【キンケシPART12】バミューダⅢを水性アクリルで筆塗りリペイント|当時物を鮮やかに復活#1052
キンケシPART12にラインナップされた「バミューダⅢ」を、水性アクリル塗料で筆塗りリペイントしました。下処理から塗装工程、完成レビューまで詳しく紹介します。

バミューダⅢ(キンケシPART12)を水性アクリルでリペイント
今回は、当時物のキンケシ「レギュラーシリーズ PART12」より、バミューダⅢを筆塗りリペイントしました。
PART12は3体同時リリースされた超人が含まれており、そのうちの1体がこのバミューダⅢです。使用した塗料は水性アクリルのファレホ&シタデルカラーです。

PART12のブックレットについて
バミューダⅢが収録されたPART12のブックレットは、当時のものを再現した復刻版で、後年発売されたコンプリートBOXの付録として収録されていました。
PART12はワザケシ中心のラインナップで、バミューダⅢのほか、キングトーンなどマニアックな超人も確認できます。


塗装前のバミューダⅢの状態
塗装前の消しゴムはペールオレンジの成形色。経年による黄ばみや黒ずみが適度にありましたが、塗装に支障が出るほどではなかったため、そのまま工程を進めました。
高さは約4cm。手足が大きく造形されているため、自立性も高いフィギュアです。ブラックホールのデザイン違いキャラクターとしても知られています。



完成レビュー(塗装後)
塗装後は、超人図鑑に掲載されているカラーリングをイメージして仕上げました。濃い青と黄色の相性が良く、全体として鮮やかでまとまりのあるカラーリングになりました。

ここからは、下処理から塗装までの工程を詳しく紹介します。
【下処理】消しゴムフィギュアの基本工程
消しゴムフィギュアの塗装前には、以下の工程で下処理を行います。

- 煮沸処理:表面のホコリや油分を除去
- ベンジンに浸ける:可塑剤を抜き、塗料の定着を向上
- 乾燥→スーパークリア:Mr.スーパークリアつや消しを吹いて下地を作る



この工程で塗料ノリが大幅に改善されます。
【塗装工程】使用カラーごとの解説
1. 下地塗装(全面)
ファレホ「パンツァーエース・肌色ハイライト」を水で薄め、全体に均一に塗装しました。
刷毛を使うことで2〜3分で一度の塗りが可能。全面を白っぽくするこの方法は、発色を強くするため最近定着している手法です。

2. メインカラー(濃い青)
シタデルカラー BASE「ナイトロードブルー」を広い面に塗装。
乾燥後、カラーがしっかり乗り、バミューダⅢらしい深い青になりました。

3. 黄色のポイントカラー
シタデルカラー BASE「アヴァーランドサンセット」を使用。
隠ぺい力が高めで、白下地と相性がよく、非常にキレイに発色しました。

塗装箇所
- 胸のBHマーク
- ブーツ
- グローブ
- パンツ
- 顔(フェイス)
- 肩
4. ベルトのシルバー
パンツのベルト部分には、ファレホ「ゲームカラー・シルバー」を使用しました。

【使用ツール】塗料・筆
- 塗料:ファレホ/シタデルカラー
- 筆:面相筆、広い面は刷毛を使用し時短
- 作業時間:約40分

【仕上げ】クリア吹き → 台座設置
塗装後は、ソフト99の「ボデーペン・クリア」を全体に吹き、保護とツヤ消しの仕上げを行いました。
台座を取り付ければ完成です。

まとめ
今回は、当時物キンケシ「レギュラーシリーズ PART12」から、バミューダⅢを水性アクリル塗料でリペイントしました。
当時の造形を活かしつつ、現代の塗料で鮮やかに仕上げる楽しさをあらためて実感できる一体でした。













