キンケシ復刻版パート9・キン肉マンソルジャーを筆塗りで再現!第2期アニメカラーでペイントレビュー#1049
2009年発売の「キンケシ復刻版パート9」より、キン肉マンソルジャーを当時の第2期アニメカラーを参考に水性アクリル塗料で筆塗りしました。下処理から色分け、使用カラーの詳細まで、キンケシ塗装の工程を丁寧にまとめています。
【キンケシ復刻版パート9】キン肉マンソルジャーを筆塗りでペイント!
今回は2009年発売の「キンケシ復刻版パート9」より、キン肉マンソルジャーをペイントしていきます。
1990年代当時の第2期アニメカラーを参考に、いつものように水性アクリル塗料で仕上げました。

この弾には、ラーメンマンやプリズマンのワザ消し、マッスルインフェルノをはじめ、王位争奪編の超人たちが多数ラインナップされており、見どころの多いシリーズでした。


【塗装前レビュー】状態は良好で下処理に支障なし
こちらが塗装前の状態です。
多少の経年劣化は見られるものの、汚れや損傷も少なく、ペイントにはほとんど影響しませんでした。



復刻版は金型の関係で若干サイズが小さめです。また脚部に少し曲がりクセがあったため、熱処理でまっすぐに補正しています。

【塗装後レビュー】第2期アニメカラーを再現
完成後の全体レビューです。
王位争奪編のアニメ版で登場したソルジャーの配色をモデルに、緑を中心とした3色の色分けで仕上げました。



下処理からペイントの流れは以下で詳しく紹介します。
【下処理の工程】キンケシ塗装の基本ステップ
キンケシやデカ消しの塗装では、おおよそ以下の工程で下処理を行います。

● 煮沸処理で形状を整える
ゴム素材を柔らかくし、曲がった部分を整形。油分や埃も取り除きます。

● ベンジン漬け(1〜2日)
可塑剤を抜き、塗料がのりやすい状態にします。

● 乾燥 → Mr.スーパークリアつや消しを吹き下地作り
塗料の定着向上のため、全体に薄くコートします。

【塗装に使用した道具・カラー】
塗料は主にファレホ(Vallejo)を使用し、アクセント部分にシタデルカラーを使用しました。
すべて筆塗りで仕上げています。

使用した筆は以下の通りです。
- 面相筆(細かい部分)
- 平筆(広い面積)
- ブラシ(時短用)
基本工程は
「下地塗り → 上塗り」
の2段階です。
【塗装工程①】全身に下地カラーを塗装
まずは全身にファレホの
パンツァーエース・肌色ハイライト
を塗布。非常に明るいフレッシュカラーで、後の色ノリに大きく影響する重要な工程です。

平筆で一気に塗るため、2~3分ほどで下地を整えられます。
【塗装工程②】肌部分の塗装
完全乾燥後、露出している肌を
ベーシックスキントーン(モデルカラー)
で色分け。目元・首元・腕部に丁寧に乗せました。

【塗装工程③】コスチュームのメインカラー
ソルジャーの衣装の基調色として
シタデルカラー BASE:オールクフレッシュ
を使用。若草色に近い明るいオリーブカラーです。

塗装面積が大きいため、
ラーミアンメディウム
で薄めながらムラなく仕上げました。
【細部の色分け】マスク・ベルト・ブーツなど
● マスクの赤
ゲームカラーのスカーレットレッド

● マスク明部のライトグリーン
モデルカラーライトグリーン

● ベルト&グローブの茶色
シタデルカラー BASE:モーンファングブラウン

隠ぺい力が弱めなので、2度重ね塗りしています。
● 瞳・マスク装飾・ブーツの黒
ゲームカラーブラック
広い面は筆ムラを避けるため、叩きつけるように色を乗せました。

● ベルトの金装飾
モデルカラーブロンズ

【仕上げの工程】影入れと迷彩柄の追加
胸元と目元には
シタデルカラー・コントラスト:スケルトンホード
を水で薄めて染め塗り。ディテールを際立たせました。

最後に迷彩柄を
キャリバングリーン(シタデル)
でフリーハンド描画。

塗装時間は約 60分 でした。
【トップコート → 完成】
仕上げにソフト99の
ボデーペン・クリア
を全体へ吹き付け、乾燥後に台座へセットして完成です。

フロントビューからリアビューまで、アニメカラーのソルジャーらしい存在感が出ました。



【まとめ】復刻版ソルジャーをアニメカラーで丁寧に再現
今回は「キンケシ復刻版パート9」より、キン肉マンソルジャーを第2期アニメカラーを参考に筆塗りで仕上げました。
水性アクリル塗料を使用し、下処理から細部の色分けまで丁寧に作業することで、復刻版とはいえ当時の雰囲気をしっかり再現できました。

キンケシ塗装の参考になれば幸いです。










