#641【当時物のキン消しを塗ろう】デカ消し・第8弾(H型)キューブマン
今回は1980年代、当時物のでかキンケシ、株式会社丸越さんから発売されたシリーズの第8弾、H型のキューブマンを塗装しました。
・キン肉マンに出てきたルービックキューブの超人は?
・水性アクリル塗料、シタデルカラーの使い心地
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法

超人オリンピック・ザビッグファイトに出場、2回戦ではウルフマンと対戦した超人です。
塗装の様子をYoutube動画で
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塗装前の下処理
当時物、第8弾のデカ消しに封入されていたブックレットです。
丸越製の正規品にはこんな封入物があって、各弾ごとにきれいに作られていました。
8弾のラインナップでは、悪魔騎士やドクターボンベ、ビッグザ武道など有名どころの超人とダークⅡ世など、本編での活躍はほとんどなかった読者投稿超人で構成されていました
まずは塗装前の状態です。
保管状態はよく、目だった汚れや傷もないきれいなキンケシでした。



キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)

事前準備として、こんな工程で塗装前の下処理をしていきます。

・煮沸して形を整え、表面のホコリや汚れをとる

・ベンジンに漬け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く

・乾燥させて、Mr.スーパークリア―つや消しを吹き付けて塗装下地を作る
水性塗料で色塗り
そして塗装です。
塗装の際の様子
色塗りの様子はハイライトにまとめています。
工程は下地塗り~上塗りと2段階。
まずはキンケシの地に下地を作っていきます。

シタデルカラーのコントラスト、バシリカヌムグレイという塗料。
膝のパッドと、頭部・胴体のルービックキューブのスミ入れ的に使いました。
目は、そのままこのカラーになります

白の下地、アポシカリーホワイトです。
ルービックキューブの一部と、手と肩は白が仕上げ色なのでその下地です。

続いてワープライトニング。
キューブのカラー、そして大腿部分と上腕が緑なのでその下地として塗りました。
このコントラストという種類の塗料は、下地になる顔料を含みつつ、液体塗料なので隅には流れ込んでいって速く色分けができるため、上塗りの目安を付けるという意味でも大変重宝しています。

ブラッドエンジェルレッド。
赤の下地カラーです。
キューブの面のほかには足部分に塗っています
こちらがキューブマンの下地塗りに用いた塗料です。

グリフチャージャーグレイは青の下地カラーとして。
キューブの面と、青は腕・脚部に使うのでその下地です

黄色の下地はイアンデンイエロー。
目立ちませんが、首の部分の下地色としてもつかいました

グリフハウンドオレンジ。
文字通りオレンジの下地、キューブのカラーの一つです
上塗りもカラーごとに見ていきます。

緑の、ファレホのモデルカラー、ミディアムオリーブ。
先に塗ったワープライトニングの上塗り。
上腕、大腿部分にもしっかり塗りました。
隠ぺい力の強い緑のカラーです。
筆は、基本は面相筆。面積が広くて余裕がある箇所は、模型用のブラシなどで時短させながら効率よく塗っていきました。

赤の上塗りはイーヴィルサンズスカーレット。
このカラーでキューブの赤と、足の部分を上塗りしています。

青はシタデルカラーの「マクラーグブルー」を塗りました。
腕と脚部です。

キューブのカラーの青は色味を変えて、ファレホのゲームカラー、サンライズブルーにしました。
水色です。

黄色です、ファレホのモデルカラー、ディープイエローです。
ただ色味は良かったのですが、この黄色と次のオレンジは隠ぺい力の弱いカラーを選んでしまい少し後悔です。
数度の重ね塗りでなんとか色を出せました。

そのオレンジが次です。
シタデルカラーのレイヤー塗料、トロールスレイヤーオレンジです。
色味は明るい、鮮やかなオレンジです。

ルービックキューブの最後のカラーは白。
ファレホのゲームカラー・デッドホワイト。
純白、いわゆる真っ白です。
このカラーは粘性の高い、隠ぺい力の強いカラー。
下地、アポシカリーホワイトも効いて上手く色が乗りました。

最後に、シタデルカラーの黒、アバドンブラックです。
膝の部分のパッドのカラーとして塗りました。

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを吹き付けて、
乾燥させて完成、トップコートの役割も果たします。
塗装後
塗装後がこちら。



キューブのカラーと、その数の分、下地塗りもあったので造形のシンプルさ以上に時間がかかった印象です。おかげでデカ消しシリーズの中でも屈指のカラフルさになりました
塗装シーンのみの動画をYoutubeで
塗装シーンのみの動画
まとめ~あわせて読みたい記事
キューブマンの超人強度は8万パワー。立体パズルがモチーフの超人で、ハンガリー出身。
超人オリンピックでは近代おもちゃとして、ノルウェー代表のチエの輪マンを破りましたが
ウルフマンの張り手によって血豆・青タン・膿などのニセ6面体を作られ敗北しました
というわけで、今回はでかキンケシ・第8弾から、キューブマンのペイントでした。
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