリカヌムグレイ
シタデルカラーのBASE塗料で、黒と、今回メインカラーでもある濃い銀、鋼の色の下地色にしました。

コントラストという種類の塗料は、下地になる顔料を含みつつ、液体塗料なので色の境目などには流れ込んで速く色分けをかなえてくれるので、よく使っています。
本来は、ベース・シェイド・ハイライトがひと塗りで表現できる、というのがウリの18mlボトルに入ったカラーです

こちらが今回の塗装で下地で使用した塗料。

スネークバイトレザー
上塗りでブロンズを塗る箇所の下地にしました

塗装にかかった時間は約70分でした。塗っていくと造形が細かくディテールが凝ってできていたので相応して塗装にも少し時間がかかった感じでした。

肌の色は、ファレホのモデルカラー、ダークフレッシュを使いました。
粘性の高い、隠ぺい力の強いカラー。
今回の塗装でファレホはここだけでしたが、このスペイン発の水性アクリル塗料、最近多用しています

上塗り塗装

上塗り。

目と歯に、シタデルカラーのレイスボーンを塗りました

上塗り2色目は、シタデルカラーのコントラスト、スケルトンホードを水で薄めて肌に染め塗り
陰影が作れ、質感が高まって、色味も少し落ち着きました

頭髪にシルバー、アイアンハンズスティールを上塗り
銀の髪の毛も、なかなかいいですね

スクランブルバイスと、フェイスの仮面に、濃い銀色、アイアンウォーリアーを上塗りです
BASE塗料で隠ぺい力の強いメタルカラー
下地に塗ったバシリカヌムグレイも効いて、上手く着色できました

黒、アバドンブラックをパンツと、シューズに塗りました
隠ぺい力の強い黒です

今回の塗装では、色の境目や細かなところを面相筆で、少し大きめの箇所は思い切って模型用ブラシで、そしてさらに細部は、先端を糊で固めた細筆を使って塗装していきました。

最後は、ワープロックブロンズ。
シタデルカラーのメタリックで、濃い銅色です。
スネークバイトレザーを塗っておいたコスチューム部分に上塗りと、つなぎになる線の箇所は、極細筆を使って書き入れました

塗装後

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアーを吹き付けて乾燥させ、完成。
これがトップコートになります。

塗装後がこちら。
ザ・マンリキは、スウェーデン出身の、万力をモチーフにした超人で、721万の超人強度を誇ります
王位争奪編ではキン肉マンゼブラチームの先鋒。
スクランブルバイスはダイヤモンドをも砕くと言われ、敵を締め付けたり、開くことで引き裂きもできます。

塗装シーンのみの動画をYoutubeで見る

塗装シーンのみの動画

まとめ~あわせて読みたい記事

この丸越製のでかキンケシは、体長約9㎝のゴム消しフィギュアで、キン肉マン第1次ブームの1984年~86年ごろ、第1弾~12弾まで発売されたシリーズでした
10弾以降の王位争奪編キャラのシリーズは流通量も少なく、希少種となっています

というわけで、今回はでかキンケシ・第12弾当時の最新型から、ザ・マンリキの色塗りでした。

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この記事を書いた人
m3-c blog運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2023年12月14日

Posted by 朝4時起きから始める模活 m3c