彩りのスパイスを宿す超人 ― 当時物キンケシ「カレクック」筆塗りリペイント記録 #1026

2025年10月10日

昭和の名玩具「キン消し」から、レギュラーサイズ・パート2のカレクックを筆塗りリペイント。水性アクリル塗料で彩色し、独特の世界観を現代に蘇らせました。

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レトロな魅力を蘇らせる ― カレクックのキン消しをペイント

今回は、レギュラーサイズの「当時物キン消し」から、パート2に収録されているカレクックをリペイントしました。
超人オリンピック編に登場したインド出身の超人で、独特の造形とカラーリングが印象的です。
使用したのは、いつものように水性アクリル塗料。筆塗りによって温かみを残しつつ、昭和ソフビらしい風合いを引き出していきます。


キン消しパート2の魅力とラインナップ

レギュラーサイズ・パート2のキン消しには、有名超人が数多くラインナップされています。
今回のカレクックと同じシリーズには、カナディアンマンやジェシー・メイビアなど、初期を代表する超人たちも登場していました。
当時のブックレットを眺めると、昭和玩具ならではのデザインと熱量が感じられます。


塗装前のコンディションと下処理

塗装前のカレクックは、経年による色あせはあるものの、汚れや欠損もほとんどなく良好な状態でした。
全高は約4cm。スリムな体型ながらもバランスが良く、自立も安定しています。

下処理は以下の手順で行いました。

この工程を丁寧に行うことで、塗料の密着性が高まり、塗りムラのない仕上がりに近づけることができます。


使用塗料と筆塗り工程

今回使用した塗料は、水性アクリルの**ファレホ(Vallejo)とシタデルカラー(Citadel)**です。
すべて筆塗りで仕上げ、部位ごとに筆を使い分けながら丁寧に色をのせていきました。

工程は大きく2段階に分けて進めました。
下地塗り → 上塗り仕上げ の流れです。

下地塗り

まず全身にファレホの「エルフィックフレッシュ」を塗布しました。
明るいフレッシュカラーで、後の塗装の発色を引き立てるベースカラーです。
2〜3分ほどで全面を均一に塗り終え、完全に乾燥させました。

細部の彩色

  • :ゲームカラーのブラックで瞳を描き、デッドホワイトで白目を塗装しました。
  • :スクイッドピンクを使用し、ほんのりとした表情をプラスしています。
  • コスチューム・カレー皿:ゴールドイエローを使用。ややオレンジがかった発色で、暖かみのある印象になりました。
  • 肌(上半身):シタデルカラーのラットスキンフレッシュを塗布し、褐色の肌を再現しました。
  • シューズモーンファングブラウンで落ち着いたトーンに仕上げました。

塗料がムラにならないように、シタデルの溶剤「ラーミアンメディウム」を水で薄めて使用しています。


仕上げと最終コーティング

肌の部分にはラカルスフレッシュを重ね塗りし、塗り残しや色ムラを整えました。
カレーのルウ部分には、シタデルカラーの「コントラスト・スケルトンホード」で染め塗りを行っています。
全体の塗装時間はおよそ50分ほどでした。

塗装完了後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン・クリアを全体に吹き付けて保護コーティングしました。
乾燥後に台座をセットして完成です。
フロントビュー、リアビューともに、安定感のある仕上がりとなりました。


完成レビュー ― スパイスの効いた昭和の超人

完成したカレクックは、少ない色数ながらも造形の魅力が際立つ仕上がりになりました。
アニメ設定や「超人図鑑」を参考に彩色したことで、当時の雰囲気を忠実に再現できたと思います。
昭和玩具特有の懐かしさと、筆塗りならではの温かみが感じられる一体となりました。


まとめ

今回は「キン肉マン」シリーズのレギュラーサイズ・パート2より、インド出身の超人カレクックを筆塗りでリペイントしました。
当時物のキンケシが、水性アクリル塗料によって再び色彩を取り戻す過程は、まるで命を吹き込むような楽しさがあります。
これからも、懐かしのキャラクターたちを丁寧に彩り、昭和玩具の魅力を伝えていきたいと思います。

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年10月10日

Posted by Mさん模活時間の記録