#469【当時物のキン消しを塗ろう】デカ消し・第8弾(H型)ダークⅡ世

2022年12月23日

今回は往年の、9㎝サイズの「デカ消し」。第8弾の、ダークⅡ世をペイントします
水性アクリル塗料で色付けしました

Point☆

・キン肉マンに出てきた「顔に影の文字が書いてある」超人は?
・昭和レトロ、昔のキン消しに色を塗りたい
・水性アクリル塗料の「シタデルカラー」と「ファレホ」

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Youtube塗装動画

可塑剤を抜く塗装前の下処理

第8弾、当時のパッケージに同梱されていたブックレットです
8弾までは流通量も多く。よく出回っていたシリーズ。悪魔騎士という名のゴールドマンやドクターボンベなど、重要だけどちょっと渋めの超人もラインナップ

今回のダークⅡ世やビッグラジアルなど、本編での活躍は少なかった超人も何体か入っています

まずは塗装前の状態です。大きな損傷などはありませんが汚れは目立ちます
ペイントには支障ないのでそのままいつもの工程で進めていきました

キンケシ・デカ消しの塗装は、およそこんな流れで下処理から進めていきます

煮沸して形を整え、余計な油分や表面の埃をとる

ベンジン漬けして、可塑剤、塩ビを柔らかくする薬剤を抜く

乾燥させ、Mr.スーパークリア・つや消しを全体に吹き、塗装の下地を作る

水性アクリル塗料で色塗り

そして塗装です

ペイントの様子はハイライトで、使用したカラーごとに見ていきます

塗料は、水性アクリルのシタデルカラーとファレホを併用
オール筆塗りで色付けしていきました

使用した筆は、基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所はブラシを使って時短させ、効率よく塗装しました

工程は下地塗り~上塗りの大きく2段階です
今回の塗装に使用した塗料はこちら

今回は白・グレー系のカラーがほとんどなので、珍しく全身に薄くベース、白を塗りました
下地を作ってそのあとを楽にしました
ファレホのゲームカラー・デッドホワイトです
もともと粘性の高いカラーですが、水で溶いて薄くして塗り入れました

同じくこの白で、台座のベースにもしてます

上塗りの1色目はマスク、アームカバー・タイツなどに塗ったグレー
シタデルカラーのBASE塗料、セレストラグレイです

シタデルカラーはホビー用の水性アクリル塗料
塗料の食いつきもよく、隠ぺい力が高いので下地の色を気にせずに塗る事が出来ます
イギリスのゲーム製作会社「ゲームズワークショップ」が販売しているマットな質感の水性塗料です

次のカラーは、白ですが少しグレーがかった、シタデルカラーのBASE・コラックスホワイト
上半身のボディや残りの箇所に塗りました

隠ぺい力は強いカラー

本体が白黒のモノトーンなので台座くらいは鮮やかに、、と思い、下地の上に塗ったのは、ファレホのゲームカラー・ウォーロードパープルです
赤紫

ファレホは世界水準で最高級の水溶性アクリルカラーと言われ筆塗りによる塗装が滑らかに、筆むらも出にくく、広い範囲に塗装ができます

「影」の字を書き入れ
ここだけファレホのゲームカラー・ブラックを使いました

シタデルカラーのコントラスト、バシリカヌムグレイを水で溶いて、薄めた状態で染め塗り
全体に陰影が出て質感を高めました

乾燥した後、ドライブラシ
シタデルカラーのドライ、プラゼティホワイトです
グレイと白のボディ全体に薄く載せていきました

かかった時間は約50分の塗装でした

塗装後

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き付け、乾燥させて完成です

台座をつけて、塗装後です
シンプルな造形で白黒基調のカラーリング、
こういうのが一番難しいですね

フロントビューからリアビューまで

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ということで今回は、キン肉マン・キンケシ塗装、往年の丸越製・デカ消し・第8弾・H型
ダークⅡ世を超人図鑑を参考にしたカラーでペイントしました

ベンジンはホームセンターやドラッグストア、ネットで購入します。

これで、80年代(当時物)のキン消しに入っている可塑剤(柔らかくするための成分)が抜けます。
この行程を踏まないと、水性塗料なんかで塗ったあとは、可塑剤が表面ににじみ出てきて「テカテカ」になっていってしまうんです。

ベンジンに浸した後は、その可塑剤が抜けて、

・一回り小さくなる
・ゴム特有の柔らかさはなくなり、カチカチになる

という変化があります。

塗装ブースでつや消しのトップコートをかけます。

↑ラッカー系のこちらを使っています。

目的は、ラッカー系のものでそのゴム製のフィギュアに水性塗装をするための縁切り、塗膜を付けることと、つや消し素材で表面に細かい粒子を付けることで塗料のノリを良くします。

乾燥は1時間もすればOKなので、塗装する時間から逆算して準備します。

そして完成したら、再び塗装ブースで「トップコート」をかけて乾燥させます。

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この記事を書いた人
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京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2022年12月23日

Posted by 朝4時起きから始める模活 m3c