【SDガンダムBB戦士No.35】ムシャドライセンで作る「ドラクン」制作記録|1989年キットを筆塗りリペイント#036

2020年10月29日

1989年発売のSDガンダムBB戦士No.35「ムシャドライセン」をベースに、ドラクンを制作しました。素組みから部分塗装、フリーハンド筆塗りまで、水性アクリルのシタデルカラー&ファレホを使用して丁寧に仕上げています。初期BB戦士のパーツ流用リデコキットとしての楽しさや、武者七人衆編ならではの造形の魅力をご紹介します。

◆組み立て動画

◆塗装動画

この記事のPoint☆
  1. 1989年発売キットを活かした“懐かしさ×リデコ”の制作

SDガンダムBB戦士No.35ムシャドライセンをベースに、初期BB戦士パーツを活用して「ドラクン」を再現。リデコキットならではの構造や当時の設計の魅力を紹介しています。

  1. フリーハンド筆塗りによる細部表現とカラーレシピ

シタデルカラー&ファレホの水性アクリル塗料を使用し、部分塗装からフリーハンド仕上げまで丁寧に解説。色分けや質感づくりのポイントがわかる内容です。

  1. 武者七人衆編の世界観を感じる造形紹介

SD戦国伝 武者七人衆編ならではの特徴的なデザインと、当時のBB戦士シリーズの魅力を振り返りながら制作工程をまとめています。

塗装までやってみての感想

組み立てのしやすさ初期キットなので組み立てはいたってかんたん。ドラクンだけなら5分で完成。
塗装の難易度「ムシャドライセン」よりも色構成が少ないので「ドラクン」は簡単でした
塗装に要した時間60分程度
形態変更等で楽しむバリエーションムシャドライセンとドラクンのコンパチ
カッコよさ、かわいさ・フォルム塗装が必須ではありますがなかなかカワいいです
購入に向け総合おすすめ度SD戦国伝初期シリーズのキット。300円でこれだけ遊べれば十分!?

ムシャドライセン(ドラクン)のキットをご紹介

キットの概要

シリーズNo.35
デザインベースAMX-009 ドライセン
登場シリーズSD戦国伝武者七人衆編
発売1989年8月
価格300円
武器大砲、薙刀、棍棒、サスマタ(ムシャドライセン用)
特徴BB戦士シリーズNo.3 ドラクンのパーツを流用したキット
コンパチキットですが、ドラクンかムシャドライセンのどちらかを組み上げる設定です

今回は、ベースキットの再生産は敵わないシリーズNo.3のザックンを、このキットで制作しました。
もともとのドラクンの設定は紫っぽいものでしたが、今回は青を基調にした塗装にしました。

↑キット開封時の封入状態

ドラクンについて

ドラクン

今回のカゲニンジャシャザクのベースキットは、BB戦士No.3 ザックン
発売は1987年6月、定価300円(税抜き)。

ゲーム用の的としてフラッグ付きのポールが2本付属。
ベースキットの成形色は紫でした。
ガンダムZZからのキット化。

◆モチーフとなったドライセンのHGUCキット

BB戦士No.35開封して素組みしました

↑こちらが全パーツ。

↑組み立て準備。今回はドラクン組み立てでしたが、ムシャドライセンのパーツもできる分は組みました。

素組みの際の様子

組み立て(素組み)にはニッパーとピンセットさえあれば!

素組み完了

水性アクリル塗料で塗装しました

塗料は、水性アクリルカラーのシタデルカラーとファレホを併用
オール筆塗りで色付けしていきました

塗装の様子をハイライトで

使用した筆は、基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所はブラシを使って時短させ、効率よく塗装しました

工程は下地塗り~上塗りの大きく2段階です

最初のカラーは、下地に使ったシタデルカラーのコントラスト・グリフチャージャーグレイ

コントラストは本来は染め塗り塗料
白やライトグレイの上から塗ることで、模型のディテールに沿って染まっていきます
希釈なしで塗れる利便性の良さも特徴で、顔料を含み下地になるので、こうして上塗りの目安をつける色分けをいったんするのにとても重宝しています

バシリカヌムグレイを塗りました

上塗りをスムーズにするための下処理です。
水で溶いて薄めた状態で色を乗せていきました

ブラッドエンジェルレッドです

こちらは赤で仕上げる箇所の下地に使いました

黄色の下地、イアンデンイエローです

下地で使った塗料がこちら。

これより上塗り。

ファレホのゲームカラー、スクイッドピンクです

黄色の上塗り、アヴァーランドサンセット

同じくシタデルカラーのBASE塗料で、ザ・ファングです

ファレホは世界水準で最高級の水溶性アクリルカラーと言われ筆塗りによる塗装が滑らかに楽しめ、筆むらも出にくく、広い範囲に塗装ができます

この薄い紺色のカラーも、粘性高く、隠ぺい力が強い、明るい色ですが塗りやすい塗料でした

塗装面積が広いので、ムラにならないよう、テクニカル塗料の中にあるラーミアンメディウムという溶剤を使いながら塗り進めました

青は今回3色使いました
次に色味を変えたの上塗りにマクラーグブルー
胴体主に上半身、脚部に使いました

グレイ、メカニカススタンダードグレイ
胴体、手に使いました

ここで赤、イーヴィルサンズスカーレット
レイヤー、上塗り用の塗料ですが優秀な隠ぺい力を誇ります

さらにボディの一部の上塗りは、シタデルカラーのナイトロードブルーを使いました。
シタデルカラーはホビー用の水性アクリル塗料
塗料の食いつきもよく、隠ぺい力が高いので下地の色を気にせずに塗る事が出来ます
イギリスのゲーム製作会社「ゲームズワークショップ」が販売している塗料
マットな質感の水性塗料で、色のラインナップは実に300以上に及びます

今回の塗装で使用した上塗り塗料がこちら
塗装にかかった時間は約50分でした

BB戦士のNo.30~35の影武者シリーズは、初期のガンダマンから6体の、BB弾的あてゲームだったころのキットのパーツを流用した構成になっていて、それぞれ、旧キットのキャラクターも組み立てられる設定になっていました。
今回のドラクンは、ムシャドライセンのキットのパーツで作ったものです

ドラクンは、ドライセンがモチーフのキャラクターで、シリーズではガンダムZZがモチーフのガンダマン2に相対する設定として作られた敵方キャラでした

塗装後

色塗り後は、水性トップコート、つや消しを全体に吹き付け、乾燥させて完成です

色塗り終わった各パーツを組み上げていきます

塗装後がこちら

◆塗装アイテム(筆+塗料+マーカー)

塗装に際して 水性サーフェイサー(白)+トップコート

◆素組み~塗装前に一度かけている(水性塗料のノリを良くするため)

◆塗装後に仕上げとしてかけている

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この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2020年10月29日

Posted by Mさん模活時間の記録