ビックリマン【聖フェニックス】を水性アクリルでリペイント|天聖界キャラの輝きを再現#852

2025年2月4日

1987年発売のビックリマン消しゴム「聖フェニックス」を、水性アクリルで丁寧にリペイント。細かなディテールにこだわり、昭和レトロの魅力を再び蘇らせた制作記録です。

塗装の動画

この記事の3つのPoint☆

✅ 1. 1987年当時物の聖フェニックスを丁寧にリペイント

約40年前のビックリマン消しゴムフィギュアを、細かな造形を活かしつつ水性アクリルで鮮やかに塗り直した点が大きな魅力。
昭和レトロ玩具の価値と味わいを再発見できる内容。

✅ 2. 細部まで徹底した工程解説がわかりやすい

煮沸・ベンジン処理・下地づくりから始まり、使用カラーごとの塗装プロセスを丁寧に紹介。
極細筆での色分けや、白下地の効果など、実践的な技法がしっかり学べる。

✅ 3. ファレホ&シタデルカラーを活用した多色表現が見どころ

水性アクリル塗料を組み合わせ、鮮やかな黄色・赤・青・白など多彩な色を重ねた美しい仕上がりが特徴。
キャラクターの世界観とアニメカラーを忠実に再現している点も魅力。

Before~After

この聖フェニックスの消しゴムは1987年にセット販売されたものの一つ、こちらのシールは、復刻版で、比較的新しいものです

天聖界のキャラクターを集めた今回のセットは1987年に発売されたもので、ペイントする聖フェニックスをはじめ、ヘッドではスーパーゼウスやシャーマンカーン、他の天使シールで登場したキャラクター・若神子もたくさんラインナップされていました

ペイントする聖フェニックスの消しゴムの塗装前です
ペールオレンジの仕様、経年の汚れはあるものの、キズなどはない良好な保管状態の消しゴムでした。

高さ約4㎝程度の消しゴム。ディテールまで細かく作られたデザインで、色分けも細かく難易度もそこそこありました。今回も極細筆が大活躍のペイントになりました

塗装後のレビューを先に

今回はアニメカラー、この消しゴム商品のパッケージの色を再現、色数も多く適度な時間のかかったペイントになりました

可塑剤を抜く塗装前の下処理

下処理から、塗装の様子は記録していますのでここから詳しくご覧ください

消しゴムフィギュアの塗装はおよそこんな流れで下処理を行います

煮沸して表面の埃や、余計な油分を落とす

ベンジンに浸け込み、可塑剤・塩ビを柔らかくする薬剤を抜く

乾燥させ、Mr.スーパークリアつや消しを吹き、塗装の下地を作る

水性アクリル塗料でペイント

そして塗装です
塗装の様子はダイジェストで、使用したカラーごとに見ていきます

まずは本体と、台座にするプレートに下地として、シタデルカラーのLAYER、ホワイトスカーを水で溶いて薄く全体に塗りました

この方法が結果として効率が良いので、最近は消しゴム塗装では、この薄く白の下地を入れる、作業は、ほぼ全面に行うようにしています
刷毛を使って一気に塗るので、2、3分あればできてしまいます

下地が完全乾燥したのち、彩色のはじめは、黄色から。
ファレホのモデルカラーで、ディープイエローです
基本的に装飾やアイテムが中心でした
黄色は隠ぺい力には課題のあるカラーですが、下地の白も効いて、うまく色が乗ってくれました

色分けの2色目は肌カラーです。ファレホのパンツァーエース、肌色ハイライトカラーです
明るい、淡い色めのフレッシュカラーにするときに使っている塗料
フェイス、手、足に塗りました
こちらも白の下地が効いて、うまく色が乗ってくれました

赤です。ファレホのゲームカラーで、ブラッディレッドです
こちらも装飾が中心でスポットで入れたカラーでした
鮮やかなレッド

次は緑。これも部分的に。
ファレホのモデルカラーで、ミディアムオリーブです

細かい塗装箇所、極細筆の使用が続きます

衣装のメインカラーである水色
ファレホのゲームカラー、サンライズブルーを使いました
ライトなカラーですが、粘性は高くそこそこの隠ぺい力を持っています

続いても青カラー
今度はシタデルカラーのBASE、カレドールスカイを使いました

頭部の装飾に

ここで黒です。ファレホのゲームカラー、ブラック
頭髪はこの塗料で塗りました
そして目、重要なカラーです

続いては黄色の色違い
シタデルカラーのBASE、アヴァーランドサンセットです
先のファレホのイエローよりは、濃い、色味をしています

こちらも下地に塗った白が効いています

白を上塗り。瞳と、背中の翼など各所に
ファレホのゲームカラーでデッドホワイト

粘性高く、隠ぺい力の強い純白カラーです

ファレホは、スペイン発祥の高性能水性アクリル塗料
少々塗膜の薄いところがありますが、明るい色数も多く、隠ぺい力は強いので、フィギュアやプラモデルの塗装に最適です

最後は肌カラーに、陰影を出して質感を高めるために
シタデルカラーのコントラスト、スケルトンホードを水で溶いて、薄めて染め塗りしました

シタデルカラーは、イギリス生まれの水性アクリル塗料で、ミニチュア・ホビー用のカラー
BASE、LAYER、コントラスト、シェイド、テクニカルと、用途に応じて様々な種類の塗料があります
粘性が高く隠ぺい力の強いカラーが多いので、下地の色を気にせずに塗装ができます

塗料は水性アクリルのファレホとシタデルカラーを併用しました

筆は基本は模型塗装用の面相筆、面積の広い箇所は、刷毛などを使って時短させ、効率よくペイントしました

この塗装で用いた塗料はこちら

塗装にかかった時間は約70分でした

塗装後

塗装後は、ソフト99コーポレーションのボデーペン、クリアを全体に吹き、乾燥させます

台座をつけて、塗装後です

ということで今回は、当時物、ビックリマンの消しゴムフィギュア、聖之壱、天聖界のキャラクターでヘッド・聖フェニックス、水性アクリル塗料でペイントしました

今回の聖フェニックスは、聖神子。愛と勇理の結晶として誕生した次界創造の主。

スーパーゼウスにより次界創造を命ぜられ、8人の天使『若神子』を求め、天聖界を探し回った末「次界」を探す旅に出ることになります。
『天魔界』の次界創造主であるサタンマリアとはライバル関係にあります。

争いを好まない穏やかな性格もあってか悪魔に立ち向かう自身の戦闘能力が皆無。
シール版では主人公のキャラです、アニメ版ではヤマト王子が主人公としていたために、後見人的な立ち場となっていました

ビックリマンチョコ第4弾のヘッドです

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この記事を書いた人
本サイトの運営者

京都府出身、現在東京都江東区住まいの40代半ばのパパさんです。
コロナ禍もあって30年ぶりに模型製作に取り組み始めました。
1980~90年代にワクワクしたヒーローたちのホビーを中心に仕事の合間に飽きない程度に作って情報アップしています。

2025年2月4日

Posted by Mさん模活時間の記録