昭和のキンケシを令和の今、カラーリペイント!~デカ消し第6弾F型「デビルマジシャン」を筆塗り~#930
昭和時代に一世を風靡した「キン肉マン」のキンケシシリーズ。その中でも特に存在感のある全高約9cmの“デカ消し”を、令和のいま改めて水性アクリル塗料で塗装してみました。

今回取り上げるのは、丸越製・キンケシ デカ消し第6弾F型「デビルマジシャン」。使用塗料は、ジャンプコミックスセレクション付属シールの色味を参考にしつつ、シタデルカラーや**ファレホ(Vallejo)**などの筆塗り専用水性アクリル塗料を用いています。
制作Vlogはこちらからご覧いただけます!
今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!
▼デカ消し第6弾F型とは?
当時の正規パッケージには、専用ブックレットが同梱されていました。
この第6弾F型には、今回塗装するデビルマジシャンの他にも、バッファローマンやスプリングマンといった悪魔超人の人気キャラや、オイルマン、タイルマンといった超人オリンピック出場キャラクターもラインナップ。


▼塗装前の状態チェック
塗装前のデビルマジシャンは、多少の汚れや落書き、黒ずみがありましたが、大きな破損などはなし。そのまま通常の下処理工程を経て塗装に入っています。



【塗装工程の流れ】
▼下処理編
- 煮沸処理:歪みを整え、汚れや油分を除去
- ベンジン漬け:可塑剤や薬剤の除去
- 乾燥後に下地処理:Mr.スーパークリア(つや消し)を吹き付け、塗装の定着性を向上



▼使用塗料と色分けポイント
今回の塗装は、全て筆塗りでの仕上げです。塗り分けのハイライトをご紹介します。
- 肌色(ベースカラー)
→ ファレホ ゲームカラー:エルフィックフレッシュ
全体に白みがかった薄肌色を下塗り。骨や牙、爪のベースにも活用。 - 赤(コスチュームの縁など)
→ ファレホ ゲームカラー:ブラッディレッド
鮮やかな発色の赤で左肩などを彩色。 - 青(マスク左半分)
→ シタデル BASE:マクラーグブルー
標準的な青でマスクにアクセント。 - 紺(胴体・右脚部)
→ シタデル BASE:ザ・ファング
深みのある紺色で色味の変化を演出。 - 黒(肩のメインコスチューム)
→ ファレホ ゲームカラー:ブラック - 白(マスク右、ベルト、脚部)
→ シタデル BASE:コラックスホワイト
グレー寄りの白で高い隠ぺい力が特徴。 - 黄色(目・スターマーク)
→ ファレホ モデルカラー:ディープイエロー
極細筆で丁寧に塗り分け。 - ブーツの色
→ シタデル BASE:レイスボーン
ベージュ系カラーでまとめました。 - 仕上げの影入れ
→ シタデル コントラスト:グリフチャージャーグレイ(薄め塗り)
陰影を加えて立体感を演出。
▼使用した塗料について
- シタデルカラー(Citadel)
イギリスのゲームズワークショップ社製の水性アクリル塗料。高い隠ぺい力と塗膜強度、マットな質感が特長。 - ファレホ(Vallejo)
スペイン製の高品質水溶性アクリルカラー。発色が鮮やかで筆ムラが出にくく、広範囲もスムーズに塗装可能。ゲームカラーシリーズは特に人物・モンスター向けの色が充実。

▼塗装にかかった時間と仕上げ
今回の塗装作業にかかった時間は約50分。塗装後は**ソフト99のボデーペン(クリア)**を吹き付けてトップコート処理。
台座を取り付けて、フロントビュー・リアビューも撮影しました。



▼まとめ:キンケシ デカ消し「デビルマジシャン」の筆塗り仕上げ
今回は、昭和の名作フィギュア「キン肉マン・デカ消し(第6弾F型)」より、デビルマジシャンを筆塗りでカラーペイントしました。
使用したのは、シタデルカラーとファレホの水性アクリル塗料。
ジャンプコミックスセレクションのシールカラーを参考に、アニメ版とは異なる独自の色分けを施しています。


今後もキンケシの塗装記録を続けていきますので、キンケシファン・筆塗り派モデラーの皆さん、ぜひチェックしてください!

■これまでのデビルマジシャン関連の塗装(別個体・カラー)記事