#695【当時物のキン消しを塗装】デカ消し・第12弾(最新型)バイクマン

2024年1月14日

今回は1980年代、当時物のでかキンケシ、株式会社丸越さんから発売されたシリーズの第12弾、当時、最新型のバイクマンを、水性アクリル塗料で塗装しました。

Point☆

・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・9cmサイズのキン消し、丸越製「デカ消し」を塗装
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法

塗装の様子をYoutube動画で見る

塗装の様子を

可塑剤を抜く塗装前の下処理

経年劣化と汚れありますが、でかキンケシで第12弾に封入されていたブックレットです。
この弾は、当時の発売デカ消しで最終弾であり、表記は「最新型」。超人は6体です。
今回塗装のバイクマンは「ライダーマン」。これはご愛敬として。
おそらくいくつかの経緯があって、バイクマンの名に当時落ち着いたのでしょうか。
この弾は、王位争奪編の登場超人で構成されています

まずは塗装前の状態です。
経年の汚れ、シミ、黒ずみ、遊んだ後の落書き・ペイントの跡がありました。
全塗装なので、傷さえなければ、そのままいつも通りの下処理をしていきます。

キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)

事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。

・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる

・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く

・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る

水性塗料(シタデルカラー+ファレホ)で色塗り

そして塗装。です。
色塗りの様子はダイジェストにまとめていますので見ていきましょう。

下地塗装

工程は下地塗り~上塗りの2段階です。

まずは水性アクリル塗料のシタデルカラーを使って、キンケシの地に直接、下地塗りをしていきます

最初のカラーはバシリカヌムグレイ
黒系の上塗りをする箇所に下地として着色しました

次にシャイシュパープル
2か所、紫のカラーを上塗りするところの下地にしました。

コントラストという種類の塗料は、下地になる顔料を含みつつ、液体塗料なので色の境目などには流れ込んで速く色分けをかなえてくれるので、よく使っています。
本来は、ベース・シェイド・ハイライトがひと塗りで表現できる、というのがウリの18mlボトルに入ったカラーです

こちらが今回の塗装で下地で使用した塗料。

グリフチャージャーグレイ
上塗りで青を塗るパンツ、ブーツ、ヘルメットの下地にしました

ブラッドエンジェルレッド
全体的な色分けの中ではアクセントになる、赤を塗るボディの下地にしています

アポシカリーホワイト。
主に銀色を上塗りする箇所に下地として塗りました

コントラストカラー最後は黄色のイアンデンイエローです
何カ所か入る「ライン」の黄色の下地にしています

腕・脚の部分に再度、バシリカヌムグレイを塗りました
これで下地の色分けが完了

塗装にかかった時間は約80分でした。今回は色分けを細かく多く設定して塗っていったので相応して塗装にも少し時間がかかった感じでした。
デカ消し当時の最終弾にして、ディテールまでしっかり作られた、最高峰のキンケシな気がします

上塗り塗装

ここから上塗りです
まずはファレホのゲームカラーで紫、エイリアンパープルです

シャイシュパープルを下地に使った2か所
粘性の高い、隠ぺい力の強いカラー。
今回の塗装でファレホをしっかり使ったのはここだけでしたが、このスペイン発の水性アクリル塗料、扱いやすいので最近多用しています

目に、同じくゲームカラーのスクイッドピンクを使いました

シルバーは、シタデルカラーのメタルカラー、アイアンハンズスティール
一般的な銀色です
BASE塗料で隠ぺい力強い、そして下地アポシカリーホワイトが効いて上手く塗れました

黒はアバドンブラック。シタデルカラーのBASE塗料
バシリカヌムグレイを塗った箇所に上塗り
粘性高く、色が乗りやすいカラーです

ブーツのひもの部分、そして頭部のヘルメットのラインに、アヴァーランドサンセット
黄色では優秀な隠ぺい力を誇るカラーです

今回はなかなか凝った、多数のカラーを使った色分けです

青はマクラーグブルー
シタデルカラーの塗料。ヘルメットとパンツとブーツです
このカラーリングが今回塗ってるアニメカラーの特徴ですね
隠ぺい力強めの青ですが、下地・グリフチャージャーグレイも効いてしっかり塗れました

赤、メフィストンレッドをブラッドエンジェルレッドの下地箇所に塗りました
下地の時点でしっかり色が付いていたので、塗りムラを整える、程度の塗り方になりました
隠ぺい力の強いシタデルカラーのBASE塗料です

今回の塗装では、色の境目や細かなところを面相筆で、少し大きめの箇所は思い切って模型用ブラシで、そしてさらに細部は、先端を糊で固めた細筆を使って塗装していきました。

腕部に使った青は、シタデルカラーのザ・ファング
薄手の紺色です
これでほぼ、上塗りも塗り分けができました

ここからは少し、仕上げです

久しぶりに使ったシェイドカラーのナルンオイル
シルバーの箇所に流しいれ、金属の陰影を出し質感を高めました

スミ、溝に流れ込んでいく液体塗料です

最後はファレホのゲームカラー、デッドホワイト
「ナナハン」の愛称で親しまれる大型自動二輪車、排気量の750の文字です
細筆で書き入れました

こちらが上塗りで使用した塗料です

塗装後

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアーを吹き付けて乾燥させ、完成。
これがトップコートになります。

塗装後がこちら。
今回塗ったバイクマンはアニメカラー
そしてこのヘルメット形状の造形も、どちらかというとアニメ版のバイクマンに近い気がします

塗装シーンのみをYoutube動画で

塗装シーンのみの動画にまとめました

まとめ~あわせて読みたい記事

バイクマンは、オーストラリア出身の超人で、1200万パワーの超人強度。
バイクの特性を備えたロボ超人で、球体の金網で囲んだ「サンダードーム」デスマッチを得意とします。ガソリンと電気が容量のハイブリッドで、その電気は、モーターマンが充電していました

キン肉マンゼブラチームの中堅の超人として登場しました

この丸越製のでかキンケシは、体長約9㎝のゴム消しフィギュアで、キン肉マン第1次ブームの1984年~86年ごろ、第1弾~12弾まで発売されたシリーズでした
10弾以降の王位争奪編キャラのシリーズは流通量も少なく、希少種となっています

というわけで、今回はでかキンケシ・第12弾当時の最新型から、バイクマンの色塗りでした。

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この記事を書いた人
m3-c blog運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2024年1月14日

Posted by 朝4時起きから始める模活 m3c