昭和のキンケシ「デカ消し」スネークマンを筆塗りで再現|水性アクリル塗装記録 #968
昭和のキンケシ「デカ消し」スネークマンをリペイント!
昭和のキン肉マン消しゴム、通称「キンケシ」。その中でも迫力満点の全高約9cm「デカ消し」シリーズを、令和の今、筆塗りで塗装しています。今回は「第2弾B型」に収録されたスネークマンを、当時のブックレット掲載カラーで再現しました。

使用したのは水性アクリル塗料の「シタデルカラー」と「ファレホ」。すべて筆塗りで仕上げた塗装工程を詳しくご紹介します。


制作Vlogはこちらからご覧いただけます!
今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!
デカ消し第2弾B型とは?
このシリーズには、テリーマンやジェロニモといった正義超人から、アシュラマン、サンシャイン、ネプチューンマンらの悪魔・完璧超人まで多数ラインナップ。スネークマンやターボマンといった地味キャラも含まれており、当時としては通好みな存在でした。


塗装前の状態
今回のスネークマンは、目立った傷や破損のない良好な状態でした。多少の汚れはあるものの、塗装に支障はなし。そのまま通常の下処理工程に入りました。



キンケシ塗装の下準備(前処理)
- 煮沸処理:形を整え、表面の油分やホコリを除去
- ベンジン漬け:可塑剤や塩ビ成分を抜いて、塗料がのりやすくする
- 乾燥後に下地処理:Mr.スーパークリア(つや消し)を全体に吹き付けて、塗装の食いつきを良くする



使用塗料とカラー設計
▼ベース塗装
- ファレホ ゲームカラー「エルフィックフレッシュ」
→ 白寄りの肌色で、下地全体を覆いました。薄めて刷毛で一気に塗ることで効率アップ。

▼各パーツの塗装(ハイライト)
- シタデルカラー「キャリバングリーン」
→ ニシキヘビ部分。濃い緑が一発で発色。 - シタデルカラー「レトリビューターアーマー」
→ 金色。パンツとブーツに使用。 - ファレホ モデルカラー「サンセットレッド」
→ ヘビの口内を鮮やかな濃ピンクに。 - ファレホ ゲームカラー「ブラッディレッド」
→ 超人の瞳に赤を挿す。 - シタデルカラー「エシングレイ」
→ グレー部分の塗装に。隠ぺい力も優秀。 - ファレホ ゲームカラー「デッドホワイト」
→ ヘビの牙や目にアクセントの白。 - ファレホ ゲームカラー「エスコルピナグリーン」
→ 黄緑色。顔・腕・脚などの広範囲に。 - シタデル テクニカル「ラーミアンメディウム」
→ ムラ防止のために使用。広い面積の塗装に有効。 - シタデルカラーLAYER「オーリックアーマーゴールド」
→ 最後にヘビ全体に金色の上塗り。液状で扱いやすい。

筆塗りに使った道具と工夫
基本は模型用の面相筆を使用。広範囲は刷毛・ブラシで塗装し、時短を図りました。工程は大きく分けて「下地塗り」と「本塗装」の二段階です。
塗装完了後の仕上げ
塗装が乾いたら、**ソフト99のボデーペン(クリア)**を全体に吹きかけてコーティング。乾燥後に台座をつけて、フロントビュー・リアビューを撮影して完成です。




使用塗料の特徴まとめ
🟢シタデルカラー
- 高い隠ぺい力とマットな仕上がり
- 英国・ゲームズワークショップ製
- BASEはベースカラーに最適
🔴ファレホ(ゲームカラー/モデルカラー)
- 筆塗りに強く、発色鮮やか
- モデルカラーはより滑らかで隠ぺい力高め
- ゲームカラーはファンタジー系に適した色味多数
まとめ
今回は昭和の名作、丸越製「デカ消し」シリーズよりスネークマンを当時の設定カラーで筆塗りしました。
水性アクリル塗料の魅力を活かし、塗り分けや質感を細部まで再現。作業時間は約60分、筆塗りならではの温かみある仕上がりとなりました。
