#299【キンケシ塗装レビュー】アニメカラー版アシュラマンを水性アクリル塗料で仕上げる手順とコツ

2022年2月23日

今回は、「キンケシ(消しゴムフィギュア)」の塗装にチャレンジ。
2019年のJR東日本スタンプラリーで配布されたコンプリートBOXから、**アシュラマン(第1期・第2期)**のフィギュアをペイントしました。
ボディはフレッシュ(肌色)で、アニメカラーを再現した仕上がりを目指しています。

複数体入手していたので、色違いバージョンの制作も。今回はその一体をご紹介します。


▼キンケシ塗装前の準備と下処理方法

もとのキンケシは、深い緑色の素体。塗装前にはしっかりとした下地作りが必要です。
最近のキンケシ(2010年代以降の新装版)は、昔のものよりややサイズが大きめになっているのも特徴。

【下処理の流れ】

  1. 煮沸消毒:整形と、表面の埃や油分除去
  2. ベンジン漬け:可塑剤を抜いて、表面を硬質化
  3. 乾燥後に下地塗布:Mr.スーパークリア(つや消し)を吹きつけて塗料の定着力アップ

▼使用塗料とペイント工程

今回はすべて水性アクリル塗料を使用。
メイン塗料は「ファレホ(Vallejo)」と「シタデルカラー(Citadel)」です。どちらも模型界で評価が高く、臭いが少なく、発色と隠ぺい力が抜群

【下地塗装】

  • 使用色:ファレホ・ゲームカラー「デッドホワイト」
  • ポイント:水で薄めて全体に塗布。濃い素体色をカバーし、上塗りの発色を良くします。

【本塗装:各部の色分け】

  • コスチューム(茶色)
     使用色:シタデルカラー「ソンディアブラウン」
     対象:上半身、腰巻、足元など
  • 装飾・装具(黄色)
     使用色:シタデルカラー「アヴァーランドサンセット」
     ややグレーがかった黄色で、隠ぺい力が高く使いやすい色です。
  • 肌部分(フレッシュ)
     使用色:ファレホ・モデルカラー「フラットフレッシュ」
     6本腕のアシュラマンは、塗る面積が多く塗りごたえあり!
  • 冷血の顔
     使用色:ファレホ・ゲームカラー「グレイシャーブルー」
  • 怒りの顔
     使用色:シタデルカラー「モーンファングブラウン」
  • 目の部分
     使用色:ファレホ・ゲームカラー「ブラック」を極細筆で

▼仕上げとトップコート

最終仕上げには、肌色の陰影付けとして**シタデルカラー・コントラスト「スケルトンホード」**を使用。
立体感がグッと増して、フィギュアの表情が際立ちました。

塗装後は、**ソフト99のボデーペン(自動車用トップコート)**でしっかり保護。可塑剤のにじみを防ぎ、塗装の持ちを良くしています。


▼使用塗料まとめ&所要時間

  • 使用ブランド:ファレホ(Vallejo)・シタデルカラー(Citadel)
  • 使用道具:面相筆、平筆、極細筆、塗装用ブラシ
  • 塗装時間:約60分

▼完成レビュー

仕上げたアシュラマンは、アニメカラーを意識したフレッシュボディと、コントラストの効いた装飾がポイント。
フロントビューからリアビューまで、細部までこだわった仕上がりになりました。


【まとめ】キンケシ塗装の楽しさとポイント

キンケシ塗装は、下地作りと塗料選びが成功のカギ。
水性アクリル塗料なら初心者でも扱いやすく、安全性も高いのが魅力です。

2019年のJR東日本スタンプラリー記念アイテムという背景もあり、思い出を形に残す楽しさも味わえました。

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この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2022年2月23日

Posted by Mさん模活時間の記録