#920 【キンケシ塗装】昭和のデカ消し「カニベース」を水性アクリルでリペイント

2025年5月1日

昭和時代に大人気だった キン肉マン消しゴム(キンケシ) を、令和のいま再び塗装しています。
今回は 全長9㎝の大型「デカ消し」シリーズ第6弾F型 より、「カニベース」を筆塗りでペイントしました。
使用したのは 水性アクリル塗料 です。

デカ消し第6弾F型とは?

当時の正規品メーカー「丸越製」のパッケージには、専用ブックレットが同梱されていました。
この第6弾F型には、今回塗装した カニベース のほかにも

  • 悪魔超人:バッファローマン、スプリングマン
  • 正義超人:オイルマン、タイルマン、バラクーダ

など、「超人オリンピック」時代に登場した個性豊かなキャラクターが多数ラインナップされています。

塗装前の状態

塗装前のカニベースは、多少の汚れ・黒ずみはあるものの、キズや損傷はなく良好な状態。
大切に保管されていたことがうかがえます。

塗装の仕上がり

アニメ版のカラーリングを参考に、多彩な色を使って カラフルな仕上がり となりました。
それでは、具体的な塗装工程をご紹介します。

キンケシ塗装|下処理と準備

塗装前の下処理は以下の流れで進めます。

  1. 煮沸:形状を整え、表面の汚れや油分を除去
  2. ベンジン漬け:可塑剤を抜き、塩ビを柔らかくする
  3. 乾燥後、下地作り:Mr.スーパークリア つや消しを吹き付け塗装の食いつきを良くする

実際の塗装工程

1. ベース塗装(下地)

  • 使用塗料:ファレホ ゲームカラー「デッドホワイト」
    薄めたホワイトを全体に刷毛塗り。約2〜3分で完了します。

2. 本塗装(色分け)

  • メインボディ(緑)
    ファレホ モデルカラー「ミディアムオリーブ」
    広い面は刷毛、細かい部分は面相筆で塗装。後ほど重ね塗り
  • 手(黄色)
    シタデルカラー BASE「アヴァーランドサンセット」
    粘度の高いグレーがかった黄色を太筆で塗装
  • 目・鼻・口(黒)
    ファレホ ゲームカラー「ブラック」
  • 腹部(オレンジ)
    ファレホ ゲームカラー「オレンジファイア」
  • 足元(紫)
    ファレホ ゲームカラー「エイリアンパープル」
  • 目(ピンク)
    ファレホ ゲームカラー「スクイッドピンク」

3. 仕上げ

  • 緑(ミディアムオリーブ)の重ね塗りで塗りムラ解消
  • 黒(目)・白(歯)の補修塗り
  • 腹部にシタデルカラー シェイド「フューガンオレンジ」
  • ボディの緑にシタデルカラー コントラスト「ワープライトニング」を染め塗り
    → 陰影と質感がアップ

使用した塗料の特徴

  • シタデルカラー
    イギリス製ホビー用水性アクリル塗料。用途別に「BASE」「LAYER」「シェイド」など豊富なラインナップ
  • ファレホ
    世界トップクラスの水性アクリル塗料
    筆塗りでムラが出にくく広範囲もスムーズ
    ゲームカラー:鮮やかな色調、人物・モンスター向き
    モデルカラー:汎用性高いスタンダードカラー

使用ツールと塗装時間

  • :面相筆(細部)、ブラシ・刷毛(広範囲)
  • 作業時間:約50分

完成

塗装後は ソフト99 ボデーペン・クリア を吹き付けてコーティング。乾燥後に完成です。
特徴的なカニ型の造形と、大きな緑面積が難所でしたが、無事きれいに塗り上げられました。


今回は キン肉マン・デカ消し 第6弾F型「カニベース」 を、水性アクリル塗料でリペイントしました。
昔懐かしいキンケシの新たな魅力を引き出す塗装、ぜひチャレンジしてみてください!

■これまでのカニベースの塗装(別個体・カラー)記事

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年5月1日

Posted by Mさん模活時間の記録