【当時物のキン消しを塗ろう】デカ消し・キン肉マン音頭 ブロッケンJr.

2023年12月10日

今回は1980年代、当時物のでかキンケシ、株式会社丸越さんから発売されたシリーズのキン肉マン音頭の弾から、ブロッケンJr.を塗装しました。

アニメのエンディング曲として期間限定で使われた、懐かしいキン肉マン音頭のデザインです

塗装の様子をYoutube動画で見る

可塑剤を抜く塗装前の下処理

当時物、キン肉マン音頭シリーズのデカ消し封入のミニブックです。塗り絵ができる仕様。
キャラクターは全10種、今回で6体目の塗装になります

まずは塗装前の状態です。
表面積の大きな、ごつめのキンケシです。高さは約8~9㎝。経年劣化か、主に頭部にひび割れ跡がありました。

事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。

・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる

・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く

・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る

浴衣を着た超人のフィギュアはなかなか珍しいですね。

水性アクリル塗料(シタデルカラー+ファレホ)で色塗り

そして塗装。です。
色塗りの様子はダイジェストにまとめていますので見ていきましょう。

工程は下地~上塗りと2段階

下地塗り

まずは、仕上げの色付きを良くするための下地塗装をキンケシの地に直接していきます。

最初のカラーはシタデルカラーのコントラストから、アポシカリーホワイト。
ブロッケンの肌の色である白を塗る箇所の下地にしました

次にスケルトンホード
薄めの茶色。下駄と、鼻緒の部分の下地にしています

こちらが今回の塗装で下地塗りに使用した塗料。
ホビー用水性アクリルのシタデルカラー、コントラストの塗料で塗りました。

BASE、シェイド、ハイライトがひと塗りで表現できるという、18mlボトルに入った液体塗料です。
顔料を含むので下地を作りつつ、細目や溝、スジには液体が流れ込み自然と色分けが速くできるのでベースを作るのに多用している塗料です

カラーリングの参考にしたのはアニメの際の曲の映像、封入されていたパッケージにも印刷されていました。

塗装にかかった時間は約80分の長丁場でした。

黒の下地色はバシリカヌムグレイ。

1本、アクセントになる赤のラインの下地にブラッドエンジェルレッドを塗りました。

緑の下地にワープライトニング。
フェイスと、ブロッケンのハットに塗りました。

浴衣は3種類の青の塗料で表現しますが、その下地は一律に同じカラーで。
グリフチャージャーグレイという塗料を使いました。

今回の塗装では、色の境目や細かなところを面相筆で、少し大きめの箇所は思い切って模型用ブラシで、そしてさらに細部は、先端を糊で固めた極細筆を使って塗装していきました。

上塗り塗装

ここから上塗りに入ります

下駄と鼻緒に使ったのは、ファレホのゲームカラー・カーキです。
この手の色は隠ぺい力に懸念があることも多いのですが、さすがファレホ。
上塗り一発でしっかり着色しました。

浴衣の花の絵柄に、ファレホのゲームカラー、グレイシャーブルー。
細かな模様でしたが、ガイドに沿って少し広め、はみ出し気味に色を付けました

帯は標準的な青カラーにシタデルカラーの「マクラーグブルー」です
この辺りは下地も効いて、上手く色が乗っていきました。

もっとも面積の大きかった浴衣のメインカラーには、先の青より少し明るい「カレドールスカイ」。
こちらもシタデルカラーのBASE塗料、隠ぺい力は強いカラーです。

花柄との境、帯との境は丁寧に塗りました

フェイスのサングラスの黒は、アバドンブラックで上塗り

赤の上塗りには、メフィストンレッドを使いました

白。ファレホのゲームカラー・デッドホワイトです。
白の上塗りは、「薄く何回も重ね塗り」がコツということで、足元・腕・首元・フェイスの4か所を、薄く塗り重ねながら、3回くらい上塗りしました
ファレホは乾きが速いので、塗って別の箇所を塗装している間に乾いて、を繰り返してスムーズでした

最後は緑、ハットに「キャリバングリーン」を塗りました
こちらもシタデルカラーのBASE塗料

上塗りで使った塗料はこちらです。

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアーを吹き付けて乾燥させ、完成。
これがトップコートになります。

塗装後

塗装後がこちら。
面積も大きく、時間そこそこかかりましたが、なんとか仕上がりました。

塗装シーンのみの動画をYoutubeで見る

まとめ~あわせて読みたい記事

ブロッケンJr.は、旧西ドイツ、ベルリン出身の正義超人。
超人強度は90万パワー。ブロッケンマンの息子で当初はラーメンマンに復讐の野望を抱いていましたが正義超人の仲間入りし、幾多の戦いをこなしアイドル超人の主力として活躍しました。

キン肉マン音頭は、1985年、アニメ「夢の超人タッグ編」の途中、期間限定、ちょうど夏に差しかかったタイミングでエンディング曲として使われていました。
このバッファローマンをはじめ、9人の正義超人が浴衣姿となって踊る映像が作られていました。
キン肉マン役の神谷明さんとミート君役の松島みのりさん本人が歌を担当。
アニメの曲映像では正義超人以外にも、アニメおなじみのメンバーが皆浴衣姿で登場しています。

キン肉マン音頭は、当時子供だった世代の皆さんなら、口ずさんだことのあるキン肉マンの歌の一つだったかもしれないですね。

というわけで、今回はでかキンケシシリーズから、キン肉マン音頭のブロッケンJr.でした。

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この記事を書いた人
m3-c blog運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2023年12月10日

Posted by エムサンチャンネル