#667【当時物のキン消しを塗ろう】デカ消し・第6弾(F型)スプリングマン(全身錆Ver.)
今回は1980年代、当時物のでかキンケシ、株式会社丸越さんから発売されたシリーズの第6弾、F型のスプリングマンを塗装しました。
・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・丸越製のデカ消し「スプリングマン」を塗装
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法
今回は、地獄のシャワーを浴びて錆びてしまったスプリングマンの塗装です。
塗装の様子をYoutube動画で
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可塑剤を抜く塗装前の下処理
当時物、第6弾のデカ消しに封入されていたミニブックです。
ラインナップでは、バッファローマンやバラクーダなどストーリー上の重要超人や、キングコブラなど、超人オリンピックに出場したメンバーなど、バラエティに富んだメンバーでした
まずは塗装前の状態です。
経年の汚れ、くすみなどはありましたが、全体的には保管状態は良好で綺麗でした。
キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)
事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。
・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる
・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く
・乾燥させて、全体にMr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る
水性アクリル塗料(シタデルカラー)で色塗り
そして塗装です。
目の部分に下地となるアポシカリーホワイトというカラーを塗りました。
スプリングマンのカラーでいったんメタルカラーを塗りますが、その下地としてシタデルカラーコントラストの「バシリカヌムグレイ」を塗りました
本来はBASE、SHADE、ハイライトの効果をひと塗りで発揮する塗料ということですが、キン消しやデカケシの塗装ではよく下地に使っています。
液体塗料なのでスジや溝には速く流れ込んでいって色分けができるため、上塗りの目安をつけるという意味でもちょうど良い塗料です。
顔料を含んでいるので下地にもなります
今回のスプリングマンでは目だけが色分け対象
上塗りに「コラックスホワイト」を塗りました
ボディ、シタデルカラー・BASE・アイアンウォーリアーです。
メタルカラーで隠ぺい力強い塗料。
全身に上塗りしました。
塗っていて、この鋼色、少し濃い銀のスプリングマンもなかなか味わいあっていいなと思いました。
細かなところは面相筆を使いましたが、一気に塗れる広いところは模型用のブラシを使って素早く塗りきりました
アイアンウォーリアーを塗りきって乾燥させて、次の工程に移ります。
シタデルカラーの「テクニカル」という種類の塗料に、「ティファウスコローション」という商品があります。
オイル錆びの効果を再現するためにデザインされたウォッシング用カラー。
12mlボトルに入った塗料です
経年劣化やウェザリングの様子をリアルに再現できます
少しシェイドカラーのような液体塗料。
これを、あまり厚くはならないように、メタルカラーを塗った箇所に、今回は全身錆で作りたかったのでもれなく塗っていきました。
マイクロサイズの粒子が配合されており、乾くと微かなテクスチャーが残ります。
こちらが今回の塗装で使用した塗料。
ホビー用水性アクリルのシタデルカラーの、コントラスト、BASE、テクニカルの各種色を使いました。
塗装にかかった時間は3工程あわせて約40分でした。
色塗り後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを吹きかけて乾燥させて完成
塗装後
塗装後がこちら。
今回は全身錆、これに赤さびや青さびも上塗りで表現できるので、部分的な錆のバージョンと合わせて今度やってみようと思います。
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スプリングマンはばね状玩具がモチーフの悪魔超人で、超人強度は320万パワー。
鋼鉄製のばねで敵を締め上げる「デビルトムボーイ」が必殺技。
リキシマンやモンゴルマンと対戦した7人の悪魔超人の一人。
今回の錆びバージョンは、モンゴルマン戦の地獄のシャワーを浴びて、ギシギシ状態になったスプリングマンをイメージして表現したものです
というわけで、今回はでかキンケシ・第6弾F型から、スプリングマンの全身錆バージョンでした。
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