#585【当時物のキン消しを塗ろう】デカ消し・キン肉マン音頭 テリーマン
今回は1980年代、当時物のでかキンケシ、株式会社丸越さんから発売されたシリーズのキン肉マン音頭の弾から、テリーマンを塗装しました。
・キンケシシリーズでは珍しい丸越製の「キン肉マン音頭」
・水性アクリル塗料、シタデルカラーの使い心地
・水性塗料で、キンケシを失敗せずに塗装する方法
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可塑剤を抜く塗装前の下処理
まずは塗装前の状態です。
表面積の大きな、ごつめのキンケシです。高さは約8~9㎝。経年劣化か、主に頭部にひび割れ跡がありました。
事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。
・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる
・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く
・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る
懐かしいキン肉マン音頭のキンケシ。
浴衣を着た超人のフィギュアはなかなか珍しいですね。
水性塗料で色塗り
そして塗装。です。
色塗りの様子はダイジェストにまとめていますので見ていきましょう。
最初のカラーはグレーがかった白、コラックスホワイト。
目と、今回は白地の浴衣に下地として塗りました。
このあと、上塗り用塗料の白を重ねます。
次に少し色目を変えて、ベースカラーのレイス・ボーンです。
後半で上塗りする、顔・首元、手、脚の肌の色、頭髪の下地として塗りました。
また浴衣の模様のスターにも塗っています。
こちらが今回の塗装で使用した塗料等。
いつものように、主にホビー用水性アクリルのシタデルカラーで塗りました。
カラーリングの参考にしたのはアニメの際の曲の映像、封入されていたパッケージにも印刷されていました。
塗装にかかった時間は約100分の長丁場でした。
3色目は、下駄の色、ベースカラーのモルガストボーン。
肌の下地としても使うことのある、黄土色に近いカラーです。
先に下地を塗った頭髪に、上塗り塗料の「ドルン・イエロー」を塗りました。
青のBASEカラー、カレドールスカイを、帯に塗りました。
下駄の鼻緒を黒、アバドンブラックで塗りました。
今回の塗装では、色の境目や細かなところを面相筆で、少し大きめの箇所は思い切って模型用ブラシで、そしてさらに細部は、先端を糊で固めた極細筆を使って塗装していきました。
次に白、ホワイトスカーで、目と、浴衣全面を上塗り。
下地を塗っておいた肌の色はフルグリムピンク。
ドライブラシで着色しました。
そのまま塗ってしまうと色が濃くなりすぎてしまう気がしたのでドライブラシを選びました。
星の模様はフラッシュギッツイエローで描き入れました。
「ナルンオイル」というシェイドカラーで全体にスミ入れ。
目の縁や額の米のマークも、この流し入れで表現しました。
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアーを吹き付けて乾燥させ、完成。
これがトップコートになります。
塗装後
塗装後がこちら。
面積も大きく、時間そこそこかかりましたが、なんとか仕上がりました。
動画でチェック!※塗装シーンのみ
塗装シーンのみの動画
テリーマンとキン肉マン音頭
テリーマンはアメリカ・テキサス出身の正義超人、超人強度は95万パワー。
初期から登場したキン肉マンの盟友、親友で、タッグチーム、ザ・マシンガンズも結成。
悪魔超人シリーズ、タッグ編、王位争奪編と、それぞれ見せ場を作ってアイドル超人軍の一員として活躍しました。
キン肉マン音頭は、1985年、アニメ「夢の超人タッグ編」の途中、期間限定、ちょうど夏に差しかかったタイミングでエンディング曲として使われていました。
このバッファローマンをはじめ、9人の正義超人が浴衣姿となって踊る映像が作られていました。
キン肉マン役の神谷明さんとミート君役の松島みのりさん本人が歌を担当。
アニメの曲映像では正義超人以外にも、アニメおなじみのメンバーが皆浴衣姿で登場しています。
キン肉マン音頭のでかキンケシ、増えてきました。
先日色塗りしたキン肉マン。
経年劣化か、頭に少しキズと割れがありました。
浴衣姿のキン肉マンもまた珍しいですね。
同じく、バッファローマン。
曲の冒頭、太鼓をたたく役割も担っていました。
キン肉マン音頭は、当時子供だった世代の皆さんなら、口ずさんだことのあるキン肉マンの歌の一つだったかもしれないですね。
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でかキンケシでキン肉マン音頭にはいっていたブックレットです。
キン肉マンが2体あるんです。現在手持ちはリキシマン、ウォーズマン合わせて5体。
残り半分、コンプリートを目指したいと思います。
というわけで、今回はでかキンケシシリーズから、キン肉マン音頭のテリーマンでした。
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