#678【当時物のキン消しを塗装】デカ消し・第3弾C型 フラッシャーバルーン
今回は、丸越製、デカ消し第3弾C型のフラッシャーバルーンです
本編での活躍はほとんどなかった読者投稿超人ですが、このキンケシで遊んだことある!
という80年代キッズはけっこういらっしゃるんじゃないかと思います
・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・シタデルカラーでやってみる「キャンディー塗装」
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法
塗装の様子をYoutube動画で見る
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可塑剤を抜く塗装前の下処理
第3弾のデカ消しに一緒に入っていたブックレットです
フラッシャーバルーン、アモイマン、ハングキラーら本編でほぼ未活躍超人のほかには魔雲天やステカセキング、ウォーズマンら、かなり主力が集まった弾でもありました
キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)
キンケシ・デカ消し塗装の、色塗り前の下処理は、およそこんな工程で進めていきます
煮沸、曲がりクセを直し、表面の埃や油分をとる
ベンジン漬けして、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く
乾燥ののち、Mr.スーパークリアつや消しを吹き付けて塗装下地を作る
水性塗料(シタデルカラー+ファレホ)で色塗り
そして塗装です
下地塗装
シルバーに塗る箇所の下地にまず、シタデルカラーのコントラスト・アポシカリーホワイトを塗りました
色塗りの様子は、ハイライトにまとめています
使った塗料のカラーごとに見ていきます
次に、バシリカヌムグレイ
ブラックの下地カラーとして塗っています
シタデルカラーのコントラストは本来はベース・シェイド・ハイライトをひと塗りで表現するカラーでその方法とは少し異なりますが、液体塗料で色分けが速くできて仕上げカラーの目安をつけるのにも効率的なので、こんな使い方をしています
目に黄色、イアンデンイエロー
脚部の装飾に赤の下地、ブラッドエンジェルレッドを塗りました
そのまま仕上げカラーになったところもありました
露出している肌のカラーは、ファレホのモデルカラー、ベーシックスキントーン
肌の色は重ね塗りするので、まずはこのカラーをキンケシの地に直接塗りこみました
ファレホは、粘性の高い、隠ぺい力の強いカラーも多い、スペイン発の水性アクリル塗料です
明るいカラーも多く、フィギュア塗装では使い勝手が良い。
フラッシャーバルーンは、風船がモチーフになった超人でオランダ出身
超人強度は70万パワー
頭の風船は強い弾力性があって丈夫にできています
この丸越製のデカ消し、でかキンケシは、キン肉マンの第1次アニメブームとなった1984年~86年に、各弾約10体、全12弾まで展開された、体長約9㎝のゴム消しフィギュアのシリーズでした
下地に用いた塗料がこちら
上塗り塗装
工程は下地塗り~上塗りの2段階です
ここからは上塗り
まず銀、シタデルカラーのBASE塗料、メタルカラーのアイアンハンズスティールです
頭部の風船部分にもいったん塗りました
続いて黒の上塗り
ファレホのゲームカラー、ブラックです
されど黒ですが、下地のバシリカヌムグレイも効かせて、丁寧に色を重ねました
肌の上塗り。
シタデルカラーのコントラスト・スケルトンホードを水で溶いて薄めた状態で染め塗りしました
肌の色味が落ち着き、多少陰影も出ました
部分的に赤、メフィストンレッドを上塗り
そして今回のTOPIX、頭部の風船は、シタデルカラーのテクニカル、スピリットストーンレッドを上塗りしました
いわゆるキャンディ塗装
メタルカラーの上に光沢のクリアカラーで、独特の表現にしました
シタデルカラーのテクニカルは、フィギュアやミニチュアに様々な特殊効果を表現できるカラーです
塗装後
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン・クリアを吹き付けて、乾燥させて完成
これがトップコートになります
塗装後がこちら
塗装シーンのみの動画をYoutubeで見る
塗装シーンのみの動画
まとめ~あわせて読みたい記事
カラーリングは、学研の図鑑・超人を参考にしました
もう40年くらい前のフィギュア、こんなちょっと無名な超人もしっかりカラーイメージがあるのはありがたいです
ということで今回は、キン肉マンのデカ消し、丸越製の第3弾C型・フラッシャーバルーンでした
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