ビックリマン消しゴムを塗装する前の下準備|煮沸・ベンジンで可塑剤を除去#1273

ビックリマン消しゴムを水性アクリル塗料で筆塗りする前に、重要なのが「可塑剤」を抜く下準備です。今回は1988年発売の「聖之2 次界出撃編」を題材に、煮沸、ベンジン漬け、下地スプレーの3工程で塗装前処理を行いました。

1988年発売のビックリマン消しゴムを開封

今回、塗装する題材に選んだのは、1988年発売のビックリマン消しゴム「聖之2」です。

箱には経年による劣化が見られましたが、中身は未使用品。開封すると、ブリスターケースの中には13体の消しゴムフィギュアと、ディスプレイ用の台座が入っていました。

「聖之2」は、スーパーゼウスや若神子などがラインナップされた第1弾に続くシリーズです。ビックリマンシールやアニメ、関連グッズなどが大きなブームとなっていた1980年代らしい、懐かしさを感じるセットになっています。

今回のフィギュアは、基本的にペールオレンジの成型色で作られています。ただし、ヘッドの聖フェニックスだけは素材が異なり、着色済みのフィギュアとなっています。

「聖之2」のフィギュアをチェック

天聖界ベースにジオラマ台をセットし、説明書のイラストを参考に13体を配置してみます。

ラインナップは、笑天師、高気圧帝、如面菩薩、オアシス天如、クロスエンジェル、織姫皇后、ヴィーナス白雪、オーロラ王神、明星クイーン、レスQ天女、ポンプ大帝、クリスタル天子、そして聖フェニックスです。

それぞれのフィギュアについて、まず確認しておきたいのが自立できるかどうかです。

塗装前にフィギュアの状態を確認しておくことで、後の塗装作業もスムーズになります。

塗装前の下準備①「煮沸」

最初の工程は、フィギュアの煮沸です。

小型のフライパンに水を入れ、IHヒーターで加熱します。お湯が一度しっかり沸騰するところまで温め、消しゴムフィギュアを投入します。

煮沸には、

・表面のホコリや油分を落とす
・熱によって素材を柔らかくし、曲がりやクセを整える
・フィギュアの形状を整える

といった目的があります。

今回は12体をまとめて処理しました。煮沸時間は長時間必要ではなく、2~3分程度を目安にしています。

聖フェニックスは背中の翼と武器が着脱できるため、それらを取り外して別々に処理しました。

煮沸後はフィギュアを取り出し、十分に乾燥させて水分を飛ばします。

塗装前の下準備②「ベンジンで可塑剤を抜く」

次が今回の下準備で特に重要な工程、ベンジン漬けによる可塑剤の除去です。

消しゴムのような軟質PVC素材には、素材を柔らかくするために可塑剤が含まれていることがあります。

この可塑剤が残ったまま水性アクリル塗料を塗装すると、時間が経ってから表面に影響が出て、塗膜のベタつきやテカリにつながる場合があります。

そこで、塗装前にできるだけ可塑剤を抜いておきます。

今回は100円ショップでも入手できる円筒状のPET容器を使用しました。容器にベンジンを入れ、乾燥させたフィギュアを浸します。

ベンジンは揮発性があり刺激臭もあるため、作業時は十分な換気を行い、手袋・保護メガネ・マスクなどを使用して安全に作業しています。

フィギュアがしっかり浸る量のベンジンを入れ、容器を密閉して約2日間置きます。

今回は13体を2回に分けて処理しました。

可塑剤を抜くとフィギュアはどうなる?

ベンジン漬けを終えてフィギュアを取り出すと、素材が以前より硬くなっていることが分かります。

可塑剤が抜けることで、軟質だった消しゴムフィギュアが硬質化していきます。

また、可塑剤が抜けた体積分だけ、フィギュアそのものが一回り小さくなることもあります。

そのため、塗装する際には、下処理によってサイズが変化することも考慮しておく必要があります。

なお、今回のビックリマン消しゴムは、ベンジン処理後も完全なカチカチの硬質素材にはなりませんでした。

しかし、これまで同様の処理をしたフィギュアを塗装してきた経験から、塗装後に可塑剤によるベタつきなどのトラブルは発生していないため、今回も塗装前処理として十分な効果があったと考えています。

ベンジンは再利用できる?

今回使用したベンジンは、一度使ったものをすぐに廃棄するのではなく、2~3回程度まで再利用しています。

ただし、何度も使用するとベンジンの中に抜け出した可塑剤が蓄積していきます。

そのため、状態を見ながら使用し、十分に効果が期待できなくなったものは廃棄して、新しいベンジンに交換します。

塗装前の仕上げは「つや消しスプレー」

ベンジン漬けが終わったフィギュアは、再び十分に乾燥させます。

その後、全体にMr.スーパークリアー つや消しをスプレーして、塗装前の下地を作ります。

つや消しの表面を作っておくことで、水性アクリル塗料を筆塗りする際に塗料が乗りやすくなり、マットな質感の塗膜を作りやすくなります。

これで、煮沸→可塑剤除去→下地作りという、ビックリマン消しゴムを塗装するための基本的な下準備が完了です。

下処理を終えたビックリマン消しゴム

最終的に処理したのは、笑天師、高気圧帝、如面菩薩、オアシス天如、クロスエンジェル、明星クイーン、ポンプ大帝、オーロラ王神、クリスタル天子、レスQ天女、織姫皇后、ヴィーナス白雪、そして聖フェニックスの13体です。

聖フェニックスには背中の翼を取り付け、左手にはフェニックスセイバーを持たせました。

こうして見ると、煮沸前の軟質な消しゴムとは少し違った、塗装に向いた状態になっています。

今回は、1988年発売のビックリマン消しゴム「聖之2 次界出撃編」をモデルに、煮沸、ベンジン漬け、つや消しスプレーによる下地作りまでの塗装前処理を紹介しました。

この下準備を終えたフィギュアは、いよいよ水性アクリル塗料による筆塗りへ進みます。

懐かしいビックリマン消しゴムが、塗装によってどのように変化していくのか。これから13体を順番にペイントしていきます。

この記事を書いた人
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京都府出身、現在東京都江東区住まいのロスジェネ世代です。
コロナ禍・両親の介護対応を機に脱サラし起業。できたすき間時間で模活を始めました。
題材は少年時代から楽しんだ昭和後期~平成初期のキャラクター、ホビーが中心です。

Posted by Mさん模活時間の記録