#603【当時物のキン消しを塗ろう】デカ消し・第9弾(I型)凶悪超人B・劇場版に登場した超人
今回は1980年代、当時物のでかキンケシ、株式会社丸越さんから発売されたシリーズの第9弾、I型から、凶悪超人Bを塗装しました。
・キンケシシリーズでは珍しい劇場版のキャラクターの「デカ消し」
・水性アクリル塗料、シタデルカラーの使い心地
・水性塗料で、キンケシを失敗せずに塗装する方法
動画でチェック!
Youtube動画で見る
塗装前の下処理
劇場版のキン肉マンに登場した超人のシリーズ2体目の塗装です。
まずは塗装前の状態です。
経年のくすみ、汚れ、はありましたが比較的保管状態も良く綺麗でした。
事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。
☆キンケシの塗装工程で使用している道具・資材(塗料は除く)はこちらの記事に詳細をまとめています。
・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる
・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く
・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る
水性塗料で色塗り
そして塗装です。
色塗りの様子はダイジェストにまとめていますので見ていきましょう。
最初のカラーはベースカラーのレイス・ボーン。
「BASE」塗料で、顔料が多く隠ぺい力の高いカラー。
キンケシの地にそのまま塗ってもしっかり色が乗っていきました。
目それから、ブルー系の上塗りをする手先の刃物の下地として着色しました。
2色目は調色したカラーです。
頭部に合ったちょうど良い色味がなかったので、オールクフレッシュ+ホワイトスカーの
ブレンドで、薄めの緑を作って塗りました。
3色目に先ほど調色で使ったオールク・フレッシュです。
上半身のコスチュームのカラーとして塗りました。
こちらが今回の塗装で使用した塗料。
いつものように、主にホビー用水性アクリルのシタデルカラーで塗りました。
今回カラーリングの参考にしたのは劇場版のキン肉マン、凶悪超人Bの登場シーンです。
塗装にかかった時間は約90分でした。
続いてBASEカラーのメフィストンレッドで、パンツ部分を塗りました。
結果的には強調色になる赤です。
次に頭髪、ブーツ、腕の部分、パンツ部分の装飾と点在する箇所に黒・アバドンブラックを塗りました。
続いてキャステラン・グリーン。
草色の濃いカラー。脚部に塗りました。
この辺りの塗料はシタデルカラーのBASE塗料、キンケシのペールオレンジの地にもすいすい載っていきました。顔料が多く、隠ぺい力高いです。
二ブレットグリーンというカラーを使って、頭部にドライブラシしました。
これとのちほどのシェイドカラーで質感が高まります。
水色、ローザンブルーを手に塗りました。
このカラーは隠ぺい力弱めの重ね塗り用の塗料なので、先に塗った下地の効果で色が乗っていきます。
同じく青系、ブルーホラーを手の刃の部分に塗りました。
今回の塗装では、色の境目や細かなところを面相筆で、少し大きめの箇所は思い切って模型用ブラシで、そしてさらに細部は、先端を糊で固めた細筆を使って塗装していきました。
目を、マッキーケアの超極細・黒で入れました。
仕上げはシェイドカラーのナルンオイル。
フェイスや上半身のスジ、陰影・質感を付けたい箇所に流し入れるように使っていきました。
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアーを吹き付けて乾燥させ、完成。
これがトップコートになります。
塗装後
塗装後がこちら。
ちょっとキン肉マンのキャラクターとしては異質な感じのリアルな造形ですね。
動画でチェック!※塗装シーンのみ
塗装シーンのみの動画
凶悪超人Bと関連する超人
この凶悪超人Bは、劇場版キン肉マンの第1作に登場した、オクトパスドラゴンの配下の超人です。
今回並べたのは凶悪超人Bと同じ第9弾のデカ消し。
まずは先日色塗りしました猛虎星人。
次にガンマラー。
一見キン肉マンのキンケシに見えないシリーズ、でも劇場版の記憶がある方にはなじみ深い超人たちですね。
まとめ~あわせて読みたい記事
でかキンケシで第9弾に封入されていたブックレットです。
前述のとおり、この弾では映画第1作の敵の超人10体がラインナップされた珍しい構成でした。
当時物、実際に封入されていた袋です。
あのころ、丸越の正規品だと、こんな感じで袋に入って駄菓子屋さん、おもちゃ屋さんで売られていました。
第9弾の超人も何体も持っていましたね。
というわけで、今回はでかキンケシ・第9弾I型から、凶悪超人Bの色塗りでした。
あわせて読みたい記事
◆キン肉マンの記事TOPIX
◆関連するキン消しの塗装記事