昭和キンケシ「デカ消し」アームストロングを令和に蘇らせる!塗装手順と完成レビュー #918
昭和を代表するフィギュア「キンケシ」。今回はその中でも9cmサイズの大型シリーズ「デカ消し」の第7弾G型、アームストロングを現代風に塗装しました。
塗装は超人図鑑カラーを意識した配色で、水性アクリル塗料を使用しています。

制作Vlogはこちらからご覧いただけます!
今回の制作過程をVlog形式でまとめた動画をYouTubeにアップしています。記事とあわせて、ぜひご覧ください!
デカ消し第7弾G型とは?当時のブックレットも紹介
今回塗装したアームストロングは、1980年代に発売された丸越製の正規品「デカ消し第7弾」に含まれていたキャラクターの一体。
このシリーズは本編での活躍は少なかったものの、読者応募採用超人10体で構成されたマニアックなラインナップが特徴です。
当時のパッケージにはオリジナルブックレットも同梱されていました。


塗装前の状態と準備工程
アームストロング本体には大きな損傷はありませんでしたが、経年による黒ずみや汚れが目立っていました。
これらは塗装には問題ないため、以下の標準的な下処理工程で作業を進めました。



下処理の手順
- 煮沸処理
フィギュアを熱湯で煮沸し、形状を整えながら余分な油分や埃を除去。 - ベンジン漬け
可塑剤や塩ビを柔らかくする成分を抜き、塗料の乗りを良くします。 - 乾燥 & 下地処理
完全乾燥後、Mr.スーパークリア・つや消しを吹き付け、塗装下地を作成。



塗装工程|使った塗料と塗り方
使用塗料:水性アクリル塗料(シタデルカラー・ファレホ)
すべて筆塗りで仕上げています。基本は模型用面相筆、広範囲はブラシ・刷毛を使い分け時短と効率化を図りました。
1. 下地塗り
ファレホ ゲームカラー デッドホワイトを水で薄め、全体に刷毛塗り。
広範囲でも2~3分で終わる効率的な工程です。
2. 色分けと本塗装
- 肌(フレッシュカラー)
ファレホ モデルカラー「フラットフレッシュ」
首元・腕・腹部・脚部などコスチュームの隙間から覗く部分を塗装。 - コスチューム(緑)
ファレホ モデルカラー「ライトグリーン」
シタデル テクニカル「ラーミアンメディウム」を併用し、ムラを防止しながら塗装。 - ブーツ(銀)
ファレホ ゲームカラー「シルバー」 - マスク細部(メタリック)
シタデル BASE「グレイナイトスティール」




使用塗料の特徴
- シタデルカラー
ゲームズワークショップ製。隠ぺい力が高く、マットな質感の水性塗料。 - ファレホ
世界最高峰の水性アクリル塗料。筆ムラが出にくく、滑らかな塗装面が得られます。
「ゲームカラー」は鮮やかで人物・モンスター向き、「モデルカラー」は模型全般に対応するスタンダードシリーズ。

塗装時間と仕上げ
塗装に要した時間は約50分。
最後にソフト99 ボデーペン クリアを全体に吹き付け、乾燥させて完成です。

台座をつけ、フロントビューとリアビューからも鑑賞できる仕上がりとなりました。



まとめ|キンケシ「デカ消し」アームストロングを蘇らせる塗装術
今回は、昭和の名作「キン肉マン キンケシ」のデカ消し第7弾アームストロングを、水性アクリル塗料で塗装する工程をご紹介しました。
当時ものフィギュアを現代技術で美しく蘇らせる楽しさを、ぜひ皆さんも体験してみてください。


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