#657【当時物のキン消しを塗装】デカ消し・第6弾(F型)スマイルマン
今回は1980年代、当時物のでかキンケシ、株式会社丸越さんから発売されたシリーズの
第6弾、F型のスマイルマンを塗装しました。
本編での活躍はほとんどなかった読者投稿超人。見た目のインパクト大なデザイン。2度目のペイントになりました。
・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる
・「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法
塗装の様子をYoutube動画で
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塗装前の下処理
当時物、第6弾のデカ消しに封入されていたブックレットです。
バッファローマンやバラクーダなど重要なキャラクターと、今回のスマイルマンやハンマーヘッドなどストーリー上はほとんど登場しなかった読者投稿超人で組まれた面白いメンツの弾でした。
丸越製の正規品にはこんな封入物があったのは当時全然気にせず遊んでいました。
まずは塗装前の状態です。
経年の汚れ、黒ずみなどはありましたが塗装には影響のないレベルでした。
キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)
事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。
このスマイルマンは、先日、曲がりクセと可塑剤対策の企画動画で、キン肉マンのデカ消しと一緒に塗装前の下処理をしました
・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる
・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く
・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る
水性塗料で色塗り
そして塗装です。
色塗りの様子はハイライト映像にまとめています。
工程は下地塗り~上塗りと2段階。
まずはキンケシに直接塗装して、下地を作っていきます。
シタデルカラーのコントラスト、ブラッドエンジェルレッドという塗料。
最終的に赤に塗るスマイルフェイスの口の色の下地として着色しました。
アポシカリーホワイト。
白に着色する部分の下地として塗りました
バシリカヌムグレイ。
スマイルフェイスの目やボディの模様など黒を塗る箇所の下地です
このコントラストという種類の塗料は、下地になる顔料を含みつつ、液体塗料なので隅には流れ込んでいって速く色分けができるため、上塗りの目安を付けるという意味でも大変重宝しています。
こちらが今回のスマイルマンのペイントに用いた塗料です。
結果的には3色。
それぞれの下塗り、上塗りでまとまった、赤・黒・白のシンプルな構成でのカラーリングでした
上塗りもカラーごとに見ていきます。
白はファレホのゲームカラー、デッドホワイトです。
粘性の高い、隠ぺい力の強い白です。
アポシカリーホワイトを塗った上塗りに使いました
いわゆる真っ白、純白です。
白は隠ぺい力に懸念があるカラーですが、この塗料はかなり優秀です。
筆は、基本は面相筆。面積が広くて余裕がある箇所は、模型用のブラシなどで時短させながら効率よく塗っていきました。
先にブラッドエンジェルレッドを塗ったスマイルフェイスの口にメフィストンレッドを上塗りしました。
黒はファレホのゲームカラー、ブラックを使いました。
ファレホは塗膜の薄さがあって稼働するフィギュアにはトップコートなど工夫がある方が良いですがとにかく塗りやすさと隠ぺい力はさすがなので、キン消し塗装には最適ですね
ここ数か月、これまでメインで使ってきたシタデルカラーと並行して、スペイン発の水性塗料ファレホを使うようになりましたが、シタデルよりも全体的に明るめのカラーが多い印象でキンケシの塗装仕上がりもだんだん明るくなってきました
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを吹き付けて、乾燥させて完成、トップコートの役割も果たします。
塗装後
塗装後がこちら。
今回の着色は、学研さんの図鑑「超人」を参考にカラーを決めて塗りました
昔から馴染みはあったキャラクターに色がついてなかなか感慨深いです。
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塗装シーンのみの動画
まとめ~あわせて読みたい記事
デカ消し、でかキンケシは、キン肉マン第1期のアニメブームが巻き起こった1984年~86年ごろに、バンダイの子会社だった株式会社丸越さんから発売されていた全長約9㎝程度のゴム消しフィギュアで、各弾10体ずつ、計12弾まで展開された、キンケシの一シリーズでした。
おもちゃ屋さん、駄菓子屋さんなどで売られていました
スマイルマンの超人強度は46万パワー。
ケニア出身の超人で、笑顔がモチーフ。
言葉を発することもほぼないとされています
というわけで、今回はでかキンケシ・第6弾から、スマイルマンのペイントでした。
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