#658 【当時物のキン消しを塗装】デカ消し・SUPER軍団Ⅲキン肉マン・キン肉スグル
今回は1980年代、当時物のでか消し、バンダイ製のシリーズ「SUPER軍団」3、王位争奪編から、キン肉スグル・キン肉マンをアニメカラーで塗装しました。
1985年に発売された数は少ないバンダイ製のシリーズのペイントです。
・キン肉マン消しゴム、BANDAI製デカ消しのSUPER軍団シリーズ
・「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装するやり方
塗装の様子をYoutube動画で
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可塑剤を抜く塗装前の下処理
まずは塗装前の状態です。
背中に「BANDAI」の刻印があります。
SUPER軍団シリーズは、通常のデカ消しよりも一回り大きいサイズで、少しだけスリムボディが特徴です。
保管状態はよく、汚れはありましたが傷は特に見当たらない塗装には良好なキンケシでした
キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)
事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。
・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる
・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く
・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る
水性塗料(シタデルカラー+ファレホ)で色塗り
そして塗装です。
色塗りの様子はハイライト映像にまとめています。
工程は下地塗り~上塗りと2段階。
まずはキンケシに直接塗装して、下地を作っていきます。
シタデルカラーのコントラスト、アポシカリーホワイトという塗料。
最終的に白に塗る箇所の下地として使いました。
ヴォルパスピンク。
唇の部分、ピンクを塗る箇所の下地です
赤色の下地、ブラッドエンジェルレッドです。
このコントラストという種類の塗料は、下地になる顔料を含みつつ、液体塗料なので隅には流れ込んでいって速く色分けができるため、上塗りの目安を付けるという意味でも大変重宝しています。
先に目を作りました。
白はファレホのゲームカラー、デッドホワイト。
面積の大きい肌の下地はキンケシに直接塗りこみ。
ファレホのモデルカラー、ベーシックスキントーンです。
もっとも一般的な肌のフレッシュカラー。
顔料多く粘性の高い、隠ぺい力の強いカラーです。
ここ数か月、これまでメインで使ってきたシタデルカラーと並行して、スペイン発の水性塗料ファレホを使うようになりましたが、シタデルよりも全体的に明るめのカラーが多い印象でキンケシの塗装仕上がりもだんだん明るくなってきました
こちらが今回のキン肉マンの下地塗りに用いた塗料です。
ゼブラの超極細マーカー、マッキーケアで書き入れました
上塗りもカラーごとに見ていきます。
まずはピンク、フルグリムピンクというレイヤー塗料。
もともと隠ぺい力は弱いカラーですが、下地・ヴォルパスピンクも効いて上手く色が乗りました。
赤、メフィストンレッドを上塗り。
赤については、先に塗ったブラッドエンジェルレッドでほぼほぼ着色できていたというのも
あるので、ムラのある箇所を補完的に、という上塗りになりました
筆は、基本は面相筆。面積が広くて余裕がある箇所は、模型用のブラシなどで時短させながら効率よく
塗っていきました。
肌の上塗りにシタデルカラーのコントラスト、スケルトンホードを水で溶いて、薄めた状態で染め塗りしていきました。
これで、質感、陰影が高まりました
塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを吹き付けて、
乾燥させて完成、トップコートの役割も果たします。
塗装後
塗装後がこちら。
第1期、2期のキン肉マンのアニメカラーと言えばこの色。もう40年前の造形フィギュアなので目元などディテールはなかなか難しい表情作りではありますが、らしい仕上がりになったかと思います
塗装シーンのみの動画をYoutubeで見る
塗装シーンのみの動画
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デカ消しのBANDAI製、スーパー軍団シリーズは、このパート3まで展開された、通常のキンケシよりも一回り大きい9㎝の丸越製をさらに上回り、グレートマッスル未満、というサイズ感のフィギュアでした
デカ消し本体に加え、いわゆるキンケシが5体、付属で付いているというおもちゃの仕様でした
キン肉マン、キン肉スグルは、物語の主人公。キン肉星の王子。
超人強度は95万パワー。このSUPER軍団Ⅲのシリーズでいうところの、6人の運命の王子の一人。
王位継承者をかけて、チーム戦のサバイバルマッチに挑みました。
というわけで、今回はバンダイ製のデカ消しSUPER軍団第3弾から、キン肉スグル・キン肉マンのペイントでした。
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