#856【消しゴム塗装】ジェロニモ(キン肉マン音頭 デカ消し丸越製)
今回は往年の、9㎝サイズの「デカ消し」。キン肉マン音頭の、ジェロニモをペイントします
水性アクリル塗料で色付けしました
・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・丸越製デカ消しキン肉マン音頭「ジェロニモ」
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法

Vlogジェロニモ(キン肉マン音頭)塗装の動画
Youtubeで塗装動画
before~after
キン肉マン音頭のデカ消し、当時のパッケージに同梱されていたブックレットです
丸越製の特別に組まれた10体の浴衣仕様の正義超人のパッケージにはこれが入っていました


キン肉マンが造形違いで2体
あとは、モンゴルマンやバッファローマン、リキシマンからそして今回のジェロニモまで、主要な正義超人が軒並みラインナップされたシリーズです



まずは塗装前の状態です。大きな損傷などはありません。
高さ約9㎝ですが、ずしりと重い消しゴムの仕様
40年以上前の消しゴムですが、良好な保管状態にあったと思います



塗装後のレビューを先に
アニメのエンディングで流れていたカラーリングを参考に色分け
浴衣の色は青緑、花柄模様は黄色で配色しました。
可塑剤を抜く塗装前の下処理
下処理から、ペイントの様子は記録していますのでここから詳しくご覧ください

キンケシ・デカ消しの塗装は、およそこんな流れで下処理から進めていきます

煮沸して形を整え、余計な油分や表面の埃をとる

ベンジン漬けして、可塑剤、塩ビを柔らかくする薬剤を抜く

乾燥させ、Mr.スーパークリア・つや消しを全体に吹き、塗装の下地を作る
水性アクリル塗料でペイント
そして塗装です
塗装の様子はハイライトで、使用したカラーごとに見ていきます

まずはベース塗装です
シタデルカラーのLAYER、ホワイトスカーを水で溶いて薄めながら塗りました
全体に塗りました
この方法が結果として効率が良いので、最近は消しゴム塗装では、この薄く白の下地を入れる、作業は、ほぼ全面に行うようにしています
刷毛を使って一気に塗るので、2、3分あればできてしまいます

色分けの1色目は、さっそく、今回のポイントとなる浴衣のカラー。
ファレホのゲームカラー、ジェイドグリーンです。
鮮やかな青緑色。塗装面積は大きいですが、最初のカラーなので、多少のはみ出しは気にせず、思い切って色を入れていきました。
浴衣の模様は後ほど上塗りしますが、いったん塗り切ってしまいます。

頭髪です。シタデルカラーのBASE、ソンディアブラウンです。
隠ぺい力の強い、濃い、茶色のカラー。先に塗った浴衣カラーとの色分けを注意しつつ、これも思い切って一気に色を乗せました

そして肌カラー。ジェロニモの褐色の肌はいつも、シタデルカラー・BASE・ラットスキンフレッシュで塗っています。
頭髪のカラーと色分けが良い感じに仕上がります。
下地に塗った白も効いて、色がうまく乗りました

ここで足元。下駄のカラーはファレホのゲームカラー、カーキです。
このあたりは色分けが細かくなってきます。面相筆で丁寧に色を入れました

浴衣の帯は、明るい黄緑。
ファレホのゲームカラー、エスコルピナグリーンです。
背面もしっかりと色を入れます
ファレホは世界水準で最高級の水溶性アクリルカラーと言われ
筆塗りによる塗装が滑らかに、筆むらも出にくく、広い範囲に塗装ができます

そして最後は黄色です。
頭部のハチマキ、浴衣の花の模様柄に
シタデルカラーのBASE、アヴァーランドサンセットを使いました
隠ぺい力に課題のある黄色ではかなり優秀な、少し暗めのイエローカラー
白の下地が効いてうまく色が乗り、浴衣の模様の色入れは、塗るというよりも盛るイメージで塗料を落として表現していきました
シタデルカラーはホビー用の水性アクリル塗料
塗料の食いつきもよく、隠ぺい力が高いので下地の色を気にせずに塗る事が出来ます
イギリスのゲーム製作会社「ゲームズワークショップ」が販売している
マットな質感の水性塗料です
塗料は、水性アクリルのシタデルカラーとファレホを併用
オール筆塗りで色付けしていきました
使用した筆は、基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所はブラシ・刷毛を使って
時短させ、効率よく塗装しました

工程は下地塗り~上塗りの大きく2段階です
今回の塗装で使用した塗料はこちら
かかった時間は約60分の塗装でした
塗装後
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き付け、乾燥させて完成です

台座をつけて、塗装後、フロントビューからリアビューです


ということで今回は、キン肉マン・キンケシ塗装、往年の丸越製・デカ消し・キン肉マン音頭のジェロニモを、アニメカラー、エンディング曲登場イメージ、水性アクリル塗料を使ってペイントしました
まとめ~あわせて読みたい記事
ジェロニモは、アメリカ合衆国、オクラホマ出身の正義超人で、超人強度は83万パワー。
ハワイ超人ヘビー級チャンピオンの経歴も持ちます。

デカ消しは、約9㎝サイズの少し大きいサイズのキン消しで、バンダイの子会社、つり下げ玩具を得意とした株式会社丸越が販売していたフィギュアシリーズでした
レギュラーでは各弾約10体、全12弾までリリースされていました
このキン肉マン音頭は、超人タッグ編のころの夏季に、季節限定でエンディング曲として使われた映像に登場した正義超人をフィギュア化した番外編的なシリーズでした
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