#665【当時物のキン消しを塗ろう】デカ消し・第7弾(G型)アームストロング

2023年12月2日

今回は1980年代、当時物のでかキンケシ、株式会社丸越さんから発売されたシリーズの第7弾、G型のアームストロングを塗装しました。

Point☆

・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・丸越製デカ消し第7弾「アームストロング」
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法

キン消しでの馴染みは深いですが本編での登場はわずかだった読者応募超人の一人。
超人図鑑を参考に塗装しました

塗装の様子をYoutube動画で見る

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可塑剤を抜く塗装前の下処理

当時物、第7弾のデカ消しに封入されていたブックレットです。
7弾は、読者投稿超人で構成されたラインナップ。今回のアームストロングをはじめ、スプレー魔神、フォックスマン、マップマン、ゴッドシーサーなど、本編での馴染みがなくてもこのキンケシで遊んだ記憶はある、80年代キッズも多いのではと思います

まずは塗装前の状態です。
汚れ、黒ずみ、けっこうありましたが、キズや損傷はなく形はきちっと保たれていたため、そのまま作業を進めていきました。

キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)

事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。

・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる

・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く

・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る

水性塗料(シタデルカラー&ファレホ)で色塗り

そして塗装。です。
色塗りの様子はダイジェストにまとめていますので見ていきましょう。

最初のカラーはシタデルカラーのコントラスト・アポシカリーホワイト。
脚部・ブーツの部分と目、口の部分の下地として着色しました。

最近はフィギュア塗装で、この「BASE」「SHADE」の両方の機能を併せ持つコントラストカラーを下地に使うことが多くなりました。
液体塗料で色の境目などに流れ込んで色分けができ、塗りが速いため、時短にも効果があります。

ワープライトニング
今回のアームストロングのボディのメインカラーである緑の下地になるカラーです。
面積は広いですがもれなく塗っていきました

こちらが今回のアームストロングの塗装で下地などで使用した塗料
シタデルカラーのコントラストとファレホのゲームカラーです。

肌の色は、2種類の塗料を重ねて仕上げます。
まずはファレホのモデルカラー、ダークフレッシュ。
これをキンケシの地に直接塗りました。
粘性の高い隠ぺい力の強いカラーです

キン消し塗装で重要な肌のカラーは、これまでシタデルカラーの塗料を駆使して塗っていましたが最近はこのスペイン発の水性アクリル塗料、ファレホのカラーをベースに、シタデルの液体系の塗料を上塗りに、という仕上げ方で塗ることが多くなりました
微妙なぐらいの色味を表現できるのと、粘性が高いので下地に最適なファレホです

上塗りに入ります

こちらが上塗りで使用した塗料です。
水性アクリルのシタデルカラーとファレホを併用して塗りました。
今回の塗装にかかった時間は約50分でした。

口の部分は白、コラックスホワイト。

目の部分にシタデルカラーのグレイナイトスティール

ブーツの箇所に、銀色、アイアンハンズスティールを塗りました。
水分量を上手く調整すれば、一定の隠ぺい力を発揮してくれるメタルカラーです

ライトグリーン。
ファレホのモデルカラーです。
緑にしてはかなり優秀な隠ぺい力を誇るカラーです。
明るい緑色です。

ボディスーツ、パンツ、マスク含むフェイス、膝のパッドと塗装箇所は多いですがしっかり塗りました

色塗りに使った筆は、基本は面相筆、一般的に使い切りとして売られているものを多用していますが塗装ごとに洗って使っているのでけっこうコスパはいいはずです
広い面積は、模型、プラモデル等に使うブラシを使って時短させながら塗りました

最後に肌の上塗り
シタデルカラーのコントラスト、スケルトンホードを水で溶いて薄めた状態で染め塗りしました
色調が落ち着き、質感も高まりました

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアーを吹き付けて乾燥させ、完成。
これがトップコートになります。

塗装後

塗装後がこちら。
ファレホのライトグリーンが効いて鮮やかな仕上がりになりました
ブーツの銀が、いい感じで全体を落ち着かせています

塗装シーンのみの動画をYoutubeで見る

塗装シーンのみの動画

まとめ~あわせて読みたい記事

デカ消し、でかキンケシは、1984年~1986年ごろ、第1期のアニメ・キン肉マンブームにあやかって展開された、通常の4㎝程度のキンケシよりは一回り大きい約9㎝サイズのゴム消しで、丸越製のものは各弾約10体で、全12弾まで発売されたキン肉マンのフィギュアシリーズでした。

アームストロングは、カナダ出身の完璧超人で、超人強度は70万パワー
腕と胸の筋肉で10t以上のバーベルを上げることができる剛腕超人の設定です

というわけで、今回はでかキンケシ・第7弾から、アームストロングの色塗りでした。

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この記事を書いた人
m3-c blog運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2023年12月2日

Posted by 朝4時起きから始める模活 m3c