#812 消しゴム塗装・1980年代当時物キン消しPART8 アポロザジャイアント
今回は、当時物のレギュラーシリーズ・PART8、アポロザジャイアントです
怪獣退治編で登場した見た目にもインパクトある造形のキャラクター
水性アクリル塗料でペイントしました
・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・キン消しレギュラーシリーズPART8 アポロザジャイアント
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法
before~after
このアポロザジャイアントがラインナップされたPART8のブックレットです
ちなみにこの小冊子そのものは、当時を再現した復刻版
後年に発売されたコンプリートBOXの付録でした。
パート7に続いて、これまでのキン消しラインナップが塗装済みの写真でずらりと並んだカラー刷りの一覧小冊子でした。
パート8では今回のアポロザジャイアントの他にテールランプやパーソナルマンといったところも。
ペイントするアポロザジャイアントの消しゴムの塗装前です
ペールオレンジの仕様、経年の汚れ、黄ばみ、黒ずみは適度にありましたが、ペイントに影響するほどではなかったのでそのまま工程を進めていきました
高さ約4㎝程度の消しゴム。キャラクター特性でしょうか、少し大きめに作られていたキン消し。
もう40年以上前の消しゴムですが、手足のディフォルメがさすがにキン消しで、しっかりと自立できました。
塗装後のレビューを先に
今回は、ボディのメインに、シタデルカラーの、粒子を含んだ特殊効果を出せる塗料を使ってみたのがポイントでした
可塑剤を抜く塗装前の下処理
下処理から、塗装の様子は記録していますのでここから詳しくご覧ください
消しゴムフィギュアの塗装はおよそこんな流れで下処理を行います
煮沸して整形し、表面の埃や、余計な油分を落とす
ベンジンに浸け込み、可塑剤・塩ビを柔らかくする薬剤を抜く
乾燥させ、Mr.スーパークリアつや消しを吹き、塗装の下地を作る
水性アクリル塗料でペイント
そして塗装です
塗装の様子はダイジェストで、使用したカラーごとに見ていきます
まずは下地の塗装として、シタデルカラーのLAYER、ホワイトスカーを水で溶いて薄く全体に塗りました
台座にするプレートにも同様に塗りました
プレートのサイズは、直径3cmのものを使用しています
一度の塗入れは、刷毛を使って一気に塗るので、2、3分あればできてしまいます
この形が塗装効率がぐんと上がるので、最近は全面に白を塗るこのペイントスタイルが定着しました
ベースが完全乾燥したのち、シタデルカラーのBASE、アヴァーランドサンセットです
シタデルの黄色
目と、台座にするプレートに上塗りしてこのカラーにしました
粘性の高い、隠ぺい力強めのイエローです
両手はボクシンググローブです
ファレホのゲームカラー、ブラッディレッド
鮮やかな赤カラーで色分けしました
ファレホは、スペイン発祥の高性能水性アクリル塗料
少々塗膜の薄いところがありますが、明るい色数も多く、隠ぺい力は強いので、フィギュアやプラモデルの塗装に最適です
頭髪は、茶色です。シタデルカラーのBASE、ソンディアブラウンを使いました
こげ茶色
隠ぺい力の強い塗料です
そして、フェイスを含み今回の塗装でメインカラーにしたのは、シタデルのテクニカル、砂質の地盤を作るときに使っている特殊塗料、アルマゲドンデューンです
粒子を含んだ塗料です
速乾ですが、塗る際には適度な水分を持っていて、意外と扱いやすいです
シタデルカラーは、イギリス生まれの水性アクリル塗料で、ミニチュア・ホビー用のカラー
BASE、LAYER、コントラスト、シェイド、テクニカルと、用途に応じて様々な種類の塗料があります
粘性が高く隠ぺい力の強いカラーが多いので、下地の色を気にせずに塗装ができます
塗料は水性アクリルのファレホとシタデルカラーを併用しました
筆は基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所は、刷毛などを使って時短させ、効率よくペイントしました
この塗装で用いた塗料はこちら
塗装にかかった時間は約30分でした
塗装後~まとめ
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き、乾燥させます
台座をつけて、塗装後です
ということで今回は、当時物、キン肉マンの消しゴム、レギュラーシリーズのキン消し、PART8のアポロザジャイアント、水性アクリル塗料でペイントしました
今回のアポロザジャイアントは、コミックスでは第2巻「ジャパニーズドリームの巻」に初登場した、宇宙出身の怪獣で、プロレスラーのような雰囲気ではあるがボクシングの名手で、軽やかなステップで敵をほんろうします
あわせて読みたい記事
◆キン肉マンの記事TOPIX
◆関連するキン消しの塗装記事