【SHODO 仮面ライダーVS】BLACK RX&シャドームーンを全塗装で徹底レビュー!食玩フィギュアのクオリティを格上げ!#1034

2025年10月18日

食玩フィギュアとは思えない高いクオリティで人気の「SHODO 仮面ライダーVS」シリーズから、「仮面ライダーBLACK RX」と「シャドームーン」のキット制作に挑戦!素組みの状態から、水性アクリル塗料(ファレホ・シタデルカラー)を使った追加塗装、組み立て、仕上げの工程を徹底解説します。ライバル同士の2体を並べる喜び、ディテールアップのコツ、使用した塗料の種類や筆塗りのポイントまで、詳しくご紹介します!

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■ SHODO仮面ライダーVSとは?人気食玩キットの魅力

今回制作するのは、バンダイの食玩フィギュア**「SHODO 仮面ライダーVS」シリーズから、「17 仮面ライダーBLACK RX」「11 シャドームーン」**の2キットです。

SHODO(掌動)シリーズは、全高約100mmの手のひらサイズでありながら、緻密な造型と広い可動範囲が特徴。食玩とは思えない高いクオリティで、熱心なファンから支持されています。

今回は、この2大ライバルを同時に開封・組み立てし、水性アクリル塗料で追加塗装を施すことで、さらにワンランク上の完成度を目指します。

■ キット内容を確認!仮面ライダーBLACK RX編

まずは仮面ライダーBLACK RXのキット開封から。

  • 封入パーツ: ボディ、手の交換パーツ(標準3種+リボルケイン用右手)、スタンド、頭部、武器(リボルケイン)
  • 特徴: BLACK RXは、マフラーなどのパーツがなく、組み立て構成は非常にシンプル。手のパーツをスタンドに収納し、脚部パーツを連結すれば、台座にして自立させることが可能です。

素組み(塗装前)の状態でも高いクオリティですが、今回はパッケージ裏の写真と同じように、右手にリボルケインを握らせたポージングで組み立てていきます。

■ キット内容を確認!シャドームーン編

続いて、ライバルであるシャドームーンのキット内容を確認します。

  • 封入パーツ: ボディ、手の交換パーツ(標準3種+サタンサーベル用右手)、スタンド、頭部、武器(サタンサーベル)、脚部・腕のトリガーパーツ(はめ込み式)
  • 特徴: RXと比較し、サタンサーベルに加え、腕と脚に装着するトリガーパーツが計6つ付属している点が豪華です。

シャドームーンも右手にサタンサーベルを握らせるポージングを目指して組み立て。頭部のジョイントは硬めなので注意が必要です。

ただし、シャドームーンの口元と首元は、成形色そのままの未塗装箇所が多く、追加塗装が必須のディテールアップポイントになります。また、細かなトリガーパーツは外れやすいため、プラモデル用接着剤での固定をおすすめします。

■ 追加塗装の準備:下地作りとベース塗装

クオリティ向上のため、2キット同時に追加塗装を施していきます。

  1. つや消し下地処理: まず、RX・シャドームーンともにMr.スーパークリアつや消しを吹き付け、フィギュア全体をマットな質感に整え、塗料の食いつきを良くする下地を作ります。
  2. ベース塗装(ファレホ): 追加で色分けをする箇所に、水溶性アクリルカラー**ファレホ(ゲームカラーのエルフィックフレッシュ)を薄く溶いて塗っていきます。これは、この後の本塗装の「色のノリ」と「塗装効率」を高めるための重要なベース(下地)**工程です。黒やシルバーの成形色に逆の色を入れる首元などに、漏れなく塗布します。

【使用塗料紹介:ファレホ】

ファレホは、世界水準の高品質な水溶性アクリルカラー。筆ムラが出にくく、広い範囲の筆塗りに適しています。特にゲームカラーは、フィギュアに適した鮮やかな特別色が特徴です。

■ 本塗装に挑戦!ディテールアップの工程

下地が乾燥した後、いよいよ細かいディテール部分の塗装に入ります。

  • フェイスとベルトの塗装: モデルカラーのライトグリーンからスタートし、シタデルカラーのBASE(レトリビューターアーマー)、ゲームカラーのブラッディレッドなどを使い、フェイスやベルト部分に丁寧に色を入れていきます。
  • シルバーの強調: 極細筆を使用し、ゲームカラーのブラックを使い、フェイスや脚部のシルバー箇所に細かく色分けを施します。
  • 色分けと補修: 首の黒い箇所にはゲームカラーのシルバーで色分け。また、これまでの工程で生じた**「はみ出し箇所」の補修**にもシルバーを使用しました。

【使用塗料紹介:シタデルカラー】

シタデルカラーは、ホビー用の水性アクリル塗料で、隠ぺい力が高く、下地の色を気にせず塗れるのが特徴です。イギリスの「ゲームズワークショップ」が販売しており、マットな質感が人気です。

■ 陰影と質感アップ!仕上げの工程

さらに質感を高めるため、以下の工程で仕上げを行いました。

  1. 陰影付け(ナルンオイル): RX・シャドームーンのシルバーのメタリック部分に、シタデルカラーのシェイド(ナルンオイル)という液体塗料を「染め塗り」します。これにより陰影が強調され、フィギュアの立体感と質感がグッと高まります。
  2. 最終マット仕上げ(ストームシールド): 最後に、シタデルカラーのテクニカル塗料**「ストームシールド」**を使用し、表面をマットな質感に整えます。粘性が高い塗料のため、水で溶いて薄めて塗るのがポイントです。

塗装に使用した筆・時間】

基本は模型塗装用の面相筆を使用。面積の広い箇所には刷毛やブラシを併用し、時短を図りました。塗装に要した時間は、約40分でした。

■ 堂々完成!RX&シャドームーンの比較

塗装後は、仕上げに水性トップコートつや消しを全体に吹き付け、乾燥させてから再組み立てを行います。両キットとも、再び右手に武器を握らせて組み上げました。

項目仮面ライダーBLACK RXシャドームーン
素組み時シンプルな構成トリガーパーツなど豪華
塗装ポイント表面仕上げのみ(マット化)口元、首元、トリガーなど色分け必須
仕上がり基本カラーはそのままに質感向上ディテールアップで立体感大幅アップ

塗装前と比較して、特にシャドームーンは未塗装箇所の改善と陰影付けにより、情報量と立体感が格段に向上しました。

■ 永遠のライバル、食玩キットを並べる喜び

昭和ライダー最後のテレビシリーズ『仮面ライダーBLACK RX』とその前作『BLACK』から、主人公の仮面ライダーBLACK RX(南光太郎)と、悲劇のライバルシャドームーン(秋月信彦)

この2体の食玩キット制作を通じて、SHODOシリーズのポテンシャルの高さを改めて実感しました。水性アクリル塗料での追加塗装という「ひと手間」を加えることで、フィギュアのクオリティは大きく格上げされます。

皆さんもぜひ、お気に入りのSHODOシリーズでディテールアップに挑戦してみてください!

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年10月18日

Posted by Mさん模活時間の記録