【当時物キン消しを筆塗りリペイント】PART12「キングトーン」を水性アクリルで徹底ペイント#1053
キン肉マン初期の因縁・キングトーン(PART12)の当時物キン消しを、水性アクリル塗料で丁寧にフルリペイントしました。下処理から調色、塗装のポイントまで詳しく紹介します。

当時物キン消し PART12「キングトーン」をリペイントしました
今回は、キン肉マンの初期の因縁キャラ・**キングトーン(PART12)**の当時物キン消しを、水性アクリル塗料でペイントしました。
手足の大きなディフォルメ造形で、約4cmのサイズながら自立する造形が魅力のフィギュアです。

PART12のブックレットとラインナップについて
今回のキングトーンが収録されているレギュラーシリーズPART12は、ワザケシ中心のマニアックなラインナップが特徴です。
手元にあるブックレットは復刻版で、後年に発売されたコンプリートBOXの付録として収録されていました。キングトーン以外にバミューダⅢなども登場しています。


塗装前の状態とコンディション
塗装前のキングトーンは、ペールオレンジの成形色で多少の黄ばみや黒ずみ、口元に小さな欠損がありましたが、ペイントには支障がなかったためそのまま工程を進めました。



塗装後の仕上がりレビュー
仕上がりは、初代アニメカラー+超人図鑑カラーのイメージをミックスした配色にしています。
淡いピンクのボディ色は調色したオリジナルカラーで、赤・紫を基調とした全体の色分けが特徴です。


ここからは、実際に行った下処理と塗装工程を詳しく紹介します。
【下処理】キン消しフィギュア塗装の基本工程
キン消し(PVC消しゴム)の塗装では、以下の下処理を行ってから塗装に入っています。

- 煮沸して表面の埃・油分を除去
- ベンジンに浸して可塑剤を抜く
- 完全乾燥後、Mr.スーパークリアつや消しで下地作り



この下処理を行うことで、塗料の食いつきが大きく向上します。
【下地塗装】全体に薄く肌色をのせる
まずはファレホの**パンツァーエース「肌色ハイライト」**を水で薄め、全体に薄く一気に塗装しました。
大きめの刷毛で2〜3分ほどで完了する効率の良いベース作りです。

【肌色】淡いピンクを調色して塗装
ボディカラーは、
- モデルカラー:ライトフレッシュ
- モデルカラー:ブラウンローズ

この2つを調色して淡いピンクを作り、薄く何度も重ね塗りしました。
【赤系カラー】腕・脚のひ爪部分
続いて腕・脚の爪部分にモデルカラー・サンセットレッドを塗装。
マゼンタ寄りの発色で、下地のおかげで一度でしっかり色が乗りました。

【紫系カラー】頭部やコスチュームの色分け

面積の広い箇所は、シタデルのラーミアンメディウムを使用し、ムラなく広げています。
【グレー・シルバー】下半身と角の塗装
- タイツ:モデルカラー「ダークグレー」
- 頭頂部の3本角:ゲームカラー「シルバー」

メタリックシルバーは高発色で、仕上がりも美しいポイントになりました。
【仕上げのスミ入れ】顔の陰影を追加
鼻・目・口には、**シタデルカラー「コントラスト・ブラックテンプラー」**を薄く流してスミ入れ的に陰影をつけています。

使用した塗料と筆、作業時間
今回使用したのは ファレホ(Vallejo) と シタデルカラー(Citadel)。
筆は面相筆を中心に、広い部分は刷毛で時短しました。
塗装時間は約40分とコンパクトにまとめています。

トップコートで仕上げ
塗装後は ソフト99 ボデーペン クリア を全体に吹き付けて保護しました。

完成:台座にセットしてレビュー
台座に固定し、フロントビューからリアビューまで観察すると、単色の当時物キン消しとは違う表情が見えてきます。
紫と赤を基調としたキングトーンらしい迫力が再現できました。



まとめ
今回は、当時物キン肉マンの消しゴムフィギュア **PART12「キングトーン」**を、水性アクリル塗料でフルペイントしました。
下処理から調色・仕上げまで、短時間でも丁寧に作業すれば当時物の魅力を引き出せます。











