包帯の超人、再び──デカ消し・ペーパーミイラSr.を筆塗りで甦らせる#557
1980年代に発売された「でかキンケシ」シリーズ第4弾(D型)より、ペーパーミイラSr.を筆塗りリペイント。白とグレーを重ねて包帯の質感を再現し、昭和の正義超人が令和の筆先で息を吹き返しました。
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- 昭和の「でかキンケシ」復活プロジェクト
1980年代に発売された丸越製「でかキンケシ」シリーズ第4弾(D型)のペーパーミイラSr.を題材に、当時物フィギュアを現代の筆塗り技術で蘇らせたリペイント記録。 - シタデルカラー&ファレホによる質感表現
水性アクリル塗料を使い、白・グレー・銀を重ね塗りして包帯の風合いや金属質の質感をリアルに再現。筆塗りならではのディテール再現と陰影表現が見どころ。 - 懐かしさと資料的価値の両立
同弾に登場したキン骨マンやパーソナルマンなども紹介し、ブックレット情報も交えながら「でかキンケシ」第4弾全体の魅力を振り返る内容となっている。
塗装前の下処理
まずは塗装前の状態です。
少し汚れ、経年のくすみはありますが、比較的保存状態は良い方でした。
当時子どもだった世代の方には「持ってた!」と思い出すキンケシの一つかもしれません。
事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。
・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる
・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く
・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る
水性塗料で色塗り
そして塗装。です。
色塗りの様子はダイジェストにまとめていますので見ていきましょう。
最初のカラーはベースカラーのコラックスホワイト。
重ね塗りをする白の下地として、そして一部塗りこむ銀色の下地として着色しました。
こちらが今回の塗装で使用した塗料等。
いつものように、主にホビー用水性アクリルのシタデルカラーで塗りました。
カラーリングの参考にしたのは学研の図鑑、超人です
塗装にかかった時間は約80分でした。
2色目は、腕・脚の部分、セレストラグレイ、という薄めのグレーを塗りました。
3色目は黒、アバドンブラック。
この3色で、いったん前面着色できました。
ここからは上塗りに入ります。
今回の塗装では、色の境目や細かなところを面相筆で、少し大きめの箇所は思い切って模型用ブラシで、そしてさらに細部は、先端を糊で固めた極細筆を使って塗装していきました。
ここで先ほど下地を入れた白に重ね塗り。レイヤーカラーの「ホワイトスカー」を塗りました。
質感を出すために、できるだけドライブラシに近い要領である程度色を絞りながら塗っていきました。
銀色。アイアンハンズ・スティールをいわゆるトイレットペーパーロールのカバー、ステンレス素材イメージの箇所に塗りました。
目は、ゼブラのマッキーケア、超極細ペンで書き入れました。
最後は、シェードカラーのナルンオイルで、手足の筋に流し入れ、質感を出しました。
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアーを吹き付けて乾燥させ、完成。
これがトップコートになります。
塗装後
塗装後がこちら。
白・黒・グレーを塗り分けるとそうでしたが、雰囲気は出せたような気がします。
動画でチェック!※塗装シーンのみ
塗装シーンのみの動画
ペーパーミイラSr.
ペーパーミイラSr.は、トイレットペーパーがモチーフの正義超人で、エジプト出身の設定。
超人強度は60万パワー。
細身で華奢な本体を大柄に見せるために薄い紙を何重にも巻きつけた超人。
「名称・シニア」なんとこの超人に息子「ペーパーミイラJr.」がいたんですね。
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いかがでしたか、懐かしいペーパーミイラのキンケシ
でかキンケシで第4弾に封入されていたブックレットです。
この弾は、前述のメンバーをはじめ、モンゴルマンやザニンジャ、ジャンクマンなど主力超人もラインナップされていました。
というわけで、今回はでかキンケシシリーズから、ペーパーミイラSr.でした。
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