悪魔の歌声を色で蘇らせる ― ビックリマン消しゴム「もの魔ね」リペイント記録#752
1987年発売の「悪魔軍進攻編」から、天魔界のキャラクター・もの魔ねを水性アクリル塗料でリペイントしました。昭和の思い出が詰まったゴム消しフィギュアに、色を重ねて蘇る存在感。使用カラーや制作工程を詳しく紹介します。
塗装の動画
1987年発売「悪魔軍進攻編」のもの魔ねを題材にした、昭和レトロ玩具のリペイント記録
当時物ゴム消しを丁寧に下処理し、現代の塗料で美しく蘇らせています。
水性アクリル塗料(シタデルカラー&ファレホ)を使用した、具体的な塗装工程を詳細に紹介
使用カラー・手順・筆使いなど、初心者にも参考になる解説付き。
天魔界の魅力やキャラクターへの愛が伝わる内容
小さなフィギュアに命が宿るような、ノスタルジックなコレクション&制作記事。
可塑剤を抜く塗装前の下処理
このもの魔ねのゴム消しは1987年にセット販売されたものの一つ、こちらのシールは、復刻版の比較的新しいものです
天魔界のキャラクターを集めた今回のセットは1987年に発売されたもので、今回のもの魔ねをはじめ、スーパーデビル、他の悪魔シールで登場したキャラクターもたくさんラインナップされていました
ペイントするもの魔ねの塗装前です
ペールオレンジの仕様、経年の汚れはあるものの、キズなどはない良好な保管状態のゴム消しでした。他のキャラに比べるといくぶん彫りが浅くて、色分けの境界を見落としがちな感じでした。
いつも通りの下処理から作業を進めました
ゴム消しフィギュアの塗装はおよそこんな流れで下処理を行います
煮沸して表面の埃や、余計な油分を落とす
ベンジンに浸け込み、可塑剤・塩ビを柔らかくする薬剤を抜く
乾燥させ、Mr.スーパークリアつや消しを吹き、塗装の下地を作る
水性アクリル塗料でペイント
そして塗装です
塗装の様子はダイジェストで、使用したカラーごとに見ていきます
まずはシタデルカラーのBASE、アヴァーランドサンセットです。
隠ぺい力の強い、少し暗めのイメージの黄色です。
細かな個所、爪や、くちばし部分、背中の羽などに塗りました
2色目は黒
ファレホのゲームカラー、ブラックです
目などディテールに
司会者の感じで着ているジャケットには、紫
ファレホのゲームカラー、エイリアンパープルを使いました
隠ぺい力の強いカラー
ゴム消しの地に直接で、一発で色が乗りました
ここで白です
ファレホのゲームカラー、デッドホワイト
目や歯など細かなところと、密かに履いているパンツに使っています
そして、台座の下地としても、水で溶いて薄めた状態で使いました
メインカラーの一つである黄緑
ファレホのゲームカラー、エスコルピナグリーンを使いました
頭部、手・脚がこれで色分けされました
これももの魔ねの特徴的な唇
ファレホのモデルカラー、マゼンタを使用しました
だんだん雰囲気が出てきました
ヘッドフォンの一部、マイクスタンドなどに、水色
ファレホのゲームカラー、サンライズブルーを使いました
色分けのメインカラーとしてはこれでほぼほぼ。
赤です。ファレホのゲームカラー、ブラッディレッドを使いました
悪魔軍のキャラの台座は赤にしています
このカラーでそのまま台座も上塗りをしました
ヘッドフォンの装飾、マイク、マイクスタンドのコードなどに、シタデルカラーのBASE、メタリックの、アイアンウォリアーを塗りました
最後に塗り残しと補修を兼ねて、黄緑、エスコルピナグリーンを再度塗っています
塗料は水性アクリルのファレホとシタデルカラーを併用しました
筆は基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所は、刷毛などを使って時短させ、効率よくペイントしました
この塗装で用いた塗料はこちら
塗装にかかった時間は約70分でした
塗装後
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き、乾燥させます
台座をつけて、塗装後です
今回のもの魔ねは、なんてったってアイドルにすぐ近づきコピーする鳥魔人。一旦とりつかれると人気の秘密を吸われ続けてしまいます。
ビックリマンチョコ第3弾No.25、悪魔シールで登場しました
ちなみに第3弾No.25の天使は、笑天師。
お守りは「審助」でした
ということで今回は、当時物、ビックリマンのゴム消し、魔之壱、天魔界のキャラクターでもの魔ね、水性アクリル塗料でペイントしました
◆ビックリマンのTOPIXの記事