キン消しパート8「シャネルマン」当時物をフリーハンド筆塗りで徹底リペイント!【水性アクリル】#339

2022年3月25日

1980年代当時物のレギュラーサイズ・キン消し「パート8 シャネルマン」をフリーハンド筆塗りでリペイント。超人図鑑カラーを参考に、水性アクリル塗料で丁寧に色分けした制作工程を詳しく紹介します。

当時物キン消しパート8「シャネルマン」を筆塗りリペイント!

今回はレギュラーサイズの当時物キン消し「パート8」より、シャネルマンをフリーハンド筆塗りで仕上げました。
塗装はいつものように、超人図鑑掲載カラーを参考にしながら、水性アクリル塗料(ファレホ&シタデルカラー)で彩色しています。


パート8付属ブックレットとラインナップの特徴

当時のパッケージに同梱されていたブックレットも紹介。
パート8は「怪獣退治編」「超人オリンピック」など、ややマニアックなキャラが多い弾で、これまでにテールランプアポロザジャイアントなどもリペイントしてきました。


塗装前の状態チェック

塗装前のシャネルマンは、多少の経年変化はあるものの 汚れや損傷はほぼなし
4cmサイズらしいディフォルメ造形ですが、細部が入り組んでおり、筆塗りには時間を要しました。


まずは完成後レビューから

今回の仕上がりは、茶系を中心にトーンを統一した色分けで、超人図鑑のイメージに近づけています。落ち着いた仕上がりにできたと思います。


キン消し塗装の下処理工程

キン消し・デカ消し共通で、下処理は以下の流れです。

●煮沸処理
素材を柔らかくして形を整え、表面の油分やホコリを除去。

ベンジン漬け(1〜2日)
可塑剤・塩ビの薬剤を抜き、塗料の定着を良くするための重要工程。

●乾燥後、つや消しスプレー
Mr.スーパークリア(つや消し)で全体をコートし、塗装の下地を作ります。


使用塗料と筆について

塗料は ファレホを基本に、要所で シタデルカラーを使用。
筆は模型用の面相筆、広い面積は平筆やブラシを併用し、効率良く進めました。

工程は 下地塗り → 上塗りの2段階構成 です。


下地塗装:ファレホ「肌色ハイライト」

全身には、いつも使用しているパンツァーエース「肌色ハイライト」で下地を作成。
これを塗ることで、その後の色ノリが格段に良くなります。広い面は平筆で一気に塗り、2〜3分で完了。


各パーツごとの塗装工程

●シャツ(グレーシャーブルー)

ゲームカラーのグレーシャーブルーを使用。
広い面積なので、ラーミアンメディウムで薄めながらムラを防いで塗装。

●ベルト(ダークグレー)

細かいパーツですが、後の塗り重ねがあるため多少はみ出しても気にせず進行。

●シューズ(ホワイトグレー)

隠ぺい力が強く、扱いやすい白系カラーで彩色。

●ハット(カーキ)

発色・隠ぺい力ともに優秀。細部のため慎重に塗り進めました。

●肌色(レザーブラウン

隠ぺい力が弱めのカラーですが、乾燥が早く、2度重ね塗りでしっかり発色

●唇(スクイッドピンク)

●口ひげ・サングラス(ブラック)

極細筆で丁寧にラインを描写。

●パンツ(ニュートラルグレー)

ムラが出やすいので、筆の先端で“叩く”ように色を置きました。


シャツにシェイドを追加

仕上げとして、シタデルカラーのドラケンホフ・ナイトシェイドを水で薄めて染め塗り。
ディテールに自然な影が入り、質感が一気に向上します。


塗装時間と仕上げ

全工程の塗装時間は 約60分
最後に ボデーペン クリアを全体に吹き付け、数時間乾燥させて完成です。

完成後は台座にセットし、フロントビューからリアビューまでしっかり撮影しました。


まとめ:シャネルマンを超人図鑑カラーでリペイント!

今回はキン肉マンのキン消しパート8「シャネルマン」を、超人図鑑カラーを参考に水性アクリルでリペイントしました。
当時物キン消しの雰囲気を残しつつ、鮮やかに仕上がった一体です。

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2022年3月25日

Posted by Mさん模活時間の記録