昭和の名作キンケシを令和の今、筆塗りで再現!デカ消し第3弾C型「ハングキラー」を塗装しました #925
昭和に大ブームを巻き起こした『キン肉マン』のキンケシシリーズ。今回はその中でも存在感抜群の全高約9cm「デカ消し」シリーズ第3弾C型より、ハングキラーを令和の今、水性アクリル塗料を使って塗装しました。
カラーリングは、印象的な青の”原作カラーを再現。塗装にはシタデルカラーとファレホカラーを使用し、全工程を筆塗りで仕上げました。

制作Vlogはこちらからご覧いただけます!
今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!
使用したのは「丸越製デカ消し・第3弾C型」ブックレット付き!
今回のハングキラーは、当時のデカ消しブックレットが残っている貴重な1体です。この第3弾C型シリーズでは、キン肉マン本体をはじめ、ブロッケンJr.やウォーズマンなど、人気正義超人・悪魔超人が多数ラインナップされており、非常に豪華な内容でした。


塗装前の状態と下処理工程
塗装前の本体は、大きな損傷もなく比較的良好な状態。ただし汚れが多少ありましたが、通常の処理工程で対応可能と判断し、そのまま塗装に進みました。

キンケシ塗装の基本工程は以下の通り:
- 煮沸処理:形を整え、表面の油分や埃を除去
- ベンジン処理:可塑剤などを抜き、塗料の定着性を向上
- 乾燥後、下地塗装:Mr.スーパークリア・つや消しで全体をコート



下地塗装とベースカラー
下地には、**シタデルカラー「パリッドウィッチフレッシュ(LAYER)」**を使用。水で薄めて刷毛で全面に塗布しました。この作業は2~3分で完了し、今では筆塗りの定番工程となっています。

色分けと使用カラーの紹介
シルバー
ボディスーツ部分はシルバーで塗装。
シタデルカラーのテクニカルメディウム「ラーミアンメディウム」で希釈しながら、ムラなく丁寧に仕上げました。

青(マクラーグブルー)
差し色の青には、**シタデルカラー「マクラーグブルー(BASE)」**を使用。高い隠ぺい力と粘性で発色も良好です。

グレー(セレストラグレイ)
頭髪部分には、シタデルカラー「セレストラグレイ(BASE)」。こちらも高い隠ぺい力で塗りやすく、筆塗りに最適です。

赤(ブラッディレッド)
ひざパッドの赤には、**ファレホの「ゲームカラー・ブラッディレッド」**を使用。鮮やかで発色のよい赤です。

仕上げ塗装と質感アップ
仕上げには、質感を高めるため**シタデルカラー「ナルンオイル(SHADE)」をシルバー部分に使用。また、頭髪とボディには「アポシカリーホワイト(CONTRAST)」**を水で薄めて塗布し、自然な陰影を出しました。


使用塗料と道具まとめ
- 水性アクリル塗料:シタデルカラー / ファレホ(ゲームカラー)
- 筆塗り:面相筆を中心に、広い面は刷毛を併用
- 工程:下地塗り → 本塗装(色分け) → 仕上げ

各塗料は、筆塗りに適した粘度と隠ぺい力を持ち、特にファレホは世界最高峰の筆塗りアクリルカラーとして定評があります。
仕上げと完成レビュー
塗装時間は約60分。最終仕上げに、**ソフト99コーポレーションの「ボデーペン・クリア」**を全体に吹き付けてコーティングし、完成です。

台座をつけて、フロントビュー・リアビューともに再現度の高いハングキラーに仕上がりました。



まとめ|昭和のキンケシを現代塗装で甦らせる楽しさ
今回は、**昭和の名作キンケシ「デカ消し第3弾C型・ハングキラー」**を、水性アクリル塗料で丁寧に塗装しました。


当時の雰囲気を残しつつ、現代の塗料と筆技で甦らせる作業は、懐かしさと新鮮さを兼ね備えた楽しさがあります。
キンケシの筆塗りリペイント、ぜひチャレンジしてみてください!

■これまでのハングキラーの塗装(別個体・カラー)記事