#854【消しゴム塗装】ケンダマン(キン肉マン でか消し第1弾A型)

2025年2月6日

今回は往年の、9㎝サイズの「デカ消し」。第1弾A型の、ケンダマンをペイントします
水性アクリル塗料で色付けしました

この記事で伝えたい3つのPoint☆

・キン肉マン消しゴム、ゴム消しフィギュアをペイントすると「ベタベタ」になる→「ベンジン」を使って可塑剤を抜きます
・丸越製デカ消し第1弾A型「ケンダマン」
・水性塗料で、昭和レトロ・昔のキン消しを失敗せずに塗装する方法

Vlogケンダマン塗装の動画

Youtubeで塗装動画

before~after

記念すべきデカ消し第1弾、当時のパッケージに同梱されていたブックレットです
丸越製の正規品で1弾最初のパッケージにはこれが入っていました

この弾に含まれる超人は、今回塗装のケンダマンの他に、悪魔超人からもバッファローマン、悪魔将軍、スニゲーターと有名どころが何体もありました。
正義超人も、キン肉マン・ロビンマスク・ラーメンマンと豪華です。

まずは塗装前の状態です。大きな損傷などはありませんがそこそこ汚れは目立ちます
ペイントには支障ないのでそのままいつもの工程で進めていきました

塗装後のレビューを先に
今回は、連載当時の、元祖原作カラーと言われる、赤を基調に肌を寒色系のブルーで配色した組み合わせにしてみました

可塑剤を抜く塗装前の下処理

下処理から、ペイントの様子は記録していますのでここから詳しくご覧ください

キンケシ・デカ消しの塗装は、およそこんな流れで下処理から進めていきます

煮沸して形を整え、余計な油分や表面の埃をとる

ベンジン漬けして、可塑剤、塩ビを柔らかくする薬剤を抜く

乾燥させ、Mr.スーパークリア・つや消しを全体に吹き、塗装の下地を作る

水性アクリル塗料でペイント

そして塗装です

塗装の様子はハイライトで、使用したカラーごとに見ていきます

まずはベース塗装です
シタデルカラーのLAYER、ホワイトスカーを水で溶いて薄めながら塗りました

全体に塗りました

この方法が結果として効率が良いので、最近は消しゴム塗装では、この薄く白の下地を入れる、作業は、ほぼ全面に行うようにしています
刷毛を使って一気に塗るので、2、3分あればできてしまいます

色分けの1色目は、今回は長い旅路になる脚部、アームカバー、パンツ、ボディ、頭部のベースとしていったん、メタリック・ファレホのゲームカラー・シルバーを塗りました

塗装面積は大きいですが、白の下地も効いて、あとはシルバーの発色の良さも手伝い、問題なく色が乗っていきました

色分けの2色目に肌カラー
寒色系、、ということで、ファレホのゲームカラー・グレイシャーブルーを使いました
ライトなカラー
ちょっと色のノリが悪いところは、乾いて重ねてを繰り返し色を乗せていきました

瞳の部分に黒
ファレホのゲームカラー、ブラックを使いました

ファレホは世界水準で最高級の水溶性アクリルカラーと言われ
筆塗りによる塗装が滑らかに、筆むらも出にくく、広い範囲に塗装ができます

頭部になる鉄球をつなぐチェーン、そして膝のパッドには、鋼鉄カラー
シタデルカラーのBASE、アイアンウォリアーを使いました
粘性は高く、扱いやすい塗料です

ここで赤に着色します
使ったのは、シタデルカラーのテクニカル、宝石のような光沢を出せる特殊塗料
スピリットストーンレッドです
塗るというよりも乗せる、盛るイメージでできるだけムラができないように使いました

シルバーのベースを最初は弾くような感じもありましたが徐々に色が乗っていきます

仕上げに重ね塗りをしていきます

まずは肌カラーにシタデルカラーのシェイド、青カラーで陰影を付けるときに使う
ドラケンホフナイトシェイド、という塗料を使いました

水で溶いて染め塗り

次に、青のドライカラー
シタデルカラーのクロヌスブル―をブラシでたたきました

最後はテクニカルの赤の上に、シタデルカラーのシェイド・ナルンオイルを全体に流し入れるように塗りました
これで質感が高まり、陰影も出ました

シタデルカラーはホビー用の水性アクリル塗料
塗料の食いつきもよく、隠ぺい力が高いので下地の色を気にせずに塗る事が出来ます
イギリスのゲーム製作会社「ゲームズワークショップ」が販売している
マットな質感の水性塗料です

塗料は、水性アクリルのシタデルカラーとファレホを併用
オール筆塗りで色付けしていきました

使用した筆は、基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所はブラシ・刷毛を使って
時短させ、効率よく塗装しました

工程は下地塗り~上塗りの大きく2段階です
今回の塗装で使用した塗料はこちら

かかった時間は約70分の塗装でした

塗装後

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き付け、乾燥させて完成です

ということで今回は、キン肉マン・キンケシ塗装、往年の丸越製・デカ消し・第1弾
ケンダマンを、元祖原作カラーの赤、水性アクリル塗料を使ってペイントしました

まとめ~あわせて読みたい記事

ケンダマンは、けん玉がモチーフの完璧超人で、デンマーク出身
超人強度は1500万パワーです
頭部の巨大な鉄球と、超人硬度10のダイヤモンドでできたボディが特徴
チェーンデスマッチを得意とし、鉄球の重さを利用して投げ技を防ぐのも一流のテクニックを持っています

この造形のケンダマンのデカ消しではこれまで、アニメカラーの青&黄色、そして超人図鑑や原作カラーのシルバーなどでペイントをしたことがありました

デカ消しは、約9㎝サイズの少し大きいサイズのキン消しで、バンダイの子会社、つり下げ玩具を得意とした株式会社丸越が販売していたフィギュアシリーズでした
各弾約10体、全12弾までリリースされていました

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この記事を書いた人
本サイト運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年2月6日

Posted by Mさん模活時間の記録