昭和の名作キンケシを令和の今、筆塗りで再現!デカ消し第3弾C型「ハングキラー」を塗装しました #925

2025年5月16日

昭和に大ブームを巻き起こした『キン肉マン』のキンケシシリーズ。今回はその中でも存在感抜群の全高約9cm「デカ消し」シリーズ第3弾C型より、ハングキラーを令和の今、水性アクリル塗料を使って塗装しました。

カラーリングは、印象的な青の”原作カラーを再現。塗装にはシタデルカラーとファレホカラーを使用し、全工程を筆塗りで仕上げました。


制作Vlogはこちらからご覧いただけます!

今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!

使用したのは「丸越製デカ消し・第3弾C型」ブックレット付き!

今回のハングキラーは、当時のデカ消しブックレットが残っている貴重な1体です。この第3弾C型シリーズでは、キン肉マン本体をはじめ、ブロッケンJr.ウォーズマンなど、人気正義超人・悪魔超人が多数ラインナップされており、非常に豪華な内容でした。


塗装前の状態と下処理工程

塗装前の本体は、大きな損傷もなく比較的良好な状態。ただし汚れが多少ありましたが、通常の処理工程で対応可能と判断し、そのまま塗装に進みました。

キンケシ塗装の基本工程は以下の通り:

  1. 煮沸処理:形を整え、表面の油分や埃を除去
  2. ベンジン処理:可塑剤などを抜き、塗料の定着性を向上
  3. 乾燥後、下地塗装Mr.スーパークリア・つや消しで全体をコート

下地塗装とベースカラー

下地には、**シタデルカラー「パリッドウィッチフレッシュ(LAYER)」**を使用。水で薄めて刷毛で全面に塗布しました。この作業は2~3分で完了し、今では筆塗りの定番工程となっています。


色分けと使用カラーの紹介

シルバー

ボディスーツ部分はシルバーで塗装。
シタデルカラーのテクニカルメディウム「ラーミアンメディウム」で希釈しながら、ムラなく丁寧に仕上げました。

青(マクラーグブルー)

差し色の青には、**シタデルカラー「マクラーグブルー(BASE)」**を使用。高い隠ぺい力と粘性で発色も良好です。

グレー(セレストラグレイ)

頭髪部分には、シタデルカラー「セレストラグレイ(BASE)」。こちらも高い隠ぺい力で塗りやすく、筆塗りに最適です。

赤(ブラッディレッド)

ひざパッドの赤には、**ファレホの「ゲームカラー・ブラッディレッド」**を使用。鮮やかで発色のよい赤です。


仕上げ塗装と質感アップ

仕上げには、質感を高めるため**シタデルカラー「ナルンオイル(SHADE)」をシルバー部分に使用。また、頭髪とボディには「アポシカリーホワイト(CONTRAST)」**を水で薄めて塗布し、自然な陰影を出しました。


使用塗料と道具まとめ

  • 水性アクリル塗料:シタデルカラー / ファレホ(ゲームカラー)
  • 筆塗り面相筆を中心に、広い面は刷毛を併用
  • 工程:下地塗り → 本塗装(色分け) → 仕上げ

各塗料は、筆塗りに適した粘度と隠ぺい力を持ち、特にファレホは世界最高峰の筆塗りアクリルカラーとして定評があります。


仕上げと完成レビュー

塗装時間は約60分。最終仕上げに、**ソフト99コーポレーションの「ボデーペン・クリア」**を全体に吹き付けてコーティングし、完成です。

台座をつけて、フロントビュー・リアビューともに再現度の高いハングキラーに仕上がりました。


まとめ|昭和のキンケシを現代塗装で甦らせる楽しさ

今回は、**昭和の名作キンケシ「デカ消し第3弾C型・ハングキラー」**を、水性アクリル塗料で丁寧に塗装しました。

当時の雰囲気を残しつつ、現代の塗料と筆技で甦らせる作業は、懐かしさと新鮮さを兼ね備えた楽しさがあります。
キンケシの筆塗りリペイント、ぜひチャレンジしてみてください!

■これまでのハングキラーの塗装(別個体・カラー)記事

この記事を書いた人
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京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年5月16日

Posted by Mさん模活時間の記録