【キンケシ塗装】昭和のデカ消し「アモイマン」を水性アクリルでリペイント!塗装工程を詳しく解説 #932
昭和に発売されたキン肉マンの消しゴムフィギュア「キンケシ」。今回はその中でも珍しい**9cmサイズの大型キンケシ(通称デカ消し)**を、令和の今、水性アクリル塗料で塗装してみました。

今回の主役は、デカ消し第3弾C型に封入されていた「アモイマン」。地味な印象のキャラクターですが、れっきとした完璧超人の一員です。
制作Vlogはこちらからご覧いただけます!
今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!
デカ消し第3弾C型とは?
当時、丸越から発売されていた正規品のデカ消しには、ラインナップ紹介のブックレットが封入されていました。第3弾では、キン肉マン、ブロッケンJr.、ウォーズマンといった人気キャラのほか、ステカセキング、マウンテンなど悪魔超人も収録。


アモイマンやハングキラー、フラッシャーバルーンなど、ややマイナーなキャラもラインナップされており、コレクター心をくすぐります。
【ビフォー】塗装前のアモイマン
- 全高:約9cm
- 経年40年以上ながら、目立つ破損なし
- 汚れはあるが、保存状態は良好



【アフター】塗装後の仕上がり
- モアイ像風に2色でシンプルに塗装
- 彫刻の陰影が強調され、立体感アップ
- 完全筆塗り仕上げで、質感にもこだわり

デカ消し塗装の基本工程
- 煮沸処理:変形を整え、油分や埃を除去
- ベンジン処理:可塑剤を抜き、塗料の乗りをよくする
- 乾燥 → 下地処理:Mr.スーパークリア・つや消しを吹き付け、塗装のベースを整える



使用した塗料・カラー詳細
ベースカラー:
- ファレホ ゲームカラー「エルフィックフレッシュ」
→ 白に近い肌色を広範囲に塗布。刷毛で短時間に全体塗り。

パンツ:
- シタデルカラー BASE「コーンレッド」
→ 濃い赤。ラーミアンメディウムで希釈してムラ防止。

ボディ:
- ファレホ ゲームカラー「レザーブラウン」
→ カーキ寄りのブラウン。薄塗りを重ねて色を定着。

陰影強調:
- シタデルカラー コントラスト「スネークバイトレザー」
→ 薄めてフェイスや手足に染め塗りし、立体感を演出。

使用ツール・仕上げ
- 筆塗り:面相筆と広範囲用ブラシを併用
- 使用塗料:シタデルカラー&ファレホ(ともに水性アクリル)
- 最終仕上げ:ソフト99のクリアスプレーを全体に吹き付け、ツヤを整えて完成

塗装にかかった時間
約40分程度で全行程を完了。工程を効率化し、短時間で高品質な仕上がりを実現しました。


完成写真:アモイマンのフロント&リアビュー
仕上がったアモイマンは、塗装によってキャラの魅力が引き出され、昭和の懐かしい造形が現代によみがえります。



まとめ|昭和のデカ消しを、令和の技術で蘇らせる
今回は、「キン肉マン・キンケシ」シリーズの中でもレアなデカ消し第3弾C型・アモイマンを塗装。水性アクリル塗料による筆塗りで、丁寧かつ短時間にリペイントしました。
昭和の玩具を現代の技術で再生する楽しみを、ぜひあなたも体験してみてください!

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