【消しゴム塗装】スニゲーターの正体!ティラノサウルスの足を水性アクリルでリペイント#820
1980年代当時物のキン肉マン・レギュラーシリーズPART8より、スニゲーターの正体「ティラノサウルスの足」を筆塗りリペイント。経年の風合いを残しつつ、ファレホ&シタデルカラーで緑の濃淡や質感を丁寧に再現しました。懐かしのキン消しを“いまの筆”で蘇らせる、昭和レトロ再生の一作です。
塗装の際の動画
① 昭和当時物キン消し・スニゲーター(ティラノサウルスの足)のリペイント再現
1980年代のキン肉マンPART8収録アイテムを題材に、経年劣化を活かしつつリペイント。造形の特徴や当時のブックレット情報も交え、コレクション的価値を紹介しています。
② 水性アクリル塗料「ファレホ」と「シタデルカラー」を用いた筆塗り技法
両ブランドの特徴を活かした塗装工程を丁寧に記録。緑の濃淡表現や爪・瞳など細部の塗り分けで、スニゲーター特有の生命感を引き出しています。
③ レトロホビーの魅力を“今の筆”で蘇らせる制作スタイル
単なるリペイントではなく、「昭和の記憶を手仕事で再生する」というテーマを持った作品。ノスタルジーとクラフト感を融合させた、キダルト的楽しみ方を提案しています。

before~after
このスニゲーターがラインナップされたPART8のブックレットです
ちなみにこの小冊子そのものは、当時を再現した復刻版
後年に発売されたコンプリートBOXの付録でした。
パート7に続いて、これまでのキン消しラインナップが塗装済みの写真でずらりと並んだカラー刷りの一覧小冊子でした。
パート8ではこれまでに、ダークⅡ世やアポロザジャイアントといったところをペイントしてきました


ペイントするスニゲーター・ティラノサウルスの足の消しゴムの塗装前です
ペールオレンジの仕様、経年の汚れ、黄ばみ、黒ずみは適度にありましたが、ペイントに影響するほどではなかったのでそのまま工程を進めていきました



高さ約5㎝程度の消しゴム。キン消しの中でも異質の造形です
最下部は平面で作られているので、人型のデザインよりも、容易に自立をします
塗装後のレビューを先に



スニゲーター本体のカラーリングを基調に、緑での色分けにこだわりながら彩色をしてみました
可塑剤を抜く塗装前の下処理
下処理から、塗装の様子は記録していますのでここから詳しくご覧ください

消しゴムフィギュアの塗装はおよそこんな流れで下処理を行います

煮沸して整形し、表面の埃や、余計な油分を落とす

ベンジンに浸け込み、可塑剤・塩ビを柔らかくする薬剤を抜く

乾燥させ、Mr.スーパークリアつや消しを吹き、塗装の下地を作る
水性アクリル塗料でペイント
そして塗装です
塗装の様子はダイジェストで、使用したカラーごとに見ていきます

まずは下地の塗装として、シタデルカラーのLAYER、ホワイトスカーを水で溶いて薄く全体に塗りました
台座にするプレートにも同様に塗りました
プレートのサイズは、直径3cmのものを使用しています
一度の塗入れは、刷毛を使って一気に塗るので、2、3分あればできてしまいます
この形が塗装効率がぐんと上がるので、最近は全面に白を塗るこのペイントスタイルが定着しました

ベースが完全乾燥したのち、メインカラーの緑
ファレホのモデルカラー、ミディアムオリーブを塗りました
グリーンでは一番多用しているカラー
先に塗った白の下地が効いて、一発で色が乗りました
色の境目になるところは面相筆で、面積の広い部分は刷毛で一気に塗りました

ここで台座プレート
これも下地になります
シタデルカラーのBASE、ジョケイロオレンジです

目と口の部分
ファレホのゲームカラー、ブラッディレッドを塗りました
鮮やかな赤カラー
極細筆で丁寧に この赤はアクセントになります

緑の2色目。メインボディの突起、隆起した部分に
シタデルカラーのBASE、オールクフレッシュです
面相筆で1点1点乗せていきましたが、ここは一番時間を要した部分でした

瞳の部分を書き入れ
ファレホのゲームカラー、ブラックを使いました
ここも慎重に
ファレホは、スペイン発祥の高性能水性アクリル塗料
少々塗膜の薄いところがありますが、明るい色数も多く、隠ぺい力は強いので、フィギュアやプラモデルの塗装に最適です

歯と、4本ある指の先端、爪の部分に
シタデルカラーのBASE、レイスボーンです
今回のような爪や、骨の部分によく使う白カラー
隠ぺい力強い、粘性の高い塗料です

台座プレートの仕上げは、シタデルカラーのテクニカル
特殊効果を表現する塗料種の、マーシアンアイアンクラストを使いました
粒子を含む塗料なので、少し取り扱いが難しい

最後は緑の仕上げに
シタデルカラーのコントラスト、ミリタルムグリーンを、水で溶いて適度に薄めて染め塗りしました
これで陰影が出て質感が高まりました
シタデルカラーは、イギリス生まれの水性アクリル塗料で、ミニチュア・ホビー用のカラー
BASE、LAYER、コントラスト、シェイド、テクニカルと、用途に応じて様々な種類の塗料があります
粘性が高く隠ぺい力の強いカラーが多いので、下地の色を気にせずに塗装ができます
塗料は水性アクリルのファレホとシタデルカラーを併用しました
筆は基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所は、刷毛などを使って時短させ、効率よくペイントしました

この塗装で用いた塗料はこちら
塗装にかかった時間は約50分でした
塗装後
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き、乾燥させます

台座をつけて、塗装後です


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ということで今回は、当時物、キン肉マンの消しゴム、レギュラーシリーズのキン消し、PART8のスニゲーターの正体・ティラノサウルスの足、水性アクリル塗料でペイントしました

スニゲーターは、悪魔六騎士の一人
ナイルワニと、スニーカーをモチーフにした爬虫類超人です。超人強度は400万パワー
コンゴ共和国出身。
ワニ地獄をつかさどる超人で、胸の靴紐をほどいて脱皮することであらゆる爬虫類、コモドドラゴン、ワニガメ、カメレオン、ヘビ、エリマキトカゲ、リクガメに変身します
体の一部を失ってもトカゲのしっぽのようにその部位を再生させることも可能
真の姿が今回ペイントの、ティラノザウルスの足です
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