#906【昭和レトロ復活】丸越製デカ消し「スプリングマン」を現代の技術で筆塗りリペイント!

2025年4月16日

昭和に大ブームを巻き起こしたキン肉マンの「キンケシ」。今回は、なかでもコレクター垂涎の 9cmサイズ「デカ消し」第6弾F型・スプリングマン を、令和のいま筆塗りでリペイントしました!

使用したのは 水性アクリル塗料(シタデルカラー&ファレホ)。丁寧な下処理から始まり、現代のホビーテクニックを活かした全塗装の様子を詳しくご紹介します。


デカ消し第6弾F型とは?昭和の名作を振り返る

今回塗装したスプリングマンが登場するのは、丸越製の正規品「デカ消し」シリーズ第6弾F型。パッケージには当時の雰囲気をそのままに伝えるブックレットも同梱されていました。

この弾には、他にも片方のロングホーン形態のバッファローマン、バラクーダ(ロビンマスクの別姿)、ハンマーヘッドといった個性派超人たちが勢揃い。中には本編での出番が少なかった読者応募キャラも含まれており、まさにファン心をくすぐるラインナップです。


塗装前の状態と下処理工程

今回のスプリングマンは、経年による多少の汚れは見られるものの、キズや破損はほとんどなく、非常に良好な保存状態。下処理から丁寧に行い、素材にやさしく、かつ塗装のノリを最大限に引き出します。

【下処理の流れ】

  1. 煮沸処理:形状の調整と汚れ除去
  2. ベンジン漬け:可塑剤抜き、素材の劣化を抑制
  3. 乾燥後、下地処理:Mr.スーパークリア・つや消しで塗装の定着力UP

色分け&塗装の詳細|使用カラーとテクニック

今回の塗装では、シタデルカラーとファレホを併用し、すべて筆塗りで仕上げました。カラーごとの塗装工程をハイライトでご紹介します。

【使用カラー一覧】

  • ベース白:ファレホ ゲームカラー「デッドホワイト」
  • 青(手足):シタデル BASE「マクラーグブルー」
  • 銀(ボディ):ファレホ ゲームカラー メタリック「シルバー」
  • 目の黄色:ファレホ モデルカラー「アイスイエロー」
  • 錆び表現:シタデル テクニカル「ティファウスコローション」
  • 黒(目・額のSマーク):ファレホ ゲームカラー「ブラック」
  • 影入れ・質感表現:シタデル シェイド「ナルンオイル」

ポイント:

  • 白下地を全体に施すことで、上塗りの発色を格段に向上
  • 特殊効果塗料で、地獄のシャワーを浴びた錆び表現をリアルに再現
  • 最後に影を入れることで、フィギュアの立体感・造形が際立ちます

使用ツールと塗装時間

  • 筆:面相筆、刷毛(広面積用)
  • 塗装時間:約40分(下処理・乾燥時間を除く)

塗料はすべて水性アクリル。筆ムラが出にくく、初心者でも扱いやすいファレホ、隠ぺい力が高く時短にもなるシタデルを併用しています。


最終仕上げ&完成レビュー

塗装後には、ソフト99のボデーペン(クリア) を吹き付けて仕上げ。乾燥後は、マットな質感とリアルな金属感が融合し、スプリングマンの個性的な造形が一層際立ちました!


まとめ|昭和のキンケシを現代の技術で蘇らせる楽しみ

今回は、丸越製「デカ消し」第6弾F型・スプリングマン を、水性アクリル塗料による筆塗りで丁寧にリペイントしました。

昭和の玩具に現代のホビーテクニックを加えることで、当時とはまた違った魅力を引き出すことができます。キンケシリペイント、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

■これまでのスプリングマンの塗装(別個体・カラー)記事

この記事を書いた人
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京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年4月16日

Posted by Mさん模活時間の記録