ノスタルジーを超人カラーで再現!9cmデカ消し「フラッシャーバルーン」徹底塗装記(シタデル&ファレホ筆塗り)#356

2022年4月11日

1980年代の熱狂が蘇る!今回は、往年の丸越製9cmサイズ「デカ消し」(キンケシ)の第3弾から、読者投稿超人「フラッシャーバルーン」を超人図鑑カラーで色付けします。下処理から水性アクリル塗料(シタデル・ファレホ)を使った全工程を公開。レトロ玩具に命を吹き込む筆塗りの技と、懐かしの色合いを徹底解説します。

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この記事の3つのPoint

【9cmサイズへの挑戦】「デカ消し」のレトロな魅力を最大限に引き出す塗装術

  • 通常のキン消しより大きな9cmという特殊なサイズ(デカ消し)を扱っている点。この大きなサイズに、いかに懐かしい雰囲気を残しつつ、細密に色を乗せていくかの工夫とプロセスを紹介している点がポイントです。

【ホビー塗料を徹底活用】シタデル&ファレホを併用した水性アクリル筆塗りのノウハウ

  • 可塑剤抜きの下処理から、隠ぺい力の高いシタデルカラーと滑らかさが特徴のファレホというプロも愛用する水性アクリル塗料を使い分ける具体的な手法を解説している点。特に、肌部分の陰影付けなど、クオリティを高める技術的な詳細がポイントです。

【マニア心に響く選定】本編活躍が薄い「フラッシャーバルーン」を超人図鑑カラーで完全再現

  • 主役級ではない読者投稿超人(フラッシャーバルーン)を選び、当時の超人図鑑の色を再現するという、マニアックな愛とこだわりが込められたテーマ設定。この選定基準と、完成度の高い再現度が、熱心なファンにとって大きな魅力となります。

可塑剤を抜く塗装前の下処理

第3弾、当時のパッケージに同梱されていたブックレットです
3弾は正義超人、悪魔超人、超人オリンピックで活躍したキャラクターと盛りだくさん。

今回のフラッシャーバルーンやハングキラーは、本編活躍薄の読者投稿超人からラインナップに入りました

まずは塗装前の状態です。大きな損傷などはありません。汚れはは目立ちます
ペイントには支障ないのでそのままいつもの工程で進めていきました

キンケシ・デカ消しの塗装は、およそこんな流れで下処理から進めていきます

煮沸して形を整え、余計な油分や表面の埃をとる

ベンジン漬けして、可塑剤、塩ビを柔らかくする薬剤を抜く

乾燥させ、Mr.スーパークリア・つや消しを全体に吹き、塗装の下地を作る

水性アクリル塗料で色塗り

そして塗装です

ペイントの様子はハイライトで、使用したカラーごとに見ていきます

塗料は、水性アクリルのシタデルカラーとファレホを併用
オール筆塗りで色付けしていきました

使用した筆は、基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所はブラシを使って時短させ、効率よく塗装しました

工程は下地塗り~上塗りの大きく2段階です
今回の塗装に使用した塗料はこちら(上記の写真+ベーシックスキントーン)

まずはボディ、腕部、脚部の露出箇所に、ファレホのモデルカラー・ベーシックスキントーンを塗りました
もっとも多用しているフレッシュカラーです

キンケシの地に直接でしたが、塗って乾いてを繰り返して3回、重ね塗りでしっかり色を出しました

同じくファレホのゲームカラー、デッドホワイトを台座の下地に塗りました

フラッシャーバルーンの象徴的な頭部
ちょっとケンダマンと間違えそうですが、風船部分の赤です
ファレホのゲームカラー、ブラッディレッドを使いました

粘性の高いカラーです

脚部の装飾にも使っています

一番今回のメインとなる箇所なので慎重にしっかり色を乗せました

シルバーです
ファレホのゲームカラーの塗料
パンツのベルト部分、脚部等に使っています

ファレホのゲームカラー、ブラックです
脚部・腕部・胴体と様々塗装箇所がありました

台座はオレンジに。
シタデルカラーのBASE、ジョケイロオレンジというカラー

下地に塗った白も効いてしっかり色が乗りました

目を書き入れ
薄いイエローです ファレホのモデルカラー、アイスイエローをつかいました

ファレホは世界水準で最高級の水溶性アクリルカラーと言われ
筆塗りによる塗装が滑らかに、筆むらも出にくく、広い範囲に塗装ができます

肌部分の仕上げに、シタデルカラーのコントラスト、スケルトンホードを水で溶いて薄めた状態で染め塗りしました
陰影が付いて質感が高まった気がします

シタデルカラーはホビー用の水性アクリル塗料
塗料の食いつきもよく、隠ぺい力が高いので下地の色を気にせずに塗る事が出来ます
イギリスのゲーム製作会社「ゲームズワークショップ」が販売している
マットな質感の水性塗料です

かかった時間は約70分の塗装でした

塗装後

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き付け、乾燥させて完成です

台座をつけて、塗装後です
今回は原超人図鑑のカラーを参考に、昭和レトロ・懐かしいデカキンケシのフラッシャーバルーンのペイントでした

フロントビューからリアビューまで

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ということで今回は、キン肉マン・キンケシ塗装、往年の丸越製・デカ消し・第3弾、フラッシャーバルーンを超人図鑑カラーでペイントしました

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この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2022年4月11日

Posted by Mさん模活時間の記録