【キンケシ塗装】昭和のデカ消し「クモのコチラス」を水性アクリル塗料で再現!#927

2025年5月11日

昭和時代の人気フィギュア「キンケシ」を、令和の今、丁寧に塗装しています。
今回は9cmサイズの「デカ消し」シリーズ第7弾G型から、《クモのコチラス》を水性アクリル塗料でペイントしました。
色分けは超人図鑑の設定カラーを参考に、細部までこだわっています。

第7弾デカ消し「クモのコチラス」とは?

デカ消し第7弾G型は、読者応募超人10体で構成された特別シリーズ。
原作での活躍は少なめですが、個性豊かなキャラクターが揃っています。
今回塗装した「クモのコチラス」の他に、ゴッドシーサーローラーマンなどもラインナップ。

当時のパッケージには丸越製 正規品のブックレットが同梱されており、当時ファンにはたまらない仕様でした。

塗装前の状態

塗装前のクモのコチラスは、大きな損傷はありませんでしたが、経年による黒ずみや汚れが目立ちました。
今回は特に補修はせず、そのまま通常の塗装工程に進めました。

デカ消し塗装の基本工程

キンケシ・デカ消し塗装は、以下の3ステップの下処理から始まります。

  1. 煮沸
    形を整えつつ、表面の油分・埃を除去します。
  2. ベンジン漬け
    可塑剤を抜き、塗料の食いつきを良くします。
  3. 下地作り
    「Mr.スーパークリア つや消し」を吹き付け、塗装のベースを整えます。

使用した塗料と塗装方法

今回はシタデルカラーファレホという2種の水性アクリル塗料を併用し、すべて筆塗りで仕上げました。

① 下地塗装

ファレホ ゲームカラー デッドホワイトを水で薄め、全体に薄く白ベースを塗布。
これで後の色の発色が鮮やかになります。

② メインカラーの色分け

  • 黄色
    シタデルカラー BASE アヴァーランドサンセット
    頭部、パンツ、膝、脚部に使用。広い面積には「ラーミアンメディウム」を混ぜ、ムラなく塗装。
  • 肌色(薄茶色)
    シタデルカラー LAYER ベインブレイドブラウン
    最大面積。2度塗りでしっかり色を乗せました。
  • 赤茶色
    シタデルカラー BASE モーンファングブラウン
    主に上半身のコスチューム部分。

  • ファレホ ゲームカラー ブラッディレッド
    差し色としてポイントに使用。

  • ファレホ ゲームカラー ブラック
    顔部分と黄色部分に縞模様を描き込み。面相筆で細かく表現しました。

③ 仕上げ

シタデルカラー コントラスト スネークバイトレザーを薄めてボディ茶色部分に染め塗り。
これで陰影がつき、立体感が強調されました。

最後にソフト99コーポレーションのボデーペン クリアを全体に吹き付け、乾燥させて完成。
塗装時間は約60分でした。

使用した塗料の特徴

  • シタデルカラー
    イギリスのゲームズワークショップ製。隠ぺい力が高く、下地の色を気にせず塗れるマットな水性塗料。
  • ファレホ ゲームカラー
    世界的に高評価な水溶性アクリルカラー。筆ムラが出にくく、鮮やかな発色が特徴。特に人物・モンスター系フィギュアに適した色味が豊富。

完成レビュー

超人図鑑カラーを忠実に再現し、クモの毒々しさがしっかり表現できました。
フロントビュー・リアビューともに、昭和のデカ消しが令和の技術で鮮やかによみがえりました。


今回は「キン肉マン・デカ消し 第7弾 クモのコチラス」を水性アクリル塗料で塗装しました。
今後も懐かしのキンケシ塗装を続けていきますので、ぜひご期待ください!

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この記事を書いた人
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京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年5月11日

Posted by Mさん模活時間の記録