#702【当時物のキン消しを塗装】デカ消し・第5弾E型 スペシャルマン(原作カラー)

2024年1月27日

今回は、丸越製のデカ消し・第5弾E型から、スペシャルマンです。
水性アクリル塗料を使って、原作カラーでペイントしました。

この記事で伝えたい3つのPoint☆

・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・9cmサイズのキン消し、丸越製「デカ消し」を塗装
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法

塗装の際の動画をYoutubeで

塗装の様子

可塑剤を抜く塗装前の下処理

第5弾のデカ消しに封入されていたブックレットです。
この弾は、第20回、21回の超人オリンピック出場超人がたくさん。
すべてのキャラが、ストーリー上しっかり出番のあった超人たちでした。

塗装前の状態です。
保管状態もよく、シミ、くすみ、黒ずみ程度の汚れで、目立った傷や損傷はないデカ消しでした。

キンケシ・デカ消しの色塗りで使っている資材・道具はこちらの記事でまとめています。(塗料以外)

キンケシ、デカ消しの塗装前の下処理は、およそこんな感じで進めていきます。

煮沸して形を整え、油分や表面の埃、汚れを落とす

ベンジンに浸け込み、可塑剤(塩ビを柔らかくする薬剤)を抜く

乾燥させて、Mr.スーパークリアつや消しを吹きかけ、塗装の下地を作る

水性アクリル塗料(シタデルカラー&ファレホ)で色塗り

そして塗装です。

塗装の際の様子

色塗りの様子は、使ったカラーごとにハイライトで見ていきます。

使用した筆は、基本は模型塗装用の面相筆。面積の広いところはブラシを使って、時短させ効率よく塗りました

塗料は、水性アクリルのシタデルカラーとファレホを併用。

シタデルカラーは、イギリス発、ゲームズワークショップという会社から販売されている水性塗料です。
無臭、発色がよい、速乾、乾けば耐水性がある、という、ミニチュア・フィギュアの塗装には
とても扱いやすい塗料です。

まずはシタデル・コントラストのイアンデンイエロー
キンケシの地に直接塗り入れた目。
このカラーがそのまま仕上げ色になりました

ブーツ、グローブに青系の下地として、グリフチャージャーグレイを塗りました

続いて赤です
ブラッドエンジェルレッドというカラー。

今回一番塗装箇所が広い、、というかほとんど1色に近いのですが、マスク・ボディスーツの薄いグレーの下地として、アポシカリーホワイトを塗りました

シタデルカラーのコントラストは、本来は仕上げに使ったりもしますが、顔料を含んでいて下地にもなるため、最近はこんな使い方をしています
液体塗料なので、色の境目や溝には流れ込んで、色分けが速くできるので上塗りの目安をつけるのにも好都合です

デカ消し、デカキンケシは、キン肉マンアニメ第一次ブームだった1984年~86年ごろに展開された、株式会社丸越から発売していたゴム消しフィギュアで、各弾約10体ずつ、全12弾まで展開されたキン肉マンのフィギュアシリーズでした。
レギュラーのキンケシの約4㎝の体長に比べ、一回り大きい約9㎝の造形が特徴です

ここでファレホで肌のカラーを着色。
ベースにしたのは、モデルカラーのベーシックスキントーン。
水で希釈しながらムラにならないように2度重ね塗りしました

ファレホは、スペイン発の水性アクリル塗料
粘性が高く隠ぺい力が強いため、ミニチュア・フィギュアの塗装に最適です
発色、速乾、乾いた後の耐水性もよく、じゃっかんの塗膜の薄さはありますが観賞用フィギュアには最高に使いやすい塗料です

下地に用いた塗料がこちら

工程は下地塗りから上塗りの2段階
これより上塗りです

メインボディのグレイを上塗り
シタデルカラーのベース塗料、セレストラグレイです

面積が広い箇所もあるので、テクニカルという種類にある「ラーミアンメディウム」という溶剤を使いながらムラにならないように塗りました

目は、ゼブラのマッキーケア、超極細マーカーで書き入れました

ブーツとグローブの青の上塗りは、シタデルカラーのBASE塗料「ザ・ファング」を使いました
このカラーも隠ぺい力は強いカラー
胸の「SPECIAL」の文字にも塗り書きしました
少し薄めの紺色です

赤を上塗りします。
メフィストンレッド
額の「S」の文字と、胸の99マークに塗り入れ

最後は肌のカラーの上塗り
シタデルカラーのコントラスト、スケルトンホードを水で溶いて薄めた状態で染め塗りしました

これで少し色味が落ち着き、質感が出ました

こちらが今回の塗装で上塗りで使用した塗料
塗装にかかった時間は約60分でした

塗装後

色塗り後はソフト99コーポレーションのボデーペン・クリアを吹き付けて乾燥させて完成 これがトップコートになります

オール筆塗りで塗装した原作カラーのスペシャルマンです
先日塗装したアニメカラーと比較すると、どちらも魅力的ですが雰囲気が全然違う印象になりました

塗装後がこちら

塗装シーンのみの映像

塗装シーンのみを動画にしました

まとめ~あわせて読みたい記事

スペシャルマンは、アメリカンフットボールをモチーフにした正義超人で、超人強度は65万パワー。
アメリカ合衆国出身で、フットボールの装備をしたスポーツ超人。
10tの鉄を軽々と持ち上げる。タッグトーナメントではカナディアンマンとビッグボンバーズを結成、テリーマンの幼馴染でもあります。

ということで今回は、キン肉マンのデカ消し、第5弾E型から、スペシャルマン。
原作カラーで塗装しました。

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この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2024年1月27日

Posted by 朝4時起きから始める模活 m3c