#900 懐かしのキンケシを現代塗装!スニゲーターをアニメ風に蘇らせる

2025年4月10日

今回は往年の、9㎝サイズの「デカ消し」。第1弾A型の、スニゲーターをペイントします
水性アクリル塗料で色付けしました

この記事で伝えたい3つのPoint☆

昭和のレトロ玩具を現代の技術で再塗装
 往年の「デカ消し」シリーズからスニゲーターを選び、令和の塗料と技術で丁寧にリペイント。

水性アクリル塗料を駆使した本格的な筆塗り
 シタデルカラーとファレホを使い分け、下処理から塗装、仕上げまで全工程を詳細に解説。

塗装過程と工夫が分かる実践的な内容
 色分けの工夫、隠ぺい力への対応、陰影の付け方など、塗装のテクニックやポイントが実例と共に紹介されています。

Vlogで塗装の様子を見る

Youtube動画

Coming soon

before~after

記念すべきデカ消し第1弾、当時のパッケージに同梱されていたブックレットです
丸越製の正規品で1弾最初のパッケージにはこれが入っていました

実はこのスニゲーター、ブックレットにあるラインナップからは漏れています、、
後年に発売されたリストでは1弾に記載されていたので、間違いなくこの弾での発売だったんです。当時物あるあるで、ちょっとかわいそうな扱いでした

まずは塗装前の状態です。大きな損傷などはありませんがそこそこ汚れは目立ちます
ペイントには支障ないのでそのままいつもの工程で進めていきました

塗装後のレビューを先に
今回は新作アニメのカラーリングを意識して少し明るめ、腹部は黄色という彩色でペイントをしました

可塑剤を抜く塗装前の下処理

下処理から、塗装の様子は記録していますので、ここから詳しくご覧ください

キンケシ・デカ消しの塗装は、およそこんな流れで下処理から進めていきます

煮沸して形を整え、余計な油分や表面の埃をとる

ベンジン漬けして、可塑剤、塩ビを柔らかくする薬剤を抜き、硬質化させる

乾燥させ、Mr.スーパークリア・つや消しを全体に吹き、塗装の下地を作る

水性アクリル塗料でペイント

そして塗装です

塗装の様子はハイライトで、使用したカラーごとに見ていきます

まずは下地塗装です
今回はメインカラーは隠ぺい力に不安のある緑です。
色乗りがよくなるように、全面に塗った形になります
白、シタデルカラーのBASE、コラックスホワイトです

水で溶いて、薄めた状態で塗りました

ベースになる少しグレーがかった白カラー

本格的な色分けのはじめは、ファレホのモデルカラー、ライトグリーンです
明るい緑の塗料
本来は隠ぺい力に課題のあるグリーンですが、下地の白も効いてうまく色が乗りました

2色目は色を違えて、シタデルカラー・BASE、オールクフレッシュ
オリーブ色の薄手。
ちょうど耳の部分にあたります

ここでボディの黄色です。ファレホのモデルカラー、ディープイエローを使いました。
現在使用している水性塗料では、一番ザ・黄色ですが、隠ぺい力は強くありません。
下地は塗っていますが、できるだけムラにならないように色を乗せていきました

モデルカラーは、ファレホの筆塗りのスタンダード
多彩な色数で、様々なジャンルの模型に活用できる塗料です

緑の塗料としては3色目になります
頭部の箇所に、シタデルカラーのBASE、キャリバングリーンを使いました
濃い、深緑です

色分けが細かくなってきたので、極細筆を使って丁寧に塗りました

シューズ、スニーカーに赤です。
ファレホのゲームカラーで、ブラッディレッドです
鮮やかな赤カラー 白との色分けになる箇所です

ここで白を上塗り
ファレホのゲームカラー、デッドホワイトを使いました

ファレホは世界水準で最高級の水溶性アクリルカラーと言われ
筆塗りによる塗装が滑らかに、筆むらも出にくく、広い範囲に塗装ができます

ゲームカラーは、ファンタジックな特別色
人物・モンスター系フィギュアに適した鮮やかな色がメインで、粘度はやや低め、塗膜・隠ぺい力は強い特性です

純白カラーです
目、牙、爪、靴紐の部分に色を乗せました

最後は、陰影を付けて質感を高める上塗り
シタデルカラーのコントラスト・ワープライトニングを水で溶いて薄めてボディに流し入れました

シタデルカラーはホビー用の水性アクリル塗料
塗料の食いつきもよく、隠ぺい力が高いので下地の色を気にせずに塗る事が出来ます
イギリスのゲーム製作会社「ゲームズワークショップ」が販売している
マットな質感の水性塗料です

彫られたスジがあったので上手くスミ入れになったかと思います

塗料は、水性アクリルのシタデルカラーとファレホを併用
オール筆塗りで色付けしていきました

使用した筆は、基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所はブラシ・刷毛を使って
時短させ、効率よく塗装しました

今回の塗装で使用した塗料はこちら

かかった時間は約50分の塗装でした

塗装後

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き付け、乾燥させて完成です

台座をつけて、塗装後フロントビューからリアビューまで

まとめ~あわせて読みたい記事

ということで今回は、キン肉マン・キンケシ塗装、往年の丸越製・デカ消し・第1弾
悪魔騎士・スニゲーターを水性アクリル塗料を使ってペイントしました

家にある昔のキン消しを片っ端から色分けして行っています。

スニゲーターは、悪魔六騎士の一人
ナイルワイと、スニーカーをモチーフにした爬虫類超人です。超人強度は400万パワー
コンゴ共和国出身。
ワニ地獄をつかさどる超人で、胸の靴紐をほどいて脱皮することであらゆる爬虫類、コモドドラゴン、ワニガメ、カメレオン、ヘビ、エリマキトカゲ、リクガメに変身します

体の一部を失ってもトカゲのしっぽのようにその部位を再生させることも可能
真の姿は、ティラノザウルスの足です

デカ消しは、約9㎝サイズの少し大きいサイズのキン消しで、バンダイの子会社、つり下げ玩具を得意とした株式会社丸越が販売していたフィギュアシリーズでした
各弾約10体、全12弾までリリースされていました

■これまでのスニゲーターの塗装(別個体・カラー)記事

この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年4月10日

Posted by Mさん模活時間の記録