【SHODO仮面ライダーVS】スーパー1を徹底レビュー&追加塗装で「ファイブハンド」を再現!水性アクリル塗料で食玩のクオリティを限界突破#1032

2025年10月16日

食玩フィギュア「SHODO 仮面ライダーVS」から、今回は昭和ライダー9人目『仮面ライダースーパー1』をピックアップ!全高約100mmのキットを素組みレビューしつつ、スーパー1の最大の特徴である「ファイブハンド」のオプションパーツに水性アクリル塗料で徹底的に追加塗装を施しました。ファレホ、シタデルカラーを活用した塗装工程を詳しく解説し、食玩キットのクオリティを限界まで引き上げるテクニックをご紹介します。

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1. SHODO 仮面ライダーVS:スーパー1制作キットレビュー

今回は、バンダイの食玩アクションフィギュアシリーズ「SHODO 仮面ライダーVS」より、昭和ライダー9人目となる仮面ライダースーパー1のキット制作に挑戦します。

SHODOシリーズは、全高約100mmながら緻密な造形と高い可動範囲を誇る食玩フィギュアです。

1-1. キット開封と付属品のチェック

まずはキットの開封です。同梱されているパーツは以下の通り。

  • ボディ本体
  • 頭部
  • マフラー
  • スタンド
  • 交換用手首パーツ(標準シルバー手首各種)
  • ファイブハンドオプションパーツ(ランダムで2種)

スーパー1の代名詞である「ファイブハンド」のうち、今回はエレキハンドレーダーハンドの2種類が付属していました。複雑な色分けは少ないスタイリッシュなライダーですが、素組みでもそのクオリティの高さが伺えます。

1-2. 素組み(仮組み)で確認するポテンシャル

キットは、マフラーを挟み込むようにして頭部をジョイントするなど、比較的シンプルな構成でスムーズに組み立てが可能です。

使用しない手首パーツはスタンドに収納でき、脚部を連結して台座にすることで安定した自立が可能。塗装前の素組み段階で、この高いクオリティはさすがSHODOシリーズです。

2. SHODOスーパー1:追加塗装でクオリティを限界突破

素組みのクオリティも高いですが、今回はさらにディテールアップを目指し、スーパー1の魅力を最大限に引き出すための追加塗装を施します。

2-1. 下地処理:つや消しで質感を整える

まずは塗装の食いつきと質感向上のため、Mr.スーパークリアのつや消しを全体に吹き付け、マットな質感の下地を作ります。

今回の塗装の主な対象は、以下のパーツです。

  • ファイブハンドのオプションパーツ
  • ベルト周り
  • 全体的な質感向上(メタリック感・マット感の強化)

2-2. ファイブハンドを鮮やかに!水性アクリル塗料の選定

スーパー1の追加塗装で最も注力したのが、付属のファイブハンドパーツの色分けです。複雑な色分けが必要なため、今回は筆塗りに適した水性アクリル塗料「ファレホ(Vallejo)」と「シタデルカラー(Citadel Colour)」を併用します。

【下地塗装:ベースの準備】

まずは、黒の成型色の上に鮮やかな色を乗せるためのベース塗装を行います。

  • 使用塗料:ファレホ ゲームカラー「エルフィックフレッシュ」
  • 工程:追加で色分けする箇所に、水で薄めてムラなく塗布。

このベース塗装をすることで、次の色塗りの発色効率が格段に向上します。

【メインカラーの色分け】

ベース乾燥後、いよいよ各部の色分けに移ります。

箇所塗料名特徴
エレキハンドの一部ファレホ モデルカラー「ブロンズ」筆塗りのスタンダード。マットな仕上がり。
赤色箇所ファレホ ゲームカラー「ブラッディレッドファンタジックな鮮やかな発色。
青色箇所(レーダーハンド含む)ファレホ ゲームカラー「マジックブルー」高い隠ぺい力と塗膜。
緑色箇所ファレホ モデルカラー「ライトグリーン
ベルト・ハンドボックスファレホ ゲームカラー「シルバー」脚部の一部にも使用。
黒色箇所ファレホ ゲームカラー「ブラック」レーダーハンドの一部、サイクロードなどに。

シタデルカラーからは、高い隠ぺい力を持つ「BASE レトリビューターアーマー」も併用しました。

2-3. 質感向上テクニック:シェイドとマットコート

ただ色を塗るだけでなく、より立体感とリアルさを追求するため、質感向上プロセスを追加します。

  1. メタリック部分へのシェイド(影色)入れ
    • 使用塗料:シタデルカラー シェイド「ナルンオイル」
    • 工程:メタリック塗装の上から上塗りし、パーツの溝や凹部に流れ込ませることで、金属の重厚感と陰影を強調します。
  2. 最終的な表面の保護とマット化
    • 使用塗料:シタデルカラー テクニカル「ストームシールド」
    • 工程:粘性が高いため水で薄めながら全体に塗布し、塗装面を保護しつつ統一されたマットな質感に仕上げます。

使用筆は模型塗装用の面相筆が基本ですが、広い箇所は刷毛やブラシで一気に塗ることで、約40分という短時間で全ての塗装を完了させました。

3. 完成!ファイブハンドを換装してポージング

水性トップコートのつや消しを全体に吹き付け、乾燥させてから最終組み立てです。

3-1. 塗装後のディテールアップ

追加塗装を施したことで、素組み状態よりもディテールが際立ち、ファイブハンドの鮮やかさが格段に向上しました。

  • エレキハンドをジョイントした状態
  • 換装したレーダーハンドを装着した状態
  • 標準仕様の手首パーツでのポージング

どの角度から見ても、食玩とは思えないほどのクオリティを実現することができました。

3-2. スーパー1の魅力:ファイブハンドとストーリー

仮面ライダースーパー1は、1980年放映の昭和ライダーです。「惑星開発用改造人間第1号」というコードネームを持ち、主人公・沖一也がドグマ王国と戦うストーリーは、今も多くのファンに愛されています。今回の制作を通じて、スーパー1の最大の特徴である「ファイブハンド」の魅力を改めて感じることができました。

食玩キットでも、少しの追加塗装でプロポーション抜群のハイクオリティなフィギュアに仕上がります。ぜひ、お気に入りのSHODOシリーズで挑戦してみてください。

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年10月16日

Posted by Mさん模活時間の記録