SDガンダムBB戦士No.33「影忍者シャザク」で作るザックン|素組みからフリーハンド筆塗りまで徹底解説#032
1989年発売のレトロキット「SDガンダムBB戦士No.33 影忍者シャザク」を使って、コンパチ機体の“ザックン”を制作しました。素組みから水性アクリル(シタデルカラー&ファレホ)でのフリーハンド筆塗りまで、工程を詳しく紹介します。パーツ流用が魅力の武者七人衆編リデコキットの楽しさをぜひご覧ください。
◆組み立て動画
◆塗装動画
- 1989年発売のレトロBB戦士「影忍者シャザク」を使ったザックン制作記録
初期BB戦士らしい造形と、パーツ流用が魅力のリデコキットを活かして、コンパチ機体“ザックン”を制作している点が最大の特徴です。
- 素組みからフリーハンド筆塗りまで工程を詳細に紹介
シタデルカラー&ファレホによる水性アクリルの筆塗り工程を中心に、色選びや塗り分けの工夫など、制作過程をわかりやすく解説しています。
- SD戦国伝・武者七人衆編の魅力とキットの特徴も解説
パーツ流用によるリデコ仕様や、当時ならではのギミック・デザインの魅力にも触れており、SD戦国伝ファンにも読み応えのある内容になっています。
塗装までやってみての感想
| 組み立てのしやすさ | 初期キットなので組み立てはいたってかんたん。ザックンだけなら5分で完成。 |
| 塗装の難易度 | 基本的に全塗装ですが塗り分けは少ないので簡単でした |
| 塗装に要した時間 | 40分程度 |
| 形態変更等で楽しむバリエーション | カゲニンジャシャザクとザックンのコンパチ |
| カッコよさ、かわいさ・フォルム | 塗装が必須ではありますがなかなかカワいいフォルムですよ |
| 購入に向け総合おすすめ度 | SD戦国伝初期シリーズのキット。300円でこれだけ遊べれば十分!? |
カゲニンジャシャザク(ザックン)のキットをご紹介
キットの概要
| シリーズNo. | 33 |
| デザインベース | MS-06S シャア専用ザク |
| 登場シリーズ | SD戦国伝武者七人衆編 |
| 発売 | 1989年8月 |
| 価格 | 300円 |
| 武器 | 大砲、斧・刀(カゲニンジャシャザク用) |
| 特徴 | BB戦士シリーズNo.4 ザックンのパーツを流用したキット コンパチキットですが、ザックンかカゲニンジャシャザクのどちらかを組み上げる設定です |

今回は、ベースキットの再生産は敵わないシリーズNo.4のザックンを、このキットで制作しました。
カゲニンジャシャザク用に黒ベースの成形色になっているので、オール塗装でシャア専用ザクにしていきました。



↑キット開封時の封入状態はこんな感じでした
ザックンについて
キャラクター
ザックン
今回のカゲニンジャシャザクのベースキットは、BB戦士No.4 ザックン
発売は1987年6月、定価300円(税抜き)。
ゲーム用の的として中央部を支点に回転するパネルが付属。
ベースキットの成形色はオレンジでした。
◆モチーフとなったシャア専用ザクⅡのHGキット
開封して素組みしました
キットを開封して素組み

↑こちらが全パーツ。

↑組み立て準備
素組みの際の様子
素組みの様子をハイライトで
組み立て(素組み)にはニッパーとピンセットさえあれば!
素組み完了
素組み状態



水性アクリル塗料で塗装しました
塗料は、水性アクリルカラーのシタデルカラーとファレホを併用
オール筆塗りで色付けしていきました
使用した筆は、基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所はブラシを使って時短させ、効率よく塗装しました
塗装の際の様子
工程は下地塗り~上塗りの大きく2段階です

最初のカラーは、下地に使ったシタデルカラーのコントラスト・グリフハウンドオレンジ。
コントラストは本来は染め塗り塗料
白やライトグレイの上から塗ることで、模型のディテールに沿って染まっていきます
希釈なしで塗れる利便性の良さも特徴で、顔料を含み下地になるので、こうして上塗りの目安をつける色分けをいったんするのにとても重宝しています

赤を仕上げにするボディの箇所に、ブラッドエンジェルレッドを塗りました
上塗りをスムーズにするための下処理です。
水で溶いて薄めた状態で色を乗せていきました

こちらは黒で仕上げる箇所の下地に使いました

黄色の下地、イアンデンイエローです
下地で使った塗料がこちら。
これより上塗り。

ファレホのゲームカラー、スクイッドピンクです

赤の上塗りは、シタデルカラーのコーンレッドを使いました。
シタデルカラーはホビー用の水性アクリル塗料
塗料の食いつきもよく、隠ぺい力が高いので下地の色を気にせずに塗る事が出来ます
イギリスのゲーム製作会社「ゲームズワークショップ」が販売している塗料
マットな質感の水性塗料で、色のラインナップは実に300以上に及びます

メインカラーのオレンジは、シタデルカラーのレイヤー、ワイルドライダーレッドで表現しました。
面積が広いので、ムラにならないよう、シタデルカラーのテクニカルにあるラーミアンメディウムという溶剤を使いながら塗り入れていきました

今回の塗装で使用した上塗り塗料がこちら
塗装にかかった時間は約30分でした
BB戦士のNo.30~35の影武者シリーズは、初期のガンダマンから6体の、BB弾的あてゲームだったころのキットのパーツを流用した構成になっていて、それぞれ、旧キットのキャラクターも組み立てられる設定になっていました。
今回のザックンは、カゲニンジャシャザクのキットのパーツで作ったものです
ザックンは、ザクⅡがモチーフのキャラクターで、シリーズではZガンダムがモチーフのゼータマンに相対する設定として作られた敵方キャラでした
塗装後
色塗り後は、水性トップコート、つや消しを全体に吹き付け、乾燥させて完成です

色塗り終わった各パーツを組み上げていきます



塗装後がこちら
◆塗装アイテム(筆+塗料+マーカー)
塗装に際して 水性サーフェイサー(白)+トップコート
◆素組み~塗装前に一度かけている(水性塗料のノリを良くするため)
◆塗装後に仕上げとしてかけている
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