#674【当時物のキン消しを塗装】デカ消し・第3弾C型 フラッシャーバルーン

2023年12月27日

今回は、丸越製、デカ消し第3弾C型のフラッシャーバルーンです
本編での活躍はほとんどなかった読者投稿超人ですが、このキンケシで遊んだことある!
という80年代キッズはけっこういらっしゃるんじゃないかと思います

塗装の様子をYoutube動画で見る

可塑剤を抜く塗装前の下処理

第3弾のデカ消しに一緒に入っていたブックレットです
フラッシャーバルーン、アモイマン、ハングキラーら本編でほぼ未活躍超人のほかには魔雲天やステカセキング、ウォーズマンら、かなり主力が集まった弾でもありました

キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)

キンケシ・デカ消し塗装の、色塗り前の下処理は、およそこんな工程で進めていきます

煮沸、曲がりクセを直し、表面の埃や油分をとる

ベンジン漬けして、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く

乾燥ののち、Mr.スーパークリアつや消しを吹き付けて塗装下地を作る

水性塗料(シタデルカラー+ファレホ)で色塗り

そして塗装です

下地塗装

シルバーに塗る箇所の下地にまず、シタデルカラーのコントラスト・アポシカリーホワイトを塗りました

色塗りの様子は、ハイライトにまとめています
使った塗料のカラーごとに見ていきます

次に、バシリカヌムグレイ
ブラックの下地カラーとして塗っています

シタデルカラーのコントラストは本来はベース・シェイド・ハイライトをひと塗りで表現するカラーでその方法とは少し異なりますが、液体塗料で色分けが速くできて仕上げカラーの目安をつけるのにも効率的なので、こんな使い方をしています

目に黄色、イアンデンイエロー

脚部の装飾に赤の下地、ブラッドエンジェルレッドを塗りました
そのまま仕上げカラーになったところもありました

露出している肌のカラーは、ファレホのモデルカラー、ベーシックスキントーン
肌の色は重ね塗りするので、まずはこのカラーをキンケシの地に直接塗りこみました

ファレホは、粘性の高い、隠ぺい力の強いカラーも多い、スペイン発の水性アクリル塗料です
明るいカラーも多く、フィギュア塗装では使い勝手が良い。

フラッシャーバルーンは、風船がモチーフになった超人でオランダ出身
超人強度は70万パワー
頭の風船は強い弾力性があって丈夫にできています

この丸越製のデカ消し、でかキンケシは、キン肉マンの第1次アニメブームとなった1984年~86年に、各弾約10体、全12弾まで展開された、体長約9㎝のゴム消しフィギュアのシリーズでした

下地に用いた塗料がこちら

上塗り塗装

工程は下地塗り~上塗りの2段階です

ここからは上塗り
まず銀、シタデルカラーのBASE塗料、メタルカラーのアイアンハンズスティールです
頭部の風船部分にもいったん塗りました

続いて黒の上塗り
ファレホのゲームカラー、ブラックです
されど黒ですが、下地のバシリカヌムグレイも効かせて、丁寧に色を重ねました

肌の上塗り。
シタデルカラーのコントラスト・スケルトンホードを水で溶いて薄めた状態で染め塗りしました
肌の色味が落ち着き、多少陰影も出ました

部分的に赤、メフィストンレッドを上塗り

そして今回のTOPIX、頭部の風船は、シタデルカラーのテクニカル、スピリットストーンレッドを上塗りしました
いわゆるキャンディ塗装
メタルカラーの上に光沢のクリアカラーで、独特の表現にしました

シタデルカラーのテクニカルは、フィギュアやミニチュアに様々な特殊効果を表現できるカラーです

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン・クリアを吹き付けて、乾燥させて完成
これがトップコートになります

塗装後

塗装後がこちら

塗装シーンのみの動画をYoutubeで見る

まとめ~あわせて読みたい記事

カラーリングは、学研の図鑑・超人を参考にしました
もう40年くらい前のフィギュア、こんなちょっと無名な超人もしっかりカラーイメージがあるのはありがたいです

ということで今回は、キン肉マンのデカ消し、丸越製の第3弾C型・フラッシャーバルーンでした

あわせて読みたい記事

◆キン肉マンの記事TOPIX

◆関連するキン消しの塗装記事

この記事を書いた人
m3-c blog運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2023年12月27日

Posted by エムサンチャンネル