昭和のキンケシ「デカ消し」スネークマンを筆塗りで再現|水性アクリル塗装記録 #968

2025年7月23日

昭和のキンケシ「デカ消し」スネークマンをリペイント!

昭和のキン肉マン消しゴム、通称「キンケシ」。その中でも迫力満点の全高約9cm「デカ消し」シリーズを、令和の今、筆塗りで塗装しています。今回は「第2弾B型」に収録されたスネークマンを、当時のブックレット掲載カラーで再現しました。

使用したのは水性アクリル塗料の「シタデルカラー」と「ファレホ」。すべて筆塗りで仕上げた塗装工程を詳しくご紹介します。

制作Vlogはこちらからご覧いただけます!

今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!


デカ消し第2弾B型とは?

このシリーズには、テリーマンジェロニモといった正義超人から、アシュラマンサンシャインネプチューンマンらの悪魔・完璧超人まで多数ラインナップ。スネークマンやターボマンといった地味キャラも含まれており、当時としては通好みな存在でした。


塗装前の状態

今回のスネークマンは、目立った傷や破損のない良好な状態でした。多少の汚れはあるものの、塗装に支障はなし。そのまま通常の下処理工程に入りました。


キンケシ塗装の下準備(前処理)

  1. 煮沸処理:形を整え、表面の油分やホコリを除去
  2. ベンジン漬け:可塑剤や塩ビ成分を抜いて、塗料がのりやすくする
  3. 乾燥後に下地処理Mr.スーパークリア(つや消し)を全体に吹き付けて、塗装の食いつきを良くする

使用塗料とカラー設計

▼ベース塗装

  • ファレホ ゲームカラー「エルフィックフレッシュ」
     → 白寄りの肌色で、下地全体を覆いました。薄めて刷毛で一気に塗ることで効率アップ。

▼各パーツの塗装(ハイライト)

  • シタデルカラー「キャリバングリーン
     → ニシキヘビ部分。濃い緑が一発で発色。
  • シタデルカラー「レトリビューターアーマー」
     → 金色。パンツとブーツに使用。
  • ファレホ モデルカラー「サンセットレッド
     → ヘビの口内を鮮やかな濃ピンクに。
  • ファレホ ゲームカラー「ブラッディレッド
     → 超人の瞳に赤を挿す。
  • シタデルカラー「エシングレイ
     → グレー部分の塗装に。隠ぺい力も優秀。
  • ファレホ ゲームカラー「デッドホワイト」
     → ヘビの牙や目にアクセントの白。
  • ファレホ ゲームカラー「エスコルピナグリーン
     → 黄緑色。顔・腕・脚などの広範囲に。
  • シタデル テクニカル「ラーミアンメディウム」
     → ムラ防止のために使用。広い面積の塗装に有効。
  • シタデルカラーLAYER「オーリックアーマーゴールド」
     → 最後にヘビ全体に金色の上塗り。液状で扱いやすい。

筆塗りに使った道具と工夫

基本は模型用の面相筆を使用。広範囲は刷毛・ブラシで塗装し、時短を図りました。工程は大きく分けて「下地塗り」と「本塗装」の二段階です。


塗装完了後の仕上げ

塗装が乾いたら、**ソフト99のボデーペン(クリア)**を全体に吹きかけてコーティング。乾燥後に台座をつけて、フロントビュー・リアビューを撮影して完成です。


使用塗料の特徴まとめ

🟢シタデルカラー

  • 高い隠ぺい力とマットな仕上がり
  • 英国・ゲームズワークショップ製
  • BASEはベースカラーに最適

🔴ファレホ(ゲームカラー/モデルカラー)

  • 筆塗りに強く、発色鮮やか
  • モデルカラーはより滑らかで隠ぺい力高め
  • ゲームカラーはファンタジー系に適した色味多数

まとめ

今回は昭和の名作、丸越製「デカ消し」シリーズよりスネークマンを当時の設定カラーで筆塗りしました。
水性アクリル塗料の魅力を活かし、塗り分けや質感を細部まで再現。作業時間は約60分、筆塗りならではの温かみある仕上がりとなりました。

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年7月23日

Posted by Mさん模活時間の記録