【キンケシ塗装】デカ消し・第8弾H型「パンダマン」を水性アクリル塗料でペイント!#924

2025年5月15日

昭和に発売された懐かしのキンケシ(キン肉マン消しゴム)を、令和のいま塗装してよみがえらせています。今回は、約9cmサイズの大型フィギュア「デカ消し」シリーズから、第8弾H型に収録されていたパンダマンを、水性アクリル塗料でリペイントしました。

制作Vlogはこちらからご覧いただけます!

今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!

デカ消し 第8弾H型の魅力とラインナップ

こちらのシリーズは、当時のパッケージに小冊子(ブックレット)が同梱されていた後期弾。悪魔騎士ドクターボンベビッグ・ザ・武道など、人気超人が多数登場していた充実のラインナップでした。現在でも比較的流通量の多い弾として知られています。

パンダマン塗装前の状態

塗装前のパンダマンは、目立つ破損はありませんでしたが、経年による汚れが全体に付着していました。曲がり癖はあったものの、熱湯による整形処理で補正し、そのまま塗装工程に移りました。なお、このデザインのように両腕がしっかり造形されたデカ消しは、意外と珍しい存在です。

下処理から塗装までの工程

1. 下処理工程

  • 煮沸処理:形を整え、油分やホコリを除去
  • ベンジン漬け:可塑剤と塩ビ特有の薬品を抜く
  • 乾燥後、下地処理
    Mr.スーパークリア つや消しを吹き付け、塗料の定着性を高めます

2. ベース塗装(白)

  • **ファレホ ゲームカラー「デッドホワイト」**を水で薄めて全体に塗布
  • 今回のように白の面積が広い場合は、この段階でしっかり白く仕上げておくと効率的です

3. 各部位の塗装

  • 黒色部分:ファレホ「ブラック」
    頭部(目元、耳、鼻、口)、腕、脚などに使用
  • 白の補修:再度ファレホ「デッドホワイト」を重ね塗り
  • 銀色(ベルト部):ファレホ「シルバー」
  • 口元の赤:シタデルカラー BASE「コーンレッド」
  • ドライブラシ仕上げ:シタデルカラー DRY「プラゼティホワイト」

4. 仕上げ

  • 仕上げのクリアコートとして、**ソフト99 ボデーペン(クリア)**を使用し、表面を保護
  • 最後に台座をつけ、フロントビュー・リアビューで完成

使用塗料と筆について

今回の塗装では、以下の水性アクリル塗料を使用しました。

  • シタデルカラー(ゲームズワークショップ製)
     → 発色が良く、隠ぺい力の高いホビー向け塗料。マットな仕上がりが特徴
  • ファレホ ゲームカラー(スペイン製)
     → 筆塗りでムラになりにくく、滑らかな仕上がり。人物やモンスター系フィギュアに最適

筆は、細部には模型用の面相筆を、広い面には平筆や刷毛を使い分けて、効率良く塗装しています。

塗装にかかった時間

全行程で約50分の作業でした。デカ消しサイズでも、下処理を丁寧に行えば短時間で高いクオリティに仕上がります。


まとめ|昭和のキンケシが令和に蘇る

今回は、懐かしのキン肉マン消しゴム「デカ消し パンダマン」を、水性アクリル塗料で塗装・リペイントしました。手間をかけて丁寧に塗装することで、当時の玩具がコレクション映えする一点モノのフィギュアとして生まれ変わります。

キンケシ塗装に興味のある方、デカ消しをお持ちの方の参考になれば幸いです。

■これまでのデカ消し第8弾の塗装(別個体・カラー)記事

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年5月15日

Posted by Mさん模活時間の記録