【キンケシ塗装】昭和のデカ消し・ペーパーミイラSr.を令和に再塗装!水性アクリルで仕上げるリペイント工程 #940
昭和の名作フィギュア「キンケシ(キン肉マン消しゴム)」を、令和の現在に水性アクリル塗料でリペイント中!
今回は、約9cmのビッグサイズ「デカ消し」シリーズから、第4弾D型に登場した《ペーパーミイラSr.》を塗装していきます。

制作Vlogはこちらからご覧いただけます!
今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!
使用塗料とテーマカラー
今回のカラーリングは、白と黒を基調に、金属パーツ風の銀色をアクセントにしたシンプルかつメリハリのある配色。
使用塗料はすべて水性アクリル塗料で、安全かつ発色の良い「シタデルカラー」「ファレホ(Vallejo)」を併用しました。

デカ消し第4弾D型とは?
ペーパーミイラSr.が収録された「デカ消し 第4弾D型」は、当時の正規メーカー・丸越から発売されたシリーズ。
パッケージにはブックレットが同梱されており、収録キャラクターも個性的。ペーパーミイラの他、ダイヤマンやパーソナルマンといったマニア向けキャラもラインナップされています。


塗装前の状態と準備工程
保管状態はおおむね良好。多少の汚れや黒ずみはありましたが、塗装に影響のない範囲です。以下の工程で塗装準備を行いました。
1. 洗浄・柔軟化処理
- 煮沸:形を整え、表面のホコリや油分を除去。
- ベンジン漬け:塩ビ素材の可塑剤を抜き、塗料の定着性を高めます。


2. 下地処理
- 乾燥後、Mr.スーパークリア(つや消し)を全体に塗布:塗料の乗りをよくするためのベースコートを作成。

塗装工程の詳細
ベースカラーの塗装
- 使用塗料:シタデルカラー《LAYER・パリッドウィッチフレッシュ》
- 塗り方:水で薄め、広範囲を一気に塗装。2~3分で完了。

ホワイトの上塗り
- 使用塗料:シタデルカラー《BASE・コラックスホワイト》
- 特徴:グレーがかった高隠ぺい力の白。ラーミアンメディウムで薄め、ムラなく塗装。

ライトグレイ
・腕と脚 シタデルカラーのBASE、セレストラグレイ

黒と銀のアクセントカラー
- 腰元・目:ファレホ《ゲームカラー・ブラック》を使用。極細筆で丁寧に塗装。
- ステンレスホルダー風の銀色:シルバーカラーをアクセントに使用。


陰影と立体感の表現
- コントラスト塗料:シタデルカラー《アポシカリーホワイト》で腕部に陰影を追加。
- ドライブラシ仕上げ:シタデル《ドライ・プラゼティホワイト》をブラシで叩き、質感を演出。


使用塗料と道具
- メイン塗料:シタデルカラー、ファレホ(ともに水性アクリル)
- 筆:面相筆、広い部分は刷毛やブラシで時短
- 仕上げ:ソフト99製・ボデーペン(クリア)でコーティング


作業時間は約50分。効率よく、ムラのない仕上がりを意識して進めました。
完成レビュー:フロントビューからリアビューまで!
塗装後は台座に設置し、360度どこから見ても楽しめる仕上がりに。
ペーパーミイラらしい白と黒のコントラスト、金属パーツのアクセントが映える、満足度の高い作品となりました。



まとめ:デカ消し塗装はまだまだ奥が深い!
今回のように昭和のキンケシ「デカ消し」シリーズを、最新の水性アクリル塗料と技術でリペイントすることで、当時の玩具に新たな命を吹き込むことができます。
今後もレアキャラを中心に、塗装・カスタムの様子を紹介していきますのでお楽しみに!

■これまでのペーパーミイラSr.の塗装(別個体・カラー)記事