昭和の「デカ消し」を令和にリペイント!キン肉マン・ダークⅡ世を水性アクリルで塗装 #931

2025年5月26日

昭和時代に人気を博したキン肉マンの消しゴムフィギュア「キンケシ」。今回はその中でも特別な存在、9cmサイズの特大キンケシ「デカ消し」第8弾H型 ダークⅡ世を、水性アクリル塗料で丁寧に塗装しました。

制作Vlogはこちらからご覧いただけます!

今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!

当時の正規品!丸越製「デカ消し」第8弾H型のブックレット付き

今回塗装したダークⅡ世は、1980年代に発売された丸越製の正規品。「デカ消し」第8弾H型のパッケージに同梱されていたブックレットも手元に残っています。

この第8弾には、ダークⅡ世の他に、悪魔騎士ビッグ・ザ・武道ドクター・ボンベといった有名キャラが多数ラインナップ。さらに、ビッグラジアルパンダマンといったマニア心をくすぐるキャラも含まれています。

塗装前の状態と下処理の工程

塗装前のダークⅡ世は、大きな破損こそないものの、全体に黒ずみや汚れが目立ちました。塗装には支障がなかったため、以下の工程で下処理を行いました。

【塗装前の下処理ステップ】

  1. 煮沸:形を整えつつ、表面の埃や油分を除去
  2. ベンジン漬け:可塑剤や塩ビ柔軟成分を抜いて塗料の定着を良くする
  3. 乾燥後、下地処理Mr.スーパークリア(つや消し)を吹き付け、塗装の下地を作成

ダークⅡ世のカラーリングと使用塗料

塗装はすべて水性アクリル塗料による筆塗りで行いました。使用した主な塗料は、「シタデルカラー」と「ファレホ(Vallejo)」の2ブランドです。

【使用塗料とカラー構成】

  • 下地塗装
     ファレホ・ゲームカラー「エルフィックフレッシュ」
     → 白に近い肌色で、全体に薄く塗布。筆塗りでもムラなく広がる優秀な下地カラー。
  • 肌(ボディ)
     ファレホ・モデルカラー「フラットフレッシュ」
     → 濃いめの肌色で、シタデルカラー「ラーミアンメディウム」と併用し、ムラを抑制。
  • 黒部分(マスク、アームカバー、タイツなど)
     ファレホ・ゲームカラー「ブラック」
     → 粘度高めで扱いやすく、しっかりと色が乗る黒。
  • 膝パッド
     ファレホ・ゲームカラー「ブラッディレッド
     → 発色の良い鮮やかな赤。
  • マスクの「影」文字やブーツ
     シタデル・BASE「コラックスホワイト」
     → グレーがかった高隠ぺい白。文字表現に最適。
  • ボディの陰影・質感アップ
     シタデル・コントラスト「スケルトンホード」+ドライブラシ専用塗料(DIO)
     → 筆で叩くように塗り、立体感を演出。

筆と塗装時間

使用した筆は、主に面相筆を使用。広い面にはブラシや刷毛を活用し、時短と効率を両立。全体の塗装時間は約50分でした。

仕上げと完成後の様子

塗装の最後には、ソフト99コーポレーションのボデーペン・クリアを全体にスプレーしてコーティング。乾燥後、台座に取り付けてフロントビューからリアビューまで撮影しました。


まとめ:キンケシ「ダークⅡ世」をブックレット掲載カラーでリペイント!

今回は昭和の名作フィギュア「キン肉マン デカ消し」第8弾H型 ダークⅡ世を、当時のブックレットに掲載されたカラーリングで塗装しました。使用したのは、発色・定着性ともに優れた水性アクリル塗料(シタデルカラー&ファレホ)

塗装やリペイントに興味がある方、懐かしのキンケシを令和に蘇らせてみたい方の参考になれば幸いです!

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この記事を書いた人
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京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年5月26日

Posted by Mさん模活時間の記録