【キンケシ塗装】キン骨マンが生み出した超人ロボ・ブラックシャドーを筆塗りで再現!#1028

2025年10月12日

1980年代の当時物「キン消し」から、キン骨マンが作った超人ロボ・ブラックシャドーを水性アクリル塗料でリペイント。造形の魅力を活かしながら、当時のカラーを参考に彩色した筆塗り工程を詳しく紹介します。

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ブラックシャドーとは?

今回は、レギュラーサイズの「当時物キン消し」パート2から、キン骨マンが開発した超人ロボ・ブラックシャドーをペイントしました。
いつものように、水性アクリル塗料を使用して丁寧に色付けしています。

パート2のブックレットには有名どころの超人たちが勢ぞろい。ブラックシャドーと同じ弾には、プリンス・カメハメジェシー・メイビアなど初期の人気キャラもラインナップされています。


塗装前の状態

塗装前のブラックシャドーは、多少の経年劣化こそあるものの、汚れや損傷も少なく、塗装には十分な状態。
高さ約4cmのレギュラーサイズで、脚部も安定して自立する優れたバランスでした。


カラーリングの方向性

今回の塗装は「超人図鑑カラー」を参考に再現。
作中ではそこまで強くないキャラでしたが、悪魔将軍を思わせるような迫力あるデザインが印象的です。


下処理工程:塗装前の準備

素材の柔軟化と脱脂

  1. 煮沸処理でゴム素材を柔らかくし、形を整えます。
  2. ベンジンに1〜2日漬け込み、可塑剤を抜いて塗料の乗りを良くします。
  3. 完全乾燥後、Mr.スーパークリア(つや消し)を吹き付け、塗装の下地を整えました。

彩色工程:水性アクリルで筆塗り

使用塗料と筆

メインはファレホ(Vallejo)のゲームカラーとモデルカラーを使用し、要所でシタデルカラーを補助的に採用。
塗装はすべてオール筆塗りで行いました。

  • 細部:模型塗装用の面相筆
  • 広面積:平筆・ブラシを使用して効率化

下地塗り

まず全身に「エルフィックフレッシュ(ゲームカラー)」を塗布。
この下地をしっかり作ることで、その後の発色が格段に向上します。

下地の乾燥後、目をブラッディレッドで塗装。続いて、メインカラーとなるブラックを全身に筆塗りしました。


ブラックの塗装ポイント

ブラックは粘度が高くムラになりやすいため、**ラーミアンメディウム(シタデルカラー)**で希釈しながら均一に塗布。
頭部からブーツまでの広い範囲を丁寧に仕上げています。


メタリックと肌色の仕上げ

  • パンツのバンド部分・角:ゲームカラーのシルバー
  • 肌色部分:モデルカラーのライトグレーを使用し、明るくコントラストを強調

最後に塗り残しやムラを再チェックし、ブラックで補色して完成度を高めました。


仕上げと完成レビュー

塗装後、ソフト99のボデーペン・クリアを全体に吹き付け、保護とツヤの統一を実施。
乾燥後、台座に設置して完成です。

正面から背面まで、ディフォルメながらも力強い造形を引き立てる仕上がりとなりました。


ブラックシャドーという超人

ブラックシャドーは、キン骨マンが開発した残虐超人ロボ
タッグではイワオの相棒を務め、ラーメンマンの残忍さ、ロビンマスクの技、キン骨マンの頭脳を兼ね備えたキャラクターとされています。
アメリカ出身で超人強度は55万パワー
宇宙凶悪コンビによって破壊された悲運の超人でもあります。


まとめ

今回は、当時物キン消しパート2より「ブラックシャドー」を題材に、水性アクリル塗料で筆塗りリペイントを行いました。
ディフォルメながらも造形の美しさを活かし、超人図鑑カラーで蘇らせた一体です。

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年10月12日

Posted by Mさん模活時間の記録