【ウルトラマン デカ消し塗装講座】可塑剤抜き&下処理方法を徹底解説|ベタつき防止の基本工程#1199
1980年代のウルトラマン「デカ消し」を題材に、筆塗り塗装前に行う下処理工程を詳しく紹介します。煮沸による曲がり補正から、ベンジンを使った可塑剤抜き、つや消し下地作りまで、消しゴムフィギュア塗装で重要なポイントをわかりやすく解説します。

今回は、消しゴム塗装のノウハウ編です。
これから塗装に挑戦するウルトラマンの「デカ消し」を題材に、筆塗り塗装前に行っている下処理工程を動画にまとめました。

今回のテーマは、塗装前に重要となる「可塑剤抜き」です。
消しゴムフィギュア特有のベタつきや塗料トラブルを防ぐため、実際に行っている工程を紹介していきます。
今回使用する1980年代当時物「デカ消し」
今回下処理するのは、1980年代に「株式会社丸越」から販売されていたウルトラマンシリーズのデカ消しです。


ラインナップはこちらの4体です。
- ウルトラマン
- ゼットン
- ジラース
- ゴドラ星人
どれも約10cm前後ある大型サイズで、リアル寄りの造形が特徴です。
当時物らしく、素体ごとに色味やサイズ感に個体差があります。
特にジラースは怪獣らしいボリューム感があり、かなり迫力があります。
まずは煮沸で曲がりクセを補正
最初の工程は「煮沸」です。

IHコンロと小鍋を使用し、80〜100℃程度のお湯を保温状態にします。
そこへデカ消しを投入し、2〜3分ほど加熱します。
煮沸の目的は主に2つです。
- 表面の油分や汚れを洗い流す
- 曲がりクセを修正する
加熱すると素体が柔らかくなるため、曲がった部分を逆方向へ少し力を加えて矯正していきます。

人型ではない怪獣系の素体は、向きを変えながら全体に熱を加えるのがポイントです。

煮沸後はしっかり乾燥させます。
数時間から半日程度乾かせば問題ありません。
ベンジンを使った可塑剤抜き
次の工程が、今回もっとも重要な「可塑剤抜き」です。

使用するのは市販のベンジン。
ドラッグストアや通販で購入できます。
ただし、揮発性が高く刺激臭もあるため、
- 換気
- マスク
- 手袋
- 眼鏡
など、安全対策をしながら作業しています。
デカ消しをベンジンに漬け込む
素体サイズに合わせて、タッパーや円筒型PET容器を使用します。
そこへデカ消しを入れ、素体が浸かる程度までベンジンを注ぎます。

その後はラップと輪ゴムでしっかり密封。
最近はこの方法がもっとも密閉性が高く、ベンジンが揮発しにくいため愛用しています。

漬け込み期間の目安は、約1〜2日です。


可塑剤抜き後の変化とは?
2日後、ベンジンから素体を取り出します。

可塑剤が抜けることで、素体は一回り小さくなります。
感覚としては、元サイズの90%程度まで縮む印象です。
また、素材の柔らかさも減り、硬質フィギュアのような感触へ変化します。
この工程をしないまま塗装すると、あとから可塑剤が表面へ出てきて、
- ベタつき
- テカリ
- 塗膜の劣化
などの原因になることがあります。
特に水性アクリル塗料で長期保存を考える場合、この下処理は非常に重要です。
最後はつや消しクリアで下地作り
完全乾燥後、最後に「Mr.スーパークリア つや消し」を全体へ吹き付けます。

これによって表面に細かな凹凸ができ、筆塗り時の塗料の食いつきが大きく向上します。
下処理後のデカ消しは、どの素体も問題なく自立。
ウルトラマンやゼットンは、軽く叩くと「カチカチ」と音がするほど硬質化していました。
丸越製デカ消しの魅力
丸越製のデカ消しシリーズは、当時としては大型サイズの怪獣消しゴムでした。
デフォルメではなく、リアル寄りの造形が特徴で、ウルトラマンシリーズ・ウルトラセブンシリーズ合わせて全20種類が展開されています。


今回紹介した4体も、これから筆塗り塗装を進めていく予定です。
今後はコンプリートを目指しながら、制作記録も更新していきたいと思います。









