#299【キンケシ塗装レビュー】アニメカラー版アシュラマンを水性アクリル塗料で仕上げる手順とコツ
今回は、「キンケシ(消しゴムフィギュア)」の塗装にチャレンジ。
2019年のJR東日本スタンプラリーで配布されたコンプリートBOXから、**アシュラマン(第1期・第2期)**のフィギュアをペイントしました。
ボディはフレッシュ(肌色)で、アニメカラーを再現した仕上がりを目指しています。

複数体入手していたので、色違いバージョンの制作も。今回はその一体をご紹介します。
▼キンケシ塗装前の準備と下処理方法
もとのキンケシは、深い緑色の素体。塗装前にはしっかりとした下地作りが必要です。
最近のキンケシ(2010年代以降の新装版)は、昔のものよりややサイズが大きめになっているのも特徴。



【下処理の流れ】
- 煮沸消毒:整形と、表面の埃や油分除去
- ベンジン漬け:可塑剤を抜いて、表面を硬質化
- 乾燥後に下地塗布:Mr.スーパークリア(つや消し)を吹きつけて塗料の定着力アップ



▼使用塗料とペイント工程
今回はすべて水性アクリル塗料を使用。
メイン塗料は「ファレホ(Vallejo)」と「シタデルカラー(Citadel)」です。どちらも模型界で評価が高く、臭いが少なく、発色と隠ぺい力が抜群。
【下地塗装】
- 使用色:ファレホ・ゲームカラー「デッドホワイト」
- ポイント:水で薄めて全体に塗布。濃い素体色をカバーし、上塗りの発色を良くします。

【本塗装:各部の色分け】
- コスチューム(茶色)
使用色:シタデルカラー「ソンディアブラウン」
対象:上半身、腰巻、足元など - 装飾・装具(黄色)
使用色:シタデルカラー「アヴァーランドサンセット」
ややグレーがかった黄色で、隠ぺい力が高く使いやすい色です。 - 肌部分(フレッシュ)
使用色:ファレホ・モデルカラー「フラットフレッシュ」
6本腕のアシュラマンは、塗る面積が多く塗りごたえあり! - 冷血の顔
使用色:ファレホ・ゲームカラー「グレイシャーブルー」 - 怒りの顔
使用色:シタデルカラー「モーンファングブラウン」 - 目の部分
使用色:ファレホ・ゲームカラー「ブラック」を極細筆で






▼仕上げとトップコート
最終仕上げには、肌色の陰影付けとして**シタデルカラー・コントラスト「スケルトンホード」**を使用。
立体感がグッと増して、フィギュアの表情が際立ちました。

塗装後は、**ソフト99のボデーペン(自動車用トップコート)**でしっかり保護。可塑剤のにじみを防ぎ、塗装の持ちを良くしています。

▼使用塗料まとめ&所要時間
- 使用ブランド:ファレホ(Vallejo)・シタデルカラー(Citadel)
- 使用道具:面相筆、平筆、極細筆、塗装用ブラシ
- 塗装時間:約60分

▼完成レビュー
仕上げたアシュラマンは、アニメカラーを意識したフレッシュボディと、コントラストの効いた装飾がポイント。
フロントビューからリアビューまで、細部までこだわった仕上がりになりました。



【まとめ】キンケシ塗装の楽しさとポイント
キンケシ塗装は、下地作りと塗料選びが成功のカギ。
水性アクリル塗料なら初心者でも扱いやすく、安全性も高いのが魅力です。


2019年のJR東日本スタンプラリー記念アイテムという背景もあり、思い出を形に残す楽しさも味わえました。
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