【キン消し塗装】テリーマン(PART11)― バッファローマンの腕を受け継いだ友情の再現#835
黄金のマスク編で両腕を失ったテリーマン。その腕に宿る“友情の力”を、1980年代当時物のキン消しで再現しました。水性アクリル塗料「シタデルカラー」と「ファレホ」を使い、アニメカラーを筆塗りで丁寧に仕上げた消しゴム塗装の記録です。
Youtubeで塗装動画
🟠 ポイント1:1980年代当時物キン消しの“テリーマン”を再現
レギュラーシリーズPART11に収録された当時物テリーマンを題材に、経年劣化を残しつつ丁寧にリペイント。昭和キン消しの風合いとアニメの色味を両立させた仕上がりです。
🟠 ポイント2:水性アクリル塗料「シタデルカラー」と「ファレホ」を併用
塗料はどちらも発色と伸びのよさが特徴のシタデルカラー&ファレホを使用。
肌の淡いピンクやブーツの青など、アニメ版テリーマンの色彩を忠実に再現しています。
🟠 ポイント3:バッファローマンの腕を宿す“友情シーン”を塗装で表現
黄金のマスク編の名場面——バッファローマンの腕を受け継いだテリーマンを塗装で再現。
造形の瞳や絆創膏など細部まで手を加え、“友情の力”を感じる一体に仕上げています。

before~after
このテリーマンがラインナップされたPART11のブックレットです
ちなみにこの小冊子そのものは、当時を再現した復刻版
後年に発売されたコンプリートBOXの付録でした。
劇場版第1作、奪われたチャンピオンベルトに登場した敵キャラクターがほとんどの弾でしたが、今回のテリーマンやドクターボンベなんかもラインナップ


ペイントするテリーマンの消しゴムの塗装前です
ペールオレンジの仕様、経年の汚れ、黄ばみ、黒ずみは適度にありましたが、ペイントに影響するほどではなかったのでそのまま工程を進めていきました



高さ約4cm程度の消しゴム、少しゴツめに作られた仕様でした。瞳の位置が造形ではつぶれていたので、ここは今回丁寧に色を入れなおしました
塗装後のレビューを先に



今回は初期のアニメカラーのテリーマン。肌のピンクカラーがなかなか表現難しいところですが、淡く塗り入れて再現しました
可塑剤を抜く塗装前の下処理
下処理から、塗装の様子は記録していますのでここから詳しくご覧ください

消しゴムフィギュアの塗装はおよそこんな流れで下処理を行います

煮沸して整形し、表面の埃や、余計な油分を落とす

ベンジンに浸け込み、可塑剤・塩ビを柔らかくする薬剤を抜く

乾燥させ、Mr.スーパークリアつや消しを吹き、塗装の下地を作る
水性アクリル塗料でペイント
そして塗装です
塗装の様子はダイジェストで、使用したカラーごとに見ていきます

まずは下地の塗装として、シタデルカラーのLAYER、ホワイトスカーを水で溶いて薄く全体に塗りました
台座にするプレートにも同様に塗りました
プレートのサイズは、直径3cmのものを使用しています
一度の塗入れは、刷毛を使って一気に塗るので、2、3分あればできてしまいます
この形が塗装効率がぐんと上がるので、最近は全面に白を塗るこのペイントスタイルが定着しました

額の米のマークはシタデルカラーのブラックテンプラーを使って

ベースが完全乾燥したのち、肌カラー。
ファレホのモデルカラーで、ライトフレッシュ
フレッシュカラーで使っている中では最も薄いカラーです
フェイス、ボディ、脚部に使いました

パンツとブーツは青です
シタデルカラーのBASE、カレドールスカイを使っています
シタデルカラーの明るい青です
粘性高く隠ぺい力は強いカラー

腕のカラーは、ファレホのフラットフレッシュ。モデルカラーの塗料を使いました
この部分は、バッファローマンの肌カラーになります

続いて白。目と歯、バッファローサポーター、ブーツの一部にに
ファレホのゲームカラー、デッドホワイトを使いました
こちらは使いやすい純白の塗料です

口と、バッファローマンの腕の手の部分に濃い赤色
シタデルカラーのBASE、コーンレッドを使いました
細かい箇所は、極細筆で丁寧に色を入れます

パンツにあるスターエンブレムと、頭髪に黄色です
ファレホのモデルカラーで、ディープイエローです
黄色は隠ぺい力には課題のある塗料
今回も先に塗った下地が効いてうまく色が乗りました

バッファローサポーターに黒です。ファレホのゲームカラー、ブラックを使いました

ディテールですが、フェイスの絆創膏に、ファレホのゲームカラー・カーキ
ファレホは、スペイン発祥の高性能水性アクリル塗料
少々塗膜の薄いところがありますが、明るい色数も多く、隠ぺい力は強いので、フィギュアやプラモデルの塗装に最適です

瞳には再度青、シタデルカラーのカレドールスカイを極細筆で入れました

肌カラーにうっすらピンクを
シタデルカラーのシェイド、カルロブルククリムゾンを、水で溶いて染め塗りです
特に陰影をつけたいところに
台座プレートを上塗りです

シタデルカラーのテクニカル、特殊効果を表現するカラー種にある、「マーシアンアイアンクラスト」という塗料を使いました
水で溶いて、適度に薄めながら塗りました
刷毛で一気に
シタデルカラーは、イギリス生まれの水性アクリル塗料で、ミニチュア・ホビー用のカラー
BASE、LAYER、コントラスト、シェイド、テクニカルと、用途に応じて様々な種類の塗料があります
粘性が高く隠ぺい力の強いカラーが多いので、下地の色を気にせずに塗装ができます
塗料は水性アクリルのファレホとシタデルカラーを併用しました
筆は基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所は、刷毛などを使って時短させ、効率よくペイントしました

この塗装で用いた塗料はこちら
塗装にかかった時間は約60分でした
塗装後
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き、乾燥させます

台座をつけて、塗装後です

まとめ~あわせて読みたい記事
ということで今回は、当時物、キン肉マンの消しゴム、レギュラーシリーズのキン消し、PART11、珍しい、バッファローマンの腕の状態のテリーマン、当時のアニメカラー、水性アクリル塗料でペイントしました

このデザインのテリーマンは、黄金のマスク編、ウォーズマンの体内、五重のリングでアシュラマンと戦った際、両腕を奪われてしまったところに、バッファローマンが自分の腕を貸してくれてアシュラバスターから回避できた、1シーンを再現したものです
結局この戦いは、両者リングアウトの引き分けに終わりました
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