昭和キンケシ「デカ消し」アームストロングを令和に蘇らせる!塗装手順と完成レビュー #918

2025年5月7日

昭和を代表するフィギュア「キンケシ」。今回はその中でも9cmサイズの大型シリーズ「デカ消し」の第7弾G型、アームストロングを現代風に塗装しました。
塗装は超人図鑑カラーを意識した配色で、水性アクリル塗料を使用しています。

制作Vlogはこちらからご覧いただけます!

今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!

デカ消し第7弾G型とは?当時のブックレットも紹介

今回塗装したアームストロングは、1980年代に発売された丸越製の正規品「デカ消し第7弾」に含まれていたキャラクターの一体。
このシリーズは本編での活躍は少なかったものの、読者応募採用超人10体で構成されたマニアックなラインナップが特徴です。
当時のパッケージにはオリジナルブックレットも同梱されていました。

塗装前の状態と準備工程

アームストロング本体には大きな損傷はありませんでしたが、経年による黒ずみや汚れが目立っていました。
これらは塗装には問題ないため、以下の標準的な下処理工程で作業を進めました。

下処理の手順

  1. 煮沸処理
     フィギュアを熱湯で煮沸し、形状を整えながら余分な油分や埃を除去。
  2. ベンジン漬け
     可塑剤や塩ビを柔らかくする成分を抜き、塗料の乗りを良くします。
  3. 乾燥 & 下地処理
     完全乾燥後、Mr.スーパークリア・つや消しを吹き付け、塗装下地を作成。

塗装工程|使った塗料と塗り方

使用塗料:水性アクリル塗料(シタデルカラー・ファレホ)
すべて筆塗りで仕上げています。基本は模型用面相筆、広範囲はブラシ・刷毛を使い分け時短と効率化を図りました。

1. 下地塗り

ファレホ ゲームカラー デッドホワイトを水で薄め、全体に刷毛塗り。
広範囲でも2~3分で終わる効率的な工程です。

2. 色分けと本塗装

  • 肌(フレッシュカラー)
     ファレホ モデルカラー「フラットフレッシュ」
     首元・腕・腹部・脚部などコスチュームの隙間から覗く部分を塗装。
  • コスチューム(緑)
     ファレホ モデルカラー「ライトグリーン」
     シタデル テクニカル「ラーミアンメディウム」を併用し、ムラを防止しながら塗装。
  • ブーツ(銀)
     ファレホ ゲームカラー「シルバー」
  • マスク細部(メタリック)
     シタデル BASE「グレイナイトスティール」

使用塗料の特徴

  • シタデルカラー
     ゲームズワークショップ製。隠ぺい力が高く、マットな質感の水性塗料。
  • ファレホ
     世界最高峰の水性アクリル塗料。筆ムラが出にくく、滑らかな塗装面が得られます。
     「ゲームカラー」は鮮やかで人物・モンスター向き、「モデルカラー」は模型全般に対応するスタンダードシリーズ。

塗装時間と仕上げ

塗装に要した時間は約50分。
最後にソフト99 ボデーペン クリアを全体に吹き付け、乾燥させて完成です。

台座をつけ、フロントビューとリアビューからも鑑賞できる仕上がりとなりました。

まとめ|キンケシ「デカ消し」アームストロングを蘇らせる塗装術

今回は、昭和の名作「キン肉マン キンケシ」のデカ消し第7弾アームストロングを、水性アクリル塗料で塗装する工程をご紹介しました。
当時ものフィギュアを現代技術で美しく蘇らせる楽しさを、ぜひ皆さんも体験してみてください。

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この記事を書いた人
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京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年5月7日

Posted by Mさん模活時間の記録